年齢に応じて、発言を求められる場が増えていく大人世代の私たち。自分の意見をその場の状況に応じてしっかり伝えていくというのは、日頃から意識をしていないとなかなか難しいことですよね。そこで今回は、スピーチ力の高め方についてご紹介いたします。

間を制す

スピーチをする上で大切なのが、“間合いの取り方”。
一同が自分に注目を浴びると、緊張してしまってつい早口になってその場をやりきろうとしてしまいます。しかし、こうした注目される場でこそ、ゆったりとした間合いを意識してください。

自分の伝えたいこと、とくに重要だと思う部分には一節に一拍呼吸を置いて、ゆっくりと伝えることであなたの伝えた箇所が、本当に大切なことだという含みを持つことになります。構成をじっくり練って伝わりやすいように話すことももちろん必要な要素ですが、何よりも感情豊かに話すことで人の心を揺さぶるスピーチ力につながります。

この感情豊かな話し方というのは、間の取り方・声の抑揚・表情・姿勢で作られています。ゆっくりとした間合いで一つ一つを丁寧に発信し、声に高低さと緩急をつけながら、話の内容に合わせて表情を作っていきましょう。

インタラクティブをとる

話し手が一方的に話をするだけのスピーチは、聞き手側の集中力が途切れてしまい、記憶に残らない内容になってしまいやすいです。より、相手の共感を得やすく、聴衆を楽しませるスピーチというのは参加型のスピーチに多い傾向があります。

参加型のスピーチというのは、話し手側が積極的に聴き手の気持ちに沿って話を進めていく方法。例えば「みなさんは今日の集まりにどんな目的で来たのでしょうか?」と直接的に質問を投げかけてみるなど。場合によっては「今回の議題ともなっている、こうした問題に直面したという方はどれくらいいますか?」と挙手をお願いしても良いと思います。

具体的に一人一人の反応が返ってことなくても、時折質問を投げかけることで聴衆側は自然と会話の内容を「自分ごと」として置き換えて考えてくれるようになります。相手に強く訴えかけたい内容を話す前の冒頭部分にこういった問いかけをすることでスピーチ力が上がります。