「カヒリ」と呼ばれる鳥の羽根飾りがついた棒をご存知だろうか?王族の象徴としてされ、ハワイ王朝ゆかりの地には置かれていることがある。今回はこのカリヒが飾られている「教会」にスポットライトを当ててみる。カヒリのある、王族にゆかりの深い教会を3つ紹介しよう。

ワイオラ教会/Waiola Church

「カヒリ」があるハワイ王朝ゆかりの教会 3選
(画像=『LaniLani』より引用)

マウイ島ラハイナの、巨大なバニアンツリーで有名なバニアンコートから歩いて5分ほどの場所にあるのが「ワイオラ教会」だ。元々はタロ畑やフィッシュポンド(養魚池)がある王族の居住地でマウイ島屈指の聖地だった。マウイ島出身でカメハメハの妻の一人ケオプオラニ王妃が、宣教師たちにこの由緒ある土地の一部を寄贈した。こうしてマウイ島で最初のキリスト教の教会がこの場所に建立されたのだ。

最初に建てられたのは簡素な藁葺きの礼拝堂で、名前もエブニーザー教会と呼ばれていた。その後嵐や火事などで何度も被害に遭うたびに再建され、その名もエブニーザー教会からワイネエ教会、そして現在のワイオラ教会へと変わっていった。また、ホノルルのヌウアヌ・アベニューにある王家の霊廟「ロイヤル・モザリアム」と並ぶ王族の霊廟としても知られており、教会の隣にある墓地の黒と金色の柵で囲まれた区画には、ケオプオラニ王妃やその娘のナヒエナエナ王女、カメハメハ大王の孫ケカウオノヒヌイなどが埋葬されている。このように王族とのつながりが強い教会であることから、教会の祭壇には王族の象徴カヒリが飾られているハワイ州でも数少ない教会だ。

聖地といわれていた教会周辺は埋め立てられ公園となっていたが、近年聖地として注目を浴び復興運動も盛んになったことから、当時の姿を再現するための発掘作業も進んでいる。また日本からこの教会で結婚式を挙げるカップルも多く訪れる教会としても知られている。

ワイオラ教会/Waiola Church

住所: 535 Wainee Street, Lahaina 電話番号: 808—661-4349 営業時間: 8:00~14:00 (オフィス・ハウス) 定休日: 金曜・土曜・日曜

カワイアハオ教会/Kawaiahaʻo Church

「カヒリ」があるハワイ王朝ゆかりの教会 3選
(画像=『LaniLani』より引用)

ダウンタウンにあるオアフ島で最も古い教会「カワイアハオ教会」。これはハワイ語で「ハオ王女の神聖な泉」という意味で、教会が建立する前に、この場所にあった泉が王族の女性ハオのお気に入りだったことから名づけられた。彼女は住んでいるモイリイリから度々この泉を訪れて身を清めていたという。

教会が建立された場所はキリスト教を布教するためボストンから訪れたプロテスタント宣教師たちのために、カメハメハ1世の妃カアフマヌが住居と礼拝の場として払い下げた土地だった。当初は藁葺きの建物だったが嵐や焼失など4度の被害に遭い、カメハメハ3世の命で当時最も頑丈な建築材だった珊瑚礁の石を使った教会の建設が開始された。外壁に1万4000個もの珊瑚の石を使った教会は1842年に完成したもので、最初に催された礼拝にはカメハメハ3世や、多くのハワイアンが出席したと伝えられている。

最初に教会が建立されたときから王族との関係が深く、礼拝堂の後方には一段高いロイヤルボックスが設置され、王族の象徴カヒリが祭壇に2つ、聖堂入り口に2つ飾られている。こんな歴史を持つことから「ハワイのウエストミンスター寺院」とも呼ばれている「カワイアハオ教会」は、ホノルル・ダウンタウン観光で外せない歴史的なスポットだ。

カワイアハオ教会教会/Kawaiahaʻo Church

住所: 957 Punchbowl St, Honolulu 電話番号: 808-522-1333 営業時間: 9:00~16:00 定休日: 無休