英ロンドンで設立されたブランディング会社「インターブランド社」が、「Best Global Brands 2019」を発表!これは“企業のブランドの持つ価値”をランキングにしたもので、1位は「Apple」、2位は「Google」、3位は「Amazon」という結果になりました。トップ10入りした企業やトップ100にランクインしている日本企業も紹介しながら、“これらの企業はなぜブランド価値を高めることができたのか?”を考えていきましょう。

どうやって“ブランド価値”を評価している?

「Best Global Brands 2019」は2000年から毎年公表されており、今回で20回目の発表となりました。ランキングは1~100位まで発表されています。

グローバル展開している企業が評価対象で、各社の価値を決めるのは次の3つの視点です。これらの分析・評価結果を金額に換算し“ブランドの価値”をランキングで示しています。

・「財務力」
現在の売り上げや将来の売り上げ予測、経済的利益などを推計

・「ブランドの影響力」
そのブランドがどのくらい“顧客の購買意思決定に影響しているか”などを分析

・「ブランドの将来収益の確かさ」
そのブランドが持つ“将来の収益を維持する力”などを推測

「Best Global Brands 2019」の上位企業は?

トップ10を具体的に見てみましょう!納得の企業が名前を連ねているのではないでしょうか。

【Best Global Brands 2019トップ10】
1位:Apple      2,342億4,100万ドル(+9%)
2位:Google      1,677億1,300万ドル(+8%)
3位:Amazon     1,252億6,300万ドル(+24%)
4位:Microsoft       1,088億4,700万ドル(+17%)
5位:Coca-Cola       633億6,500万ドル(-4%)
6位:Samsung     610億9,800万ドル(+2%)
7位:Toyota       562億4,600万ドル(+5%)
8位:Mercedes-Benz  508億3,200万ドル(+5%)
9位:McDonald's      453億6,200万ドル(+4%)
10位:Disney      443億5,200万ドル(+11%)
(金額は評価値、%は前回調査比)

Amazonの成長が顕著

1~5位はアメリカ企業が独占する形となっています。アメリカの巨大IT企業を示すGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のうち3企業がランクイン。昨年までと変わらずIT関連のブランドの強さが目立っています。

2年連続でAppleが首位となっていますが、注目すべきはAmazonのブランド価値の向上ぶりでしょう。前回調査比で24%増となっており、インターブランド社のレポートでは「絶え間ない革新を追求し続けています」という評価を受けています。

連続的に続くAmazon社の進化が顧客のさらなる獲得につながり、結果的にブランド価値を高めたといえるのではないでしょうか。