転職において男女で求められるものには違いがあります。女性活躍社会と言われるものの、女性の管理職の割合は男性に比べてまだまだ低いようです。

もっとも出世欲のない女性が多いのもよく聞く話で、「マネジメントはしたくない」「現場で仕事をしていたい」という本音も耳にします。また、人間関係の悩みもあるようです。大きな会社であれば異動もありますが、小さな会社だと修復不可能になり「これ以上無理」と転職を考えるのはリアルな話ではないでしょうか。

業界や企業によっては、男性と女性が仕事で同じ成果を出しても評価に違いが出ることがあるといいます。驚くことかもしれません。転職が頭をよぎった時に備えて知っておくべきこととは何でしょうか。女性の転職に向けて3段階に分け、それぞれの段階ですべきことをまとめました。

転職までの3つのステップ (1)転職活動開始――仕事をしながら進める 

(写真=Nattakorn_Maneerat/Shutterstock.com)

退職せずに次の仕事を探す

次の職場に移るまでにブランクができると、生活資金や気持ちに影響が生じます。国民年金や国民健康保険へ加入するなど、自分で手続きすることになり手間もかかりますので、スムーズに転職するには、今の仕事を続けながら転職活動をした方が良いでしょう。

自分の軸を持つ

転職活動を成功に導くポイントは「何をやりたいか?」「何を相手に提供できるか?」と自分の軸・強みを確認しておくことです。転職活動とは、これにマッチする職場を見つけること。見つかったら、相手の求める人材に自分が合っているかをアピールします。

面接での身だしなみについても、例えばデザイナーなどクリエイティブな職種、業界であれば服装やネイルで個性を出すことが望ましいでしょう。営業などであれば控えめのほうが好印象です。

期間は3ヵ月程度を目安に

在職中に転職活動をする際、1人でできることには時間も含めて限界があります。まずは期限を3ヵ月以内と決めて戦略を立てましょう。ただし、自分が希望するポストの求人が少ない場合には3ヵ月では済まないこともあります。

人材サービスの活用や自分の目でも確認する

人材紹介会社に登録
人材紹介会社はそれぞれ得意分野を持っています。自分のキャリアに関連する案件を扱う会社に登録しておくと、マッチする仕事が紹介される可能性が高くなります。登録料は無料なので複数登録しても良いでしょう。なかにはキャリアカウンセリングや応募書類の添削、面接対策までサポートを受けられるので積極的に活用しましょう。

自分の目と耳で確認する
転職で失敗したくなかったら、入社したい会社の近くに行ってみるのも良いかもしれません。ビルのつくりにもよりますが、働いている人たちの様子が見られるかもしれません。ツテを頼って、希望する会社や業界の良いこと悪いことを知っている人に話を聞くのも良いでしょう。また、小売り店や飲食店などBtoCを展開している会社なら、店舗に足を運んでみても良いかもしれません。

人が動く時期を確認しておく

入社したい会社のボーナス時期など人が動く時期を調べておきましょう。その時期を目標にして転職活動のスケジュールを組むのも戦略の一つです。