マクロビオティックでは、季節によって活性化する臓器というものがあり、秋は大腸と肺がそれにあたります。

腸は生命が最初に持った臓器という説があり、免疫力や脳の発達にも影響を与えているといわれています。また、人体の幸せ物質であるセロトニンの90%以上が腸に存在するというように、私たちの心にも深く関わってきます。

今回はマクロビオティックの視点から腸と体を整える食事のバランスを紹介させて頂きますね。

歯の割合からみる食事バランス

私たち人間の歯は、穀物をすりつぶす臼歯が20本、野菜を切る門歯が8本、肉や魚を噛み切る犬歯が4本あります。

「歯の割合=食べるものの割合」を自然界の法則として捉え、食事バランスを考えると、

「普段の食事は穀物と野菜を中心とし、たまにお魚やお肉など食べる」

となります。

これをベースに、マクロビオティックでは「生まれながらにして持っている個人の体質」や「現在の体調」に合わせて、それぞれの食事を調整していきます。

現代人のマクロビオティック的食事バランス

現代の日本人は、欧米化した食生活で育ってきた方が大半といわれています。

歯の割合からみると臼歯(穀物)の割合が最も多いですが、これまで動物性食品の摂取量が多かった方は、野菜の割合を最も多くするのがおすすめです。

(もし自分が沢山食べていなくても、両親や祖父母などの食生活からも影響があり、七代前の祖先から自分に影響すると考えられています。)

具体的には、「食事の半分以上が野菜」くらいのイメージです。

特に小松菜やチンゲン菜・ブロッコリー・キャベツ・ケールなどの青菜や葉物は、体を軽やかにしたり、リラックスさせてくれる効果があります。

忙しい現代人は、毎食何かしらの青菜や葉物を取り入れると良いですよ。私も以前アドバイス頂き実践したところ、体も心もすっきりしてとても良いと感じています。これからの季節は白菜や春菊なども美味しくなりますよね。

穀物の種類についても、体質や体調、季節などに合わせて変化させていきます。

マクロビオティックには、素材をまるごと頂くことでそのエネルギーも丸ごと頂くという考え(一物全体)があります。お米だと玄米がこれに当たります。

過去に動物性食品を多く摂ってきた方は、玄米以外に、分づき米や、麦を混ぜた白米、うどんやそうめん、パスタなどの麺類等、軽いものも取り入れましょう。

玄米や分づき米は、麦を入れると軽やかになりますよ。また、玄米を食べるときは消化の為に、特によくよく噛みましょうね。

いずれも大切なのは頭で考えて食べるのではなく、柔軟にその時自分が食べたいと感じるものを選ぶこと。

自分の体に合うものは、ただ味覚を喜ばせる為のおいしさではなく、食べた時に体にスーっとしみたり、体がよろこぶような感覚を感じることでしょう。

五感を研ぎ澄ましながら、ぜひ色々試してみてくださいね。

お肉やお魚を食べるときの工夫

お肉やお魚・卵・乳製品などは、野菜や穀物と比べて、消化に時間もエネルギーもかかります。

また、日本人は西洋人に比べて腸が長い民族。そのながーい腸の中で、食べ物が消化吸収されずに残っていると、それが腐敗し、やがて毒素となり私たちの体に影響を及ぼします。

これらの毒素の中和をしてくれる下記の食材があるので、覚えておくと役立つと思います。

また、動物性食品の消化には、お肉やお魚の3倍量以上の野菜やきのこを食べると良いとされています。下記の食材とともに、たっぷり食べましょう。

  • 《牛肉》じゃがいも、コショウ、ニンニク、唐辛子。
  • 《豚肉》ショウガ、洋からし
  • 《鶏肉・卵》ネギ、ニラ、たまねぎ
  • 《魚》わさび、生姜、ニンニク、大根おろしなど。鯉には酢味噌、ウナギに山椒、ドジョウにゴボウ。
  • 《乳製品》きのこ類