即位70周年を迎えたばかりのイギリスのエリザベス女王が、新型コロナウイルスに感染したことが発表された。英王室によると、症状は軽度で、軽い公務を続けていくという。ただ、95歳と高齢であるうえ、先週の公務の際には「あまり動けない」と話していたことから、体調を心配する声があがっている。
感染したチャールズ皇太子と2日前に面会していた

エリザベス女王
今月10日(現地時間)、チャールズ皇太子がコロナに再び感染したことが確認された。エリザベス女王は、陽性判定が出る2日前に皇太子と面会していたことから、しばらく健康観察が続けられてきた。
その後、皇太子の妻カミラ夫人も感染が確認されたほか、女王が滞在するウィンザー城内でも、数名の感染者が出たとされている。
そうしたなか、英王室は20日、女王がコロナの検査で陽性が確認されたと発表。「風邪のような軽度の症状」があるものの、ウインザー城内で「軽い公務」を継続するとしている。
女王は2021年1月に1回目のワクチンを接種、すでに3回目の接種も済ませていたと報じられている。
「あまり動けない」間もなく96歳になる女王に心配の声
昨年には一時入院したこともあって、体調が心配されていた女王。けれども、即位70周年を祝って今月行われた行事では、元気な姿を見せ、人々を安心させた。ところが、先週行われた対面の公務では、英軍関係者を前に「ご覧のとおり、あまり動けないのです」と話していたことがわかり、健康不安説が再燃していた。
英王室は、コロナ感染による症状は軽いとしているものの、4月で96歳を迎える女王の体調を気遣う声が高まっている。
ただ発表通り「軽い公務」は継続しているようで、コロナ感染が明らかにされたこの日、女王は北京五輪で金メダルを獲得したイギリス女子カーリングチームを祝福。公式SNSに選手たちやコーチ、家族らを称えるお祝いコメントを投稿した。