フリーランスや起業家など、会社員以外の働き方を選んでみたい!という人も、そうした人が身近にいないと、実際どんな仕事をしているのか、どんな人が向いているのかイメージしにくいですよね。ライフイベントがキャリアに影響されやすい女性を対象に、「会社員」「フリーランス」「起業家」それぞれの特徴やメリット・デメリットを探ってみたいと思います。

働く女子が、キャリアを考えるうえで大切なこと

働き方が多様化する中で自分にとってベストな選択肢はどれなのか、特に女性はライフイベントに応じて柔軟にキャリア形成を考えたい人も多いでしょう。

「今は会社員だけれど、パートナーが転勤するときどうしたらいいんだろう」「妊娠・出産を経て、今の職場で同じポジションのまま働けるかな?」など、ライフイベントとキャリアに関する悩みは人それぞれ。

一方で、今の時代は会社に勤めることだけが働くことではないでしょう。さまざまな選択肢を知っておくことで、自分の人生を広い視野で見渡し、その都度ベストな選択をしていきたいものです。今回は、「会社員」「フリーランス」「起業家」という3つの選択肢について、それぞれまとめてみました。

会社員の特徴やメリット・デメリット、向いている人は?

一般的に、企業と雇用契約を結んでいる人が「会社員」と呼ばれます。一方で、パート社員や契約社員は含まず、契約(雇用)期間の定めがない正社員のみを指す場合も多いでしょう。

現在は、フレックスタイム制やリモートワーク、インセンティブ制など幅広い働き方が広がっているものの、労働時間や就労場所、賃金は会社との契約によって取り決めた条件で働くスタイルが主流です。

会社員のメリット・デメリット

会社員の最大のメリットは、安定と社会的な認知度の高さと言えます。倒産やリストラといった可能性はありますが、会社が存続しそこに所属し続ける限りは、毎月定められた収入を得られるでしょう。

おおよその生涯所得を見積もることもできるので、ライフプランを立てやすいのもメリットと言えます。また、社会保険や厚生年金に加入したり、財形貯蓄を利用したりと、さまざまな福利厚生を活用できるのも魅力です。

一方、会社の規定や意思決定に左右されるため自由度は低く、成果を上げたところで必ずしも給与や待遇に反映されるとは限りません。また組織に属して働く中で、人間関係に気を遣うシーンも出てくるでしょう。

会社員に向いているのはどんな人?

安定や社会的認知度の高さといったメリットに魅力を感じるなら、会社員としてのキャリアを選ぶのがよいでしょう。また企業理念や事業方針など、決められた目標や評価に準じて働くことにやりがいを感じられる人も、会社員に向いていると言えます。

会社員は社内外のさまざまな人と一緒に働くことで、たくさんの出会いや学びのチャンスがあります。チームで仕事をするのが好きな人や、人と関わるのが好きな人も向いていると言えるでしょう。

フリーランスの特徴やメリット・デメリット、向いている人は?

「フリーランス」とは特定の会社や組織に属さず、独立して事業を営む人たちを幅広く指します。基本的に個人事業主です。個人で活動し、多くの場合は個人や企業から個別に仕事を受注します。

一例として、フリーライター、フリーデザイナー、フリーアナウンサーなどが該当します。また、エンジニアやフォトグラファーも、フリーランスとして働きやすい職種です。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスのメリットは、まず自由度の高さです。自分次第で、「好きな場所で、好きな時間に、好きな人と働く」ことを実現できます。また、個人の能力やスキルが報酬に反映されやすいというメリットもあるでしょう。

一方で会社員と比べると収入が不安定なことがデメリットです。

能力やスキルはもちろんのこと、景気や社会情勢などコントロールしにくい部分でもダイレクトに収入に影響があります。退職金などがないことから、老後の備えに不安が残るということも。また、社会的な信用度が低いことも、デメリットと言えるでしょう。

フリーランスに向いているのはどんな人?

自ら動き、積極的に行動できる人、一人で働くのが苦じゃない人はフリーランスに向いているでしょう。また、自分の能力やスキルを試してみたい人は、フリーランスとして働いてみるのも選択肢の1つです。

会社組織では役割分担されていますが、フリーランスになるとすべてを自分でこなさなければなりません。スケジュール管理を含めてすべて自分の裁量でやりたいという人は、フリーランスに適しているでしょう。