岡山県西粟倉村において、同村のふるさと納税事業の支援委託業務を行うエーゼロは、12月13日(月)に新コンセプトのふるさと納税特設サイト「西粟倉村と暮らす ふるさと納税特設サイト」をオープンした。

同村が2018年から運営する「西粟倉アプリ村民票」と連動し、西粟倉村を応援する人々に、村との関わりをリアルに感じてもらえるサービスをめざす。

村の未来を一緒につくれるようなふるさと納税に

ふるさと納税制度には、納税者が寄付の使い道を選択できることや、地方自治体にとって新たな財源が確保できることなど多くのメリットがある。しかし、一方で、利用者の関心が返礼品に集中してしまい、制度本来の趣旨から大きく外れた状況にあるとの指摘があるのも事実。

西粟倉村でも全国の利用者から毎年多くの寄付が寄せられ、その額は年々増加しているが、現在の“返礼品競争”のような状況には疑問を感じているという。

そこで西粟倉村では、寄付者にその目的や意義を理解してもらい、村の未来を一緒につくれるようなふるさと納税のかたちを模索。その結果、今回の特設サイトのオープンに繋がった。

ふるさと納税特設サイトの特長

「西粟倉村と暮らす ふるさと納税特設サイト」の最大の特長は、寄付の利用目的をプロジェクトという形で具体的に提示し、その目的を理解、賛同した上で寄付をする『プロジェクト型』のふるさと納税を提供している点にある。

返礼品にはそのプロジェクトに関係する村の産品を用意しており、寄付者に“そのプロジェクトを応援したい!”という想いを一層感じらてもらえるものとなっている。

また、今後は返礼品だけでなく、様々なかたちで寄付者がプロジェクトに参加できるオプションも提供する予定。一例として、プロジェクトの進行に関する会議に参加して直接意見を出せる機会や、寄付者がボランティアとしてプロジェクトに関わる機会を設けることを検討している。

プロジェクトの進捗については、定期的に寄付者へ報告する予定で、寄付者はいつでもマイページからレポートを確認できる。また、寄付後もプロジェクトに関わることが可能だ。