不妊治療中に妊娠検査薬は使えるの?

【医師監修】妊娠検査薬の陽性、陰性判定の仕組みは? 陰性なのに生理が来ないのは? 病院受診の目安も解説
(画像=『はいチーズ!clip』より引用)

妊娠検査薬は市販の風邪薬、ビタミン剤などの影響は受けません。
しかし、不妊や無月経などの治療のために、hCGを含んだ性腺刺激ホルモン剤などを投与されている場合は影響を受けることがあります。
不妊治療中の人は、薬の種別や妊娠検査薬の使用について主治医に相談しておきましょう。

妊娠検査薬で陰性でも生理が来ない場合

【医師監修】妊娠検査薬の陽性、陰性判定の仕組みは? 陰性なのに生理が来ないのは? 病院受診の目安も解説
(画像=『はいチーズ!clip』より引用)

妊娠検査薬で「陰性」であることを確認したあとも生理が来ない場合、本当に妊娠していないのか、妊娠していないならなぜ生理が来ないのか、不安になりますね。
妊娠検査薬は簡単に高精度で検査できるものですが、着床からの期間や使用方法によって検査結果が異なることがあります。
生理が遅れる理由と検査薬が「陰性」の場合に考えられるのはどのようなケースなのでしょう。
 

ストレスによる排卵の乱れ

平均的な生理周期は28日ですが、25〜38日以内であれば正常な生理周期です。
ストレスや不規則な生活、過度なダイエットなどでホルモンバランスが崩れれば、生理周期にも影響がでます。
また、6日ほどの変動は誰にでも起こりえます。自分では検査可能な日になっていると思っていても、排卵が遅れていれば検査結果が正確に得られる期間もずれるのです。

妊娠検査薬の使用が早すぎた(フライング検査)

一般的な妊娠検査薬は、hCGの濃度が50mIU/mL以上の尿で反応します。
尿中のhCG濃度は着床から徐々に増え、5日程で妊娠検査薬が反応する濃度になりますが、50mIU/mLに達していなければ陰性となります。
検査を実施する日が早すぎると検査薬が反応しないため、1日でも早く知りたいという人はhCG濃度が25mIU/mLでも検出できて、生理予定日当日からでも検査可能な「早期妊娠検査薬」を使用しましょう。
「早期妊娠検査薬」は、薬剤師のいるドラッグストアや薬局で取り扱いがあります。
 

妊娠検査薬の使用が遅かった

妊娠検査薬が判定できるhCGの濃度には上限があり、妊娠8~12週頃に使用するとhCGの濃度が高くなりすぎて「判定不能」という意味で陰性の表示になることがまれにあります。
妊娠検査薬の結果にかかわらず、妊娠6週に相当する「生理予定日を2週間過ぎた頃」まで生理が来ない場合には、子宮・卵巣の疾患を確認するためにも、婦人科を受診しましょう。
 

検査時の尿が薄かった

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(画像=『はいチーズ!clip』より引用)

妊娠検査薬は尿に含まれるhCGに反応するので、水分の摂り過ぎなどで尿に含まれるhCG濃度が低い場合、陰性となることがあります。
妊娠検査薬は、基本的には日中のどのタイミングで使っても良いのですが、朝起きて最初の排尿が一番hCG濃度が高いので、妊娠検査薬も反応しやすいでしょう。
 

妊娠検査薬の取り扱いミス

人為的なミスによって判定窓にも結果が表示されず、陰性か陽性かもわからない、というケースもあります。
たとえば、妊娠検査薬が包まれているアルミ袋を開封して時間が経ち、試験紙が吸湿してしまうと正確な判定結果が得られません。妊娠検査薬の開封は使用直前にしましょう。
また、妊娠検査薬にかける尿の量が少なすぎたり多すぎたりしても、正しく反応しないことがあります。
その他、使用期限や保管場所に気をつける、尿を吸わせた後は妊娠検査薬を水平に保つなど「使用上の注意」を守って取り扱いましょう。
 

双子または多胎児妊娠

【医師監修】妊娠検査薬の陽性、陰性判定の仕組みは? 陰性なのに生理が来ないのは? 病院受診の目安も解説
(画像=『はいチーズ!clip』より引用)

双子または多胎児を妊娠したときは単胎妊娠とホルモンの変化が異なり、通常より多くhCGが分泌されます。
hCGが増加するペースも早いので、検査が遅れるとまれに妊娠検査薬が判定できるhCGの濃度の上限を超えている場合があります。

異常妊娠

生理が遅れているにもかかわらず、妊娠検査薬が「陰性」の場合、まれにではありますが異常妊娠などの可能性も考えられます。
精子と卵子の受精の異常からおこり、胎盤をつくる絨毛細胞(栄養膜細胞またはトロホブラストという)が異常に増殖してしまう「胞状奇胎」になると、hCGの濃度も通常より上がり妊娠検査薬が判定できる上限を超えやすくなります。異常妊娠である「胞状奇胎」は、基本的に妊娠を継続することはできません。