アコムの返済方法は、便利なインターネット返済や確実な口座引き落としなど、6つ用意されています。返済のタイミングも2つあるので、アコムの返済方法は自由度が高いと言えるでしょう。しかし、「自由度が高すぎて、自分に合う返済方法がわからない」という人もいるかもしれません。
この記事では、アコムの借り入れを少しでも早く完済するために、返済方法や返済のタイミング、追加返済の方法などをわかりやすく解説します。
アコムの返済方法は6つ
(写真=3D generator /stock.adobe.com)
アコムでは、6つの返済方法が用意されています。ここでは、それぞれの利用方法や手数料など、気になるポイントをまとめました。
返済方法 |
特徴 |
手数料 |
土日祝日・
夜間の利用 |
アコムATM |
24時間利用できる |
無料 |
〇 |
提携ATM |
セブンイレブン、
ローソン、
ファミリーマートに
あるATMのほか
全国の提携ATMを
利用できる |
1万円以下110円
1万1円以上220円 |
〇 |
店頭窓口 |
相談しながら
返済できる |
無料 |
平日9時半~
18時のみ |
口座引き落とし |
自動引き落としのため、
返済の手間がない |
無料 |
― |
インターネット返済 |
24時間スマホ・
PCから銀行振込で
返済できる |
無料 |
〇 |
銀行振込 |
・金融機関の窓口や
ATMから返済できる
・1,000円未満の
端数も返済しやすい。 |
金融機関により
異なる |
金融機関の
営業時間による |
アコムATM
アコムATMは、一部を除いて24時間対応で土日祝日でも利用でき、しかも手数料は無料です。ローンカードを忘れても、暗証番号と電話番号、生年月日を入力すれば返済できます。ただし、1,000円未満の端数は返済できません。アコムATMの利用手順は、以下のとおりです。
- アコムATMにローンカードを挿入
- 4桁の暗証番号を入力
- 「ご返済」をタップ
- 現金を揃えて現金投入口に入れて「読取」をタップ
- 明細書とカードを受け取る
提携ATM
近くにアコムATMがなくても、アコムと提携している以下のコンビニや金融機関のATMから返済することができます。
セブン銀行 |
ローソン銀行 |
イーネット対応ATM |
ファミリーマート |
三菱UFJ銀行 |
イオン銀行 |
北海道銀行 |
北陸銀行 |
東京スター銀行 |
第三銀行 |
広島銀行 |
西日本シティ銀行 |
福岡銀行 |
親和銀行 |
熊本銀行 |
|
提携ATMの利用手順は、以下のとおりです。
- 提携ATMにローンカードを挿入
- 「ご入金(返済)」をタップ
- 4桁の暗証番号を入力
- 「カードローン」「ショッピング」から入金する口座を選択
- 紙幣を入れて「確認」をタップ
- 明細書とカードを受け取る
提携ATMの利用手順はコンビニATMとほぼ同じですが、カードローンとショッピングの両方に入金する場合は、別々に行う必要があります。なお、提携ATMでは手数料がかかります。
店頭窓口
全国のアコム店舗で返済することもできます。スタッフに相談しながら返済できるので、今後の返済計画などに不安があれば、同時に解消できるでしょう。ただし、有人店舗は東京の西新宿支店、神奈川の川崎駅前支店、大阪府の天王寺支店・梅田支店の4つしかありません。営業時間は平日の9:30~18:00で、土・日・祝日はお休みです。
※2020年8月時点
口座引き落とし
口座引き落としを選ぶと、毎月自動的に指定口座から引き落とされます。返済遅延のリスクが最も低い方法と言えるでしょう。ただし、返済用口座を登録する必要があり、実際に引き落としが開始されるまで2~3ヵ月かかります。
インターネット返済
インターネット返済では、24時間いつでも手数料無料で返済できます。ネットバンキングを利用して手続きするだけで返済できるので、大変便利です。ただし、インターネット返済に対応している金融機関の口座を持っていなければ、利用できません。
インターネット返済では、「Pay-easy」を利用します。Pay-easyは金融機関同士を結び、24時間いつでも公共料金などの支払いができるシステムで、利用料は無料です。
インターネット返済の利用手順は、以下のとおりです。
- アコム会員メニューから「インターネット返済」を選択
- 返済口座を選択し、返済額を入力後「確認」ボタンをタップして実行
- 自身が利用している銀行のインターネットバンキングにログイン
- 支払い実行
インターネット返済に対応している金融機関は、アコムの公式サイトでご確認ください。
銀行振込
銀行振込は、各金融機関の窓口やATMから返済する方法です。金融機関の営業時間内に済ませなければならないことや、振込手数料がかかるというデメリットがありますが、1,000円未満の端数を返済しやすいというメリットがあります。
アコムの詳細はこちら
(公式サイト)
アコムの返済タイミングは2つ
(写真=tamayura39 /stock.adobe.com)
アコムの返済のタイミングは、「35日ごと」「毎月指定日」の2つがあります。
「35日ごと」は、初回のみ借り入れから35日以内に返済し、2回目からは前回の返済日から35日ごとに設定されます。
たとえば、4月1日に借り入れをした場合は、35日後の5月6日が返済日です。仮に返済日より前の4月25日に返済したとすると、その翌日(4月26日)の35日後が次回の返済日になります。このように返済日が一定ではないため、アコムからのお知らせサービスを利用して、返済日を忘れないようにする必要があります。
「毎月指定日」は、自身が指定した日が返済日になります。とてもシンプルですが、返済期日の15日以上前に返済すると、前月の追加返済扱いとなり、今月の返済としてカウントされないことに注意してください。そのため当月の返済は、返済日から15日経過してから行うようにしましょう。
少しでも早く完済したいなら、「35日ごと」よりも「毎月指定日」を選択しましょう。例えば、1年間「35日ごと」に返済した場合、「毎月指定日」よりも5日も遅いサイクルで返済することになり、1年で10回しか返済できず、その分利息も多くなります。完済を早めたいなら、「毎月指定日」を選択してください。
アコムの最少返済金額はいくら?
(写真=あんみつ姫 /stock.adobe.com)
アコムの返済金額は、定率リボルビング方式で計算して、最少返済額を決定します。最少返済額は、契約者の年収などの条件に応じて決められ、月々の返済が最少返済額以上であれば、返済の催促が来ることはありません。
最少返済額での返済は、利用金額に「一定の割合」を掛けたものを1,000円単位で返済しますが、「一定の割合」は契約極度額(利用枠)によって以下のように異なります。
契約極度額 |
一定の割合 |
30万円以下の場合 |
借入残高の4.2%以上 |
30万円超、100万円以下の場合 |
借入残高の3.0%以上 |
100万円超の場合 |
借入金額の3.0%以上
借入金額の2.5%以上
借入金額の2.0%以上
借入金額の1.5%以上 |
計算式は、「借入金額×一定の割合=各回の返済金額」です。
例えば当初の借入金額が30万円、実質年利が18.0%で一定の割合が4.2%の場合は、30万円×4.2%=1万2,600円となり、1,000円単位のため返済額は1万3,000円になります。この1万3,000円が最少返済額になるため、この金額以上であればいくら返済しても構いません。
順調に返済が進んで返済残高が10万円になった場合も、「借入金額×一定の割合」で計算するため、各回の返済金額は10万円×4.2%=4,200円となり、1,000円単位なので月々の返済額は最低5,000円になります。
ただし、この金額はあくまでも最低金額です。以下のように、一定の割合ごとに返済期間の目安が決められていますので、それまでに完済できるように返済計画を立ててください。
一定割合 |
目安の期間 |
返済金額4.2%以上の場合 |
最終借入日から最長3年0ヵ月 1~31回 |
返済金額3.0%以上の場合 |
最終借入日から最長4年11ヵ月 1~51回 |
返済金額2.5%以上の場合 |
最終借入日から最長5年9ヵ月 1~60回 |
返済金額2.0%以上の場合 |
最終借入日から最長8年7ヵ月 1~89回 |
返済金額1.5%以上の場合 |
最終借入日から最長9年7ヵ月 1~100回 |
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(公式サイト)
余裕があれば追加返済や一括返済で完済を早めよう
(写真=naka /stock.adobe.com)
アコムの借り入れの返済には「35日ごと」と「毎月指定日」がありますが、余裕があれば自主的な追加返済もできます。追加返済をすれば、支払う利息が減るだけでなく返済総額も減るため、かなり負担が軽減されるでしょう。最少返済額以上で、少しでも追加返済を心がけることが完済への近道です。
また、借入残金を一括で返済できそうだと思ったら、迷わず一括返済をして少しでも支払う利息を減らしましょう。銀行振込やインターネット返済なら、1,000円未満の端数もすべて返済できます。
1,000円未満の借入金端数は「無利息残高」と呼ばれて、残しておいても利息は付かないのですが、アコムでの借り入れは続いていることになります。完済するなら、この端数もきちんと返済しておいたほうがいいでしょう。
返済が厳しい時は延期や減額の相談を
(写真=UTS /stock.adobe.com)
返済日までに返済額を用意できないときは、必ずアコムに相談しましょう。
返済日の変更と約定返済金の減額ができる
アコムでは、返済期日までにお金が用意できなければ、返済日の変更を含む返済期日の相談ができます。また返済額が厳しい場合は、一時的な約定返済金の減額もできます。いずれも決して1人で判断せず、必ずアコムの総合カードローンデスク(0120-629-215)に相談しましょう。
返済できなければ遅延損害金が発生する
返済できない場合は、遅延した日数に応じて年率20.0%の遅延損害金を支払うことになります。遅延損害金の計算方法は、以下のとおりです。
「残高×遅延損害金年率÷365日(うるう年は366日)×期日の利益の損失日の翌日からの経過日数」
例えば、カードローンの借入金残高が20万円、返済期限から10日経過した場合は、20万円×0.200÷365日×10日=1,095円となります。
これはあくまでも遅延損害金であり、通常の返済金と利息も支払わなければなりません。遅延した日数が長くなるほど、支払う利息は多くなります。
返済できなくなると、遅延損害金が発生するだけではなく、新規借入の停止やアコムが加盟している信用情報機関「株式会社日本信用情報機構」「株式会社シー・アイ・シー」へ登録され、いわゆるブラックリストに載ることになります。
そうなると、今後の生活でクレジットカードの新規申し込みや、住宅ローン、マイカーローンなどの審査に通ることは厳しくなります。「今月は返済が厳しいな」と思ったら、1人で悩まず、すぐにアコムに相談しましょう。
初めてアコムを利用すると30日間は金利0円
(写真=takasu/stock.adobe.com)
アコムには、初めての契約に限り、契約日の翌日から30日間は金利0円で借り入れができるサービスがあります。例えば、契約日の翌日に30万円借り入れた場合、30日以内に全額返済すれば金利は0円になります。ここでいう「30日間」は「契約日から30日間」であり、「借入日から30日間」ではないので注意が必要です。
通常、アコムで30万円を実質年利18.0%で30日間借り入れると利息は4,438円、アコムでは1,000円単位の切り上げになるため4,500円もの利息が発生します。これを考えると、「30日間金利0円」はとてもうれしいサービスですね。
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完済に向けてアコムの返済方法の確認を
(写真=metamorworks /stock.adobe.com)
アコムの返済方法には、ATMを利用する方法や口座引き落としを利用する方法などがあり、それぞれに特徴があります。自分が返済しやすい方法を選択しましょう。アコムでは追加返済も自由に行えるため、早期完済に向けて着実に返済していきましょう。
文・ことりえ
所属・ファイナンシャルプランナー
奈良県在住のフリーライター。長年生命保険の営業に従事した後、ライターとして独立。会計・税務・保険の記事を中心に執筆活動をしています。FP資格保有
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