「ネット銀行を使うとリスクが高そう」と不安に思うことはありませんか?ネット銀行はインターネット上での取引がメインです。時間を気にすることなく取引できる点はとても便利ですが、一方でセキュリティなどに不安があるかもしれません。そこで今回はネット銀行のリスクと対処方法やリスクの低いネット銀行を選ぶポイントについて解説します。

ネット銀行の特徴

(写真=PIXTA)

ネット銀行とは、実店舗を持たずインターネット上での取引がメインとなる銀行のことです。振り込みや定期預金の積み立てなど口座から直接お金をやりとりする場合は、通信環境さえ整っていればインターネットバンキングで24時間いつでも振り込みできます。現金の入金・引き出しが必要な場合は、提携先の金融機関やコンビニなどに設置されているATMを利用するだけです。

コンビニのATMも24時間利用できるため、空いている時間を選んで利用できます。このように非常に便利なネット銀行ですが、利用するリスクにはどのようなものがあるでしょうか。

ネット銀行のリスク5点

(写真=PIXTA)

ネット銀行のリスクは、主に以下の5点です。

  • IDとパスワードを忘れると利用できない
  • セキュリティの問題
  • そもそも通信環境がないと利用できない
  • 引き落とし先として指定できない場合も
  • 経営破綻のリスク インターネット上でログインして利用するため、IDとパスワードの管理は必須です。これらの情報を忘れると利用できません。通常の銀行ならATMを利用する際、キャッシュカードの暗証番号さえ覚えておけばいいのですが、ネット銀行はPCまたはスマホ上で利用の際に必要な情報が多くなるためどうしても忘れるリスクが高くなります。

    セキュリティの問題では、コンピュータウィルスやフィッシングサイトによるIDとパスワードの盗難・流出などがあることは大きなリスクです。ネット銀行側もIDやパスワードの流出には細心の注意を払っていますが、最近の手口は巧妙化しています。また、インターネット上での取引は便利ですが、インターネットができる通信環境がなければ利用できません。

    近くにコンビニATMがあればキャッシュカードでの利用はできますが、コンビニも近くにないような場所では、完全に何もできない状態になってしまいます。さらに最近は少なくなりつつありますが、引き落とし先としてネット銀行を指定できない場合もある点は、ネット銀行に切り替える際のリスクです。特に今まで大手金融機関を使っている場合は意識することのないリスクといえます。

    ネット銀行は歴史が浅いため、「経営破綻のリスクは一般の銀行より高いのでは」と考える人もいるでしょう。たしかに経営破綻のリスクはないとはいえませんが、各種格付会社の評価を見てみるとネット銀行だけが特別悪いわけではありません。経営破綻した場合に預金保険機構の保護の対象になる金額は一般預金などの「1,000万円+破綻日までの利息分」までで他の金融機関と同じです。

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ネット銀行のリスク対処方法

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ここまで紹介してきたネット銀行のリスクですが、リスクを低減するための対処方法はあります。対処方法は以下の通りです。

  • IDとパスワードを忘れないように対策
  • 2段階認証やワンタイムパスワード、生体認証を活用
  • インターネット接続環境の確保
  • あらかじめ引き落とし先に指定できるかを確認
  • ペイオフの対象預金は上限1,000万円までのため分散して預金 IDとパスワードは、忘れないように管理しておきましょう。スマホで使えるパスワード管理アプリなどツールを使って管理すると便利です。また、万が一IDとパスワードがなんらかの形で流出してしまっても大丈夫なように2段階認証やワンタイムパスワード、生体認証などネット銀行が提供するセキュリティ対策を活用することも大切になります。

    インターネット接続環境については、自分で確保したり電波の届かない場所に行く予定がある場合は、あらかじめ振り込みなどを済ませておくように注意しましょう。特に旅行や出張などでいつもと違う環境に長く滞在する場合は注意が必要です。メインバンクを大手金融機関からネット銀行へ変更する場合は、大手金融機関で利用していた引き落とし先がすべてネット銀行でも切り替え可能かを確認しておきましょう。

    もしネット銀行が指定できない場合は、「手持ちのクレジットカードで引き落とし手続きができないか」について調べてみてください。ネット銀行は指定できなくてもクレジットカード払いに切り替えられるならこれまでと同じような形で自動的に支払いを継続できます。経営破綻のリスクに備えるには、1,000万円を超える分について分散して預金するなど一般の銀行と同様の対策を検討しましょう。

    格付情報などを参考にして経営破綻のリスクが低いネット銀行を選択することも方法の一つです。

    リスクの低いネット銀行を選ぶポイント

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経営破綻リスクの低いネット銀行を選ぶ場合に確認しておきたいポイントは以下の3点です。

  • 有価証券報告書などのIR情報で財務状況・経営状況を確認
  • 格付会社の格付評価を参照
  • 2段階認証やワンタイムパスワード活用などセキュリティ対策の確認 株式市場に上場しているネット銀行の場合は有価証券報告書、未上場の場合でも決算書などのIR情報が必ず公式サイトに掲載されています。決算書で財務状況や経営状況を確認することが、経営破綻リスクを確認する基本の方法です。格付会社の格付評価を参照するのも良いでしょう。その場合、自分が利用したいネット銀行の評価だけでなく大手金融機関や地方銀行などの評価も一緒に調べると「ネット銀行の評価がどの程度なのか」という位置づけを知ることができます。

    また、「セキュリティ対策の手段が豊富で最先端の認証方法を積極的に取り入れているかどうか」もチェックしましょう。なぜならセキュリティ対策に力を入れているネット銀行は、それだけセキュリティの安全度が高いといえるからです。ネット銀行を利用する際は、セキュリティ関連の機能を積極的に利用してIDやパスワードの流出リスクを避けましょう。

    リスクを回避し上手に活用しよう

    ネット銀行の抱えるリスクとその対処方法について解説しました。ネット銀行は、インターネットに良くも悪くも依存して成り立っているため、独自のリスクはいくつか存在します。しかし、それらのリスクはいずれも対処方法があるため、自分自身でリスクを低減するように努めましょう。ネット銀行は注意点を押さえておけばスマホなどでいつでもどこでも簡単に操作や取引ができるため、リスクを回避して上手に活用しましょう。

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貯蓄におすすめのネット銀行比較表

銀行名 ソニー銀行 auじぶん銀行 GMO
あおぞらネット銀行
ジャパンネット銀行 イオン銀行 楽天銀行 住信SBI
ネット銀行
東京スター銀行 SBJ銀行 新生銀行
預金金利(%) 普通:0.001
定期:1年0.05
5年0.02
普通:0.001
定期:1年0.05
5年0.03
普通:0.001
定期:1年0.03
5年0.02
普通:0.01
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.05
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.02
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.001
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.1
定期:1年0.015
5年0.015
普通:0.02
定期:1年0.12
5年0.02
普通:0.001
定期:1年:0.01
5年0.01
ATM出金手数料 月4回まで無料
以降100円
月1~11回無料 月2~15回無料
以降110円
月1回無料
以降165円または330円
指定機関で無料
その他110円または220円
月最大7回まで無料
以降220円または275円
月2~15回無料
以降110円
月8回まで実質無料 月10回~無制限で無料 110円/回
振込手数料 同行あて:無料
他行あて:月1-11回無料
以降は200円
同行あておよび
三菱UFJ銀行あて:無料
他行あて:月1-15回無料
同行あて:55円
他行あて:月1-15回無料
以降110円
同行あて:55円
他行あて:176~275円
同行あて:無料
他行あて:月1-5回無料
以降220円
同行あて:無料
他行あて:月3回まで無料
以降は168~262円
同行および
三井住友信託銀行あて:無料
他行あて:月1-15回無料
以降は157円
同行あて:同一店は無料
それ以外110円~330円
他行あて:220~440円
同行あて:無料
他行あて:月7回まで無料
以降は220円
同行あて:無料
他行あて:月1-10回無料
以降は105~314円
特徴 海外旅行好きの方におす
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文・藤森みすず

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