近年、当たり前のように利用されているネット銀行。なかでもジャパンネット銀行は、インターネット専業銀行として一番長い歴史があり、利用者にとって安心感のある銀行といえます。ATM利用料が誰でも月1回無料で、条件によって2回目以降もずっと無料にすることができるメリットがあるので、ATM手数料が気になる人には特におすすめです。ここでは、ジャパンネット銀行の特徴やATM手数料について解説します。

>>コロナ禍で変化はあった?「お金」「資産運用」に関する読者アンケート実施中(所要時間1~2分程度)

ジャパンネット銀行とは

(写真=PIXTA)

ジャパンネット銀行は、ネットバンクの中で最も長い歴史を持つ、日本で初めてできたネット銀行です。2000年の開業以来、「JNB」という愛称で親しまれており、最近ではLINE PayやPayPayなどのキャッシュレス決済にも先駆けて対応しています。

セキュリティが強固であることが強みで、個人事業主でも維持費をかけずに屋号で口座が持てるなど、現代のニーズに応えた柔軟なサービスが人気です。老舗の安心感と、ネットバンクならではの利便性が両立された銀行といえるでしょう。

ヤフオク利用者に人気な理由

(写真=PIXTA)

ジャパンネット銀行は、ヤフー株式会社と三井住友銀行のグループ会社です。そのため、Yahoo!の銀行といってもおかしくないくらい、ジャパンネット銀行のサービスはYahoo!Japanが提供するサービスと連携しています。

例えば、「Yahoo!かんたん決済」の支払方法には「ジャパンネット銀行支払い」というものが別枠で設けられています。これは、ヤフオクなどの落札代金などを手数料無料で支払えるというもの。

特にヤフオクではYahoo!かんたん決済が主流なので、利用頻度の多い人ほどおすすめです。毎回口座情報やパスワードを入力したりする手間がなく、支払いをすると即時に口座から引き落とされるスピーディーさもメリットです。

ATM手数料が無料ってホント?

(写真=PIXTA)

ATM手数料が誰でも月1回無料

ジャパンネット銀行は、誰でも入金・出金それぞれ月1回無料でATMを利用できるのがうれしいポイント。提携先のコンビニATMや三井住友銀行のATMも利用できるので、「ジャパンネット銀行のATMってどこにあるの?」と探す手間もありません。生活に必要なお金を1ヵ月分まとめておろす人や、毎月決まった支出がある人にはおすすめです。

2回目以降は、以下の条件を除いて、1回あたり162円の手数料がかかります。ゆうちょ銀行に限っては324円かかるので、可能な限りゆうちょ銀行以外のATMを使ったほうがお得ですね。

2回目以降もATM手数料を無料にする方法

ジャパンネット銀行では、3万円以上の入出金であれば、2回目以降であっても無料でATMが利用できます。コンビニなどの提携ATMも何度でも無料で利用できるのはうれしいですね。

また、例えば2万円の現金をおろしたい場合、5万円おろして3万円入金すればいつでもATM手数料は無料となります。事前に手数料を知っておけば、こういった裏技的な使い方もできるので、より手数料を節約できるでしょう。

振込手数料はいくら?

(写真=PIXTA)

同行宛の振込手数料は、振込金額に関わらず一律54円です。他行宛の場合は、振込額が3万円未満で172円、3万円以上で270円かかります。

個人口座ならではのメリット

個人口座の場合は、同行以外にも三井住友銀行の自分名義口座へ手数料無料で振込が可能です。さらに、前月の預金平均残高が3,000万円以上の場合は手数料が優遇されるなどのメリットもあります。

営業性個人口座・法人口座のメリット

営業性個人口座とは、個人事業主などが屋号で開設した口座などを指します。ジャパンネット銀行は、法人口座であっても、振込手数料が個人口座と同じなのが大きな特徴です。

ビジネスアカウントでは、他にも専用ソフト不要でWEBから3,000件一括振込みなどが可能であったり、他行のようにネット利用料などの追加料金がかからなかったりと、事業の経費削減にもおすすめのネット銀行です。

ジャパンネット銀行のメリット

(写真=PIXTA)

デビットカードが作りやすい

ジャパンネット銀行は、ビジネス用口座でも個人口座と同じくVisaデビット決済ができるキャッシュカードを審査不要かつ無料で付帯できます。

デビット機能をキャッシュカードに無料付帯できること自体は珍しくないのですが、副業用などの個人事業口座でデビット決済を付帯するには、審査や手続きが面倒であることも。その点、ジャパンネット銀行は、設立1年目でも審査・年会費不要で利用できるので、個人事業で収入を得ている人にはおすすめです。

コンビニATMが使える

ジャパンネット銀行は、セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどに設置されたコンビニATMと提携しています。他にもゆうちょ銀行、三井住友銀行のATMが利用可能です。一方、口座開設や振込操作、残高照会だけならパソコンやスマホからも操作できます。

事業用口座を無料で持てる

ジャパンネット銀行では、法人だけではなく「営業性個人口座」といって個人事業主用の口座開設にも対応しています。すでに個人口座を持っている場合でも、それとは別に「ビジネスアカウント」を1つだけ作成することが可能で、申込はWEBから簡単にできるのでぜひチェックしてみましょう。

近年フリーランスで働く人や副業を持つ人が増えてきており、事業用口座を取得するために煩わしい手続きや維持費用がかからないことは、ジャパンネット銀行ならではの利便性です。今後も一層注目が高まるでしょう。

PayPay決済を導入したいお店は必見 

(写真=PIXTA)

PayPayとは、スマートフォンだけで簡単に決済ができるキャッシュレス決済サービスです。ジャパンネット銀行が他行と違うのは、PayPayを導入するお店側にもメリットがあることでしょう。

なんと、PayPayを使った決済金額が累計1万円以上あれば、PayPayから口座へ売上入金をするときに入金手数料が永年無料になるのです。これはジャパンネット銀行だけなので、PayPayの導入を検討している店舗責任者はぜひ有効活用したいですね。

手数料を節約したい人や事業用におすすめ

(写真=PIXTA)

ジャパンネット銀行は、個人・法人を問わず、とてもコスパのよいネットバンクです。2012年以前は口座維持手数料や口座開設手数料がかかっていましたが、現在ではそれすらも無料で、何よりコンビニATMが手数料無料で使えるのは便利ですね。PayPayやVisaデビット機能を併用することで、よりお得に資金管理することができるでしょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)

>>コロナ禍で変化はあった?「お金」「資産運用」に関する読者アンケート実施中(所要時間1~2分程度)

【こちらの記事もおすすめ】
苦しくない、続く「節約術」まとめ
40代シングル女性のリアル貯蓄と節約
一人暮らしから大家族までできる10の節約貯金術
節約して一人暮らしアラフォーライフを満喫するには?
効率よく100万貯める節約生活12ポイント