ネット銀行のATM利用手数料や振込手数料、「お得と聞くけどたくさんのサービスがあってどこがよいのかよく分からない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、手数料の中でも支払う頻度の高いATM利用手数料と振込手数料について主要ネット銀行はどうなっているのかについて調査しました。どのネット銀行が利用しやすいのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
ネット銀行の手数料をチェックするときのポイント

ネット銀行の手数料を比較・チェックするときのポイントは主に以下の2点です。
・提携しているコンビニなど自分が利用しやすいか
ネット銀行の現金引き出しは、職場のそば、自宅近くなど、自分にとって便利な場所にあるATMが手数料の優遇対象かどうかが重要です。
・手数料が無料になる回数と達成条件をしっかり確認
また、手数料が無料になる回数と達成条件を忘れずに確認してください。無料になる回数が多くても達成条件が自分にとって厳しい内容では、他のネット銀行のほうがお得だったということになりかねません。
主要ネット銀行のATM利用手数料と提携コンビニを比較

それでは、主要ネット銀行のATM利用手数料と提携コンビニを比較しましょう。
ジャパンネット銀行
他行ATM入出金利用手数料無料回数:3万円以上の場合無制限で無料
提携銀行ATM:イオン銀行・セブン銀行・ローソン銀行・イーネットATM・ゆうちょ銀行・三井住友銀行
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート(イーネットATM)、ミニストップ、ゆうちょ銀行
ATM手数料は3万円以上なら入金・出金ともに無料です。「オールマイティに利用しやすい」「ATM手数料を無料にするハードルも低い」など生活費用の口座にも向いているネット銀行といえるでしょう。
SBJ銀行
他行ATM入出金利用手数料無料回数:セブン銀行・イオン銀行・イーネットATM 合計月10回まで無料、ゆうちょ銀行・みずほ銀行合計お引出し・お預入れ合計月3回まで無料
提携銀行ATM:イオン銀行・セブン銀行・イーネットATM・ゆうちょ銀行・みずほ銀行
ローソン銀行がない点が気になりますが、他のコンビニがカバーしています。ゆうちょ銀行もあるので地方でもかなり使えるエリアは広いのではないでしょうか。ATM手数料の無料回数は、月10回までと十分です。
住信SBIネット銀行
他行ATM入出金利用手数料無料回数:月2~15回(スマプロランク)
提携銀行ATM:イオン銀行・セブン銀行・ローソン銀行・イーネットATM・三井住友銀行・ゆうちょ銀行・VIEW ALTTE(ビューアルッテ)
スマートプログラムのスマプロランクは、ランク1の場合は、他行ATM入出金利用手数料の無料回数が月2回。ランク2では5回にアップするため、できればランク2はキープしたいところです。ランク2にするための条件はいくつかありますが、比較的毎月達成できそうな条件を以下に示します。
- 30歳未満
- 総預金の月末残高が30万円以上
- ロボアドバイザー資産運用残高の合計が月末時点で10万円以上
- ミライノ デビットの月末時点の確定金額が合計3万円以上
「ミライノ カード(JCB)一般」の引落口座を当社に設定かつ当月確定(翌月引落)金額が5万円以上 30歳未満なら無条件でキープできますが、30歳を超えている場合は、他の条件を満たすようにすることでATM利用手数料の無料回数が5回となります。
楽天銀行
他行ATM入出金利用手数料無料回数:最大月7回まで(ハッピー優待プログラム)
提携銀行ATM:イオン銀行・セブン銀行・ローソン銀行・イーネットATM・ゆうちょ銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行・VIEW ALTTE(ビューアルッテ)・ステーションATM Patsat
※VIEW ALTTE(ビューアルッテ)ATMでは入金できない楽天銀行は、ハッピー優待プログラムの段階によって最大月7回までATM手数料が無料です。ただしトップランクのスーパーVIPは残高300万以上または取引30件以上で達成は難しいでしょう。比較的達成可能なアドバンスト(残高10万以上または取引5件以上)あるいはプレミアム(残高50万以上または取引10件以上)では、ATM利用手数料は多くても2回にしかなりません。
ただ「ローン借り入れ+楽天銀行口座を返済口座に設定」としておくことでステージが一つランクアップします。うまく利用して条件を達成できそうなら楽天銀行も口座を開設して損はないネット銀行です。
セブン銀行
他行ATM入出金利用手数料無料回数:0回
提携銀行ATM:セブン銀行・ローソン銀行・イーネットATM・ゆうちょ銀行・三菱UFJ銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行・三井住友銀行・みずほ銀行セブン銀行はATM手数料の割引制度や優遇プログラムがありません。また、セブン銀行以外の提携銀行ATMは、多くが都市銀行であり数が多く見つかる可能性がある銀行はゆうちょ銀行です。近くにセブンイレブンがあってATMを設置している場合は第1候補となります。
イオン銀行
他行ATM入出金利用手数料無料回数:1~5回(イオン銀行Myステージ)
提携銀行ATM:セブン銀行・ローソン銀行・イーネットATM・ゆうちょ銀行・三菱UFJ銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行・三井住友銀行・みずほ銀行イオン銀行も主要なコンビニのATMはすべて使えるようになっています。ただイオン銀行Myステージの達成条件は比較的厳しいため、ATM手数料の無料回数は少なめとなります。
GMOあおぞらネット銀行
他行ATM入出金利用手数料無料回数:月2~15回まで(カスタマーステージ)
提携銀行ATM:イオン銀行、セブン銀行
GMOあおぞらネット銀行は、提携銀行ATMが少なめです。また、ATM手数料を最高回数の15回無料にするには、外貨普通預金残高が500万円以上なければなりません。初期状態でも月2回は無料なので後は資産の状況に応じてステージアップできるかどうかという状況です。
主要ネット銀行の振込手数料を比較

次に主要ネット銀行の振込手数料を比較してみましょう。
・ジャパンネット銀行
当行あて振込手数料:55円
他の金融機関あて:振込金額3万円未満 176円、振込金額3万円以上 275円
・SBJ銀行
当行あて振込手数料:無料
他の金融機関あて:月7回まで無料(一部の金融機関は月3回まで無料)、8回目からは220円
・住信SBIネット銀行
当行および三井住友信託銀行あて振込金額:無料
他の金融機関あて:月1~15回(スマプロランク)以降は157円
・楽天銀行
当行あて振込手数料:無料
他の金融機関あて:最大月3回まで(給与振込で)
無料回数がない場合 3万円未満 168円 3万円以上 262円
・セブン銀行
当行あて振込手数料:55円
他の金融機関あて:220円
・イオン銀行
当行あて振込手数料:無料
他の金融機関あて:0~5回(イオン銀行Myステージ) 以降220円
・GMOあおぞらネット銀行
当行あて振込手数料:55円
他の金融機関あて:月1~15回まで(カスタマーステージ)以降110円
振込手数料無料の条件を達成しやすそうなネット銀行はジャパンネット銀行です。その他のネット銀行は、優待プログラムの最上位は条件が厳しく振込手数料無料の回数もあまり多くありません。無料回数終了後に振込手数料が一番安いのは、GMOあおぞらネット銀行の110円です。ただGMOあおぞらネット銀行は提携しているATMの種類が少ないことと当行あての振込手数料も必要である点には注意が必要です。
>>イオン銀行の詳細を見る(公式サイト)
>>GMOあおぞらネット銀行の詳細を見る(公式サイト)
手数料が安くて使いやすいネット銀行はココ!

ここまでATM利用手数料と振込手数料を比較してきました。総合して手数料のコストを抑えられて提携ATMの数も多いネット銀行ベスト3は以下の通りです。
- ジャパンネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行 「手数料の優待プログラムを達成しやすいかどうか」という点ではジャパンネット銀行が一番です。住信SBIネット銀行は、無料回数が終わってからの振込手数料も安い点を評価しました。楽天銀行も3万円未満なら振込手数料は低めです。
手数料を抑えられる銀行を選ぼう
主なネット銀行の手数料について調査しました。調査した条件からより安く手数料を抑えられるネット銀行を選びましたが、自分がよく利用するコンビニなどが違うとまた結果も変わってきます。今回調査した内容を踏まえて、自分の状況も加味したうえでより使いやすそうなネット銀行を選んでくださいね。
文・藤森みすず
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