長らく転職には「35歳の壁」があるとなぜかいわれてきました。そのせいか、40代は仕事上の経験とスキルに加えて人間的にも成長して充実しているはずなのに、転職するのに「遅い」「難しい」と思われがちです。

とはいえ、40代には40代なりの転職があります。実際に40代の転職を成功させている人も少なくありません。40代から転職を成功させるためには、どのような点に注意しておくとよいのでしょうか。

転職に年齢制限はあるのか

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(写真=Atstock Productions/Shutterstock.com)

2007年の雇用対策法の改正で、求人募集に年齢制限を設けられなくなりました。このため求人票に「35歳以下」などの年齢制限が書かれていることは少なくなりました。

求人募集の片隅に「20代が多い職場です」などとあると、採用されても職場での人間関係に悩むのではないか、と応募にためらうこともあるでしょう。

若い人を求めている職場であっても、自分のやる気とスキルを人事などの採用担当者にしっかりと伝えられればいいのです。企業はいい人材には門戸を開いているはずです。

転職計画を失敗しないための3つの注意点

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(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

40代の転職で失敗しないために、まず「転職計画」をしっかり立てましょう。各種条件を考慮してじっくりと転職先を探すとなると、場合によっては1年以上の期間が必要となることもあります。

「とりあえず会社を辞めて転職先を考えよう」ではなく、自分の生活の維持も考えて、働きながら行うのがよいでしょう。

転職で失敗しないための「転職計画」を立てるために注意したいのは、以下の3つの項目です。

(1) 人手不足の業界・業種を知る
(2) 将来のマネープランを立てる
(3) 家族のことを考える

注意点1 人手不足の業界・業種を知る

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(写真=WAYHOME studio/Shutterstock.com)

厚生労働省が発表した2018年2月の有効求人倍率は1.58倍でした。これは仕事を求める人の数より、仕事の数のほうが多い“人手不足”を表しています。バブル期のピークも越えているといわれ、今すぐに会社を辞めても、一見すぐに採用されそうな感じがします。

しかしながら、有効求人倍率は業種により異なります。業種によっては人手が足りないところもありますが、自分の業種・転職したい業界が人手不足とは限りません。

採用されやすいと考えられるのは、有効求人倍率が高い職業です。例えば、保安の職業(8.15倍)、建設・採掘の職業(4.55倍)、生活支援や介護などのサービスの職業(3.57倍)で、逆に採用が狭き門なのは事務的職業(0.54倍)です。

特に一般事務は、0.44倍と希望者の半数以下の求人しかありません。求人の少ない業種に応募を繰り返し転職活動で疲弊するよりも、求職者より求人が多い業種を選ぶことが、転職に失敗しない1つ目のポイントです。

注意点2 将来のマネープランを計画しよう

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(写真=gan chaonan/Shutterstock.com)

転職後に給料がいくらもらえるかは、最も気になるポイントです。求人票の賃金欄に記載された賃金形態(時給か月給かなど)や基本給、定額的に支払われる手当などから、年収のおおよその額を計算して、現在の年収と比較しましょう。

ほとんどの人は、年収が増える転職を志向するでしょう。しかし、もし多少下げてでも転職したいのであれば、現在の生活が維持できるかどうか、しっかりとマネープランを練る必要があります。

アラフォー世代は日々の生活費に加え、住宅など各種ローンの返済、両親の介護費用や自分の老後費用のための貯蓄も必要になってきます。また、付き合いも増え、知らず知らずのうちに若い頃より支出が多くなりがちです。

転職で仕事の満足度が上がっても、生活が苦しくなっては人生を楽しむことができません。転職というなかなかない機会を、今後のマネープランを見直すチャンスにしましょう。

たとえ「給料が増える場合しか転職しないから見直す必要はない」と考えていても、将来まで見据えて見直すことで生活が楽になるかもしれません。

注意点3 家族のことも考慮しよう

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(写真=Africa Studio/Shutterstock.com)

アラフォー世代は気力も体力も充実していますから、新しい職場、転職先に移ってもバリバリと働けるでしょう。

ここで一度考えたいのは親のことです。40代の親世代は、そろそろ70代になる時期ではないでしょうか。人によって差はありますが、たとえ今は元気でも将来の介護を考えたほうがいいでしょう。ピンピンしていたのに、ちょっと転んで骨折して動けなくなったことをきっかけに、一気に老け込む人もいます。いつまでも親が元気とは限りません。

親が元気な時に、親が希望する今後の生活について真剣に話し合っておく必要があります。自分の転職という大きく環境が変わるタイミングに親がこれからどう生きたいのかについても話し合うといいでしょう。

「死ぬまで自宅で生活したい」という人もいれば、「老人ホームでゆったりと過ごせればいい」という人もいるでしょう。聞きにくい話題かもしれませんが、あらかじめ親の希望する生活を聞いておくこともアラフォー世代の転職で失敗しないポイントなのです。

迷ったら専門家に相談してみては?

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(写真=MIND AND I/Shutterstock.com)

いくら自分に経験があり、体力も気力も充実しているとはいっても、採用する企業側からみると、20代や30代と比べて単価の高いアラフォー世代を受け入れることは慎重になるでしょう。

「35歳の壁」はなくなったといわれますが、それでもアラフォーの転職が楽なわけではありません。だからこそ仕事を辞めずに事前に計画することが大切です。

あらかじめ就きやすい業種を調べ、転職したい職種を考えましょう。そしてもらえる給料の額だけでなく今後のマネープランを計画し、親とも話し合う機会を作りましょう。これらすべてが転職を失敗させないために必要なことです。

転職活動をどのように進めたらいいか悩む場合はキャリアカウンセラーなどの専門家に相談してみてもいいかもしれません。

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文・杉浦詔子(ファイナンシャル・プランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント)

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