LCCと言うともう聞き慣れた言葉かもしれませんが、正式名称はご存知ですか?
日本では格安航空会社として2012年流行語大賞にノミネートされておりますが、正式には「Low-cost carrier」と言い、carrierとは運搬全般を指します。

つまり、格安なのは航空会社だけとは限りません。今回は、成田空港に行くなら断然お得な、今大注目のLCCバスをご紹介いたします。

LCCバスとは

飛行機のLCCはよく知られていても、LCCバスについてはご存じない方も多いかもしれません。

実は、LCCバスである「THEアクセス成田」が、都内と成田空港間を毎日運行しています。

LCCバスは成田国際空港から都内に向かうリムジンバスと同じような時間間隔で運行し、所要時間も変わりません。

更に、同じようにお化粧室の配備もあり、大きなキャリーバッグ等の荷物を預けることもできます。
バス停は東京駅・銀座駅にあるため、都内へのアクセスはもちろんのこと、利便性は従来のリムジンバスとほぼ変わりません。

しかし、料金は約三分の一以下の片道1,000円!事前予約でさらなる割引もあり、ICカードでの支払いも可能です。

LCCバスのコストメリット

現在日本に就航しているLCCの航空会社は成田国際空港を離発着の拠点としており、都内へはバスや電車等、公共交通機関での移動が必須になります。その際、多くの方が利用しているリムジンバスの価格帯は、成田国際空港−東京駅間で3,100円と、LCCバスのおよそ3倍です。

せっかく航空券をLCCで低価格に抑えたとしても、成田国際空港へのアクセスにかかる料金を考えると、フルサービスキャリアの航空券で羽田国際空港を利用し、都心へ移動するのと大差ない可能性があります。

例えば、ピーチアビエーションで伊丹空港から成田国際空港へ移動する場合、基本パッケージのバリューピーチの運賃を利用して、最安値は5,390円です。

そこでリムジンバスを利用すると、合計金額は8,490円。一方、ANAの特割を利用して伊丹空港から羽田国際空港へ移動する場合、最安値は1万890円です。羽田国際空港から東京駅へはモノレールを利用した場合637円なので、合計金額は1万1,527円です。その差は約3,000円。LCCバスに乗れば、その差は5,000円。そのくらいの差がないと、わざわざ成田国際空港を利用してLCC航空会社に乗る意味がないですよね。

LCC航空会社を利用するのは、ご旅行、移動にかかるコストをできる限り安く抑えたいからだと思います。ぜひ、航空会社だけではなくLCCバスも上手に利用して、さらにお得な移動をしてみてください。

文・本間夏海(CAメディアライター)

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