スキルアップを目指す場合は日常的に新たな知識を積み重ねていきたいものです。そのため世間で話題になっているビジネス書はできるだけ目を通しておきたいですよね。でも「どの本を読めばいいか迷って分からない」という人も多いかもしれません。そこで今回は、選ぶ際に参考になりそうなAmazonの「ビジネス書大賞2019」を紹介します。

大賞:『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

著者:新井紀子
出版:東洋経済新報社
価格:単行本1,650円(税込)/電子書籍1,200円(税込)

教育関係者や保護者のほか、多くのビジネスパーソンからも大きな支持を集めたのが『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』です。気鋭の数学者として知られる新井紀子氏の著作で、全国の2万5,000人の基礎的読解力を調査した結果などを基に教育の現状などについて解説しています。

将来的にAI(人工知能)が人間の多くの仕事を代替するといわれている中、教科書に書かれた文章をも理解できない子どもたちが大人になったとき、どうなってしまうのか……といった視点で、新井氏がさまざまな提言をしています。改めてAIと私たち人間の関係性について考えるうえで、最適の1冊といえるでしょう。

経営者賞:『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』

著者:フレデリック・ラルー
出版:英治出版
価格:単行本2,750円(税込)/電子書籍2,475円(税込)

「ティール組織」といわれてピンと来ますか?もしピンと来なければぜひ読んでおきたいのが『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』です。コンサルタントとしてアメリカでさまざまな企業の組織変革を成功させたフレデリック・ラルー氏の著書。

個々の意思が最大限尊重され上下関係もないというティール組織は、「新たな組織形態」などと呼ばれて話題になっています。本著では「そのティール組織とはどのようなものなのか」という基礎的な知識や、企業における導入事例などについて紹介。新時代の組織論を実践して成功を手にしたい人であれば手に取ってみたい1冊です。

読者賞:『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』

著者:スコット・ギャロウェイ
出版:東洋経済新報社
価格:単行本1,980円(税込)/電子書籍1,400円(税込)

GAFAとは「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」の頭文字をつなげた造語で、アメリカにおける4大ITプラットフォーマーのことです。米ニューヨーク大学で経営学を教えるスコット・ギャロウェイ教授の著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』では、この4社が世界にどのようなインパクトを与えたのかを詳細に明らかにしています。

本著の中では、GAFAの4社がこれだけ成功を果たした理由やGAFAに続く成功企業についての予測、GAFAが注目した「人間の本能」などについても解説。世界で起きたイノベーションについて手っ取り早く知ることができる著書として人気の1冊です。