こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。 マッチングアプリは出会いの手段としてスタンダードなものになり、友達にも堂々と「使っている」と言える人も増えました。「婚活実態調査2021(リクルートブライダル総研調べ)」によると、2020年婚姻者の11.1%はマッチングアプリなどの“ネット系婚活サービス”を通じて結婚しています。 一方で、「アプリは使ってみたけれどもいい出会いがない」というご相談が増えています。私がプロフィールを拝見すると、ほぼ「写真」がダメなのです。 今回はよくあるダメなプロフィール写真の事例を、シンフォト代表のフォトグラファー・シンさんにご協力をいただき再現しながら解説していきたいと思います(モデルは筆者です)。 【ダメ写真図鑑をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
同僚にばれたくないから、顔が分からない写真で婚活
33歳の女性・優子さん(仮名)の例を紹介しましょう。彼女はアプリなんて使わない派だったのですが、コロナ禍で会社から会食禁止を要請され、出会いはゼロになりました。その間に時間が止まるわけもなく、年は取ります。仕方なくマッチングアプリに登録することにしました。 優子さんは2年ほど前、職場の新人がマッチングアプリで恋活しているのを耳にしました。その時に「登録して、もし新入社員に見つかったら恥ずかしいな」と思ったそうです。その新人さんがアプリで希望する年齢の女性一覧に、30代の優子さんは表示すらされない可能性が高い気もするのですが……。
マスクをした写真、後ろ姿の写真
会社でばれることを心配しながら用意した優子さんのプロフィール写真は、フェイスラインがちょっと見える程度のほぼ後ろ姿。その写真で登録し、サブ写真は顔が分からないほど遠くから撮影したマスク姿でした。そして「ほとんど『いいね』も来ません」と、最近ご相談にいらっしゃったのです。 身バレを防ぎたくて、顔が分からない写真を使う方は男女ともいますが、顔を隠す人をわざわざ選ぶ人はほとんどいないし、自意識過剰すぎなのです。
写真がダメだとプロフィールは読まれもしない
2020年婚姻者の11.1%がネット系婚活サービスを通じて結婚していると冒頭で紹介しましたが、別の調査もあります。2020年にMMD研究所がマッチングサービス・アプリを使って実際に会ったことがある445人を対象に、実際に会った人とのその後を聞いたところ、「結婚した」は男女ともに5%以下でした。アプリがメジャーな出会いの手段になったといっても、登録すれば簡単に結婚に至れるわけではないのです。 マッチングアプリの検索画面にはたいてい、異性の情報としてアイコン写真と年齢と居住都道府県だけがずらっと並びます。似たような年齢・地域で検索すれば、興味を持つ情報として最も大きい割合を占めるものが「写真」になるのです。 優子さんのように「選ばれる視点」が欠落したまま写真で“隠し”すぎると、ただスルーされるだけ。どんなに自己紹介文を丁寧に書いていても読まれることさえありません。 【ダメ写真図鑑をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます