インターンシップは、就職志望先の実情を知ることができる貴重なチャンスです。そのため、7割以上の大学生が平均で3社以上参加すると言われています。インターンシップは採用活動そのものではありませんが、マナーを知らない学生は企業の人事担当者に悪い印象を与えてしまうこともあるでしょう。そこで今回は、インターンシップに参加するときに気を付けるべきマナーについてご紹介します。

学生だからという甘えは通用しない。インターンシップ中のマナーが大切な理由

学生は社会人に比べて社会の一般的なマナーを身に付けていないことがあり、大人からすると眉をひそめてしまう場面に出くわすことも少なくありません。学生だからといってマナーを身に付けることを怠ると、「この人はうちの会社に入った場合にやっていけるのかな」と思われてしまいます。

また、人は第一印象のイメージを持ち続ける傾向にあります。一度悪い印象を持たれてしまうと、なかなか覆せません。ちょっとした粗相であっても、人事担当者の目に留まって顔を覚えられてしまうと、面接本番で不利になることがあるかもしれません。

このように、インターンシップ中であっても決して気を抜かず、人事担当者に細かな動作もチェックされているという心がまえを持ちましょう。

インターンシップ参加中の基本マナーは?

インターンシップに参加する上で身に付けておくべきマナーをご紹介します。どれも最低限必要なマナーですので、意識して振る舞うようにしましょう。

1.あいさつ・返事

あいさつは、社会人生活を送る上での基本です。あいさつの声が小さかったり、相手との視線を合わせなかったりすると、「まともにあいさつもできないのか」と呆れられてしまいます。意識して大きな声で、元気よくあいさつをするようにしましょう。

また、あいさつをするときは表情や声のトーンも重要な要素です。元気な学生と思われて損はありません。できる限り笑顔で、高めのトーンであいさつをするなど、言葉以外の要素も意識しておくと良いでしょう。

2.参加中の姿勢・振る舞い

参加中は、メモをそばに置き、いつでも言われたことを記録するなど、インターンシップに積極的な姿勢を示すことが重要です。

また、ミーティングの際なども意見を言う、同じ仲間に対しても相槌を打つ、声を出して反応をするなど、会話に積極的に参加している姿勢を見せるようにしましょう。

3.言葉遣い

言葉遣いは、インターンシップに参加するとき、多くの人事担当が気にしている要素です。敬語の使い方は特に気を付けましょう。尊敬語と謙譲語が間違っているなどは最たる例です。よく使うビジネス用語は間違いのないように覚えておくべきです。

また、インターンシップの場になれるにつれて、なれなれしい言葉遣いをする人がいます。会社の人に対して友達のような言葉遣いをしてしまうと、社会人としての適性を疑われてしまうので注意してください。

4.服装

インターンシップに参加する際は、基本的にスーツの着用が好ましいでしょう。スーツを着ておけば、ビジネスの場において間違いはありません。リクルートスーツの着用が最も望ましいと言えるでしょう。

また、「カジュアルな服装でお越しください」「私服可」と言われている場合であっても、学生の「普段着」で参加してはいけません。この場合の服装は、「オフィスカジュアル」を指していることが多いためです。

カジュアルと言われた場合は、男性であれば襟付きシャツにジャケット、パンツが定番のスタイルです。また、女性であればジャケットにトップス、スカートかパンツを着用するのが無難です。