「40歳までにCAは辞めなきゃ」と思い込んでいた

コロナショックで仕事が激減「職場に戻りたいのに戻れなかった」 国際線CAを支えたWebデザイナーの副業
(画像=『Woman type』より引用)

Webデザインを学ぼうと思った背景には、キャリアに対する漠然とした不安がありました。コロナ禍に関わらず、もともと「40歳くらいまでにはCAを辞めなきゃいけない」って思っていたんですよ。

というのも、国際線のCAを続けるなら、1回のフライトで3日くらい家を空けることになるので「子どもがいたらそういう働き方はよくないよな」「お母さんらしくないよな」なんて以前の私は考えていたんです。

それに、機内での仕事はルーティンになりがちな面も。外資だと基本的にポジションアップもないので、キャリアを積めば管理職になれるということもなく、「このままこの仕事を続けていいのか」という気持ちが膨らんでいたんです。

Webデザインに行き着く前にも、実はいろんな資格取得に手を出してきました。ベビーマッサージとか、詩吟、ヨガ、ファイナンシャル・プランナー、英語教育とか……。

でも、今振り返るといずれも浪費のようなものでした。「人生の保険」を手当たり次第求めたけれど、どれも本気になれないから仕事にもつながらず、ただ学んで終わっちゃったという感じ。

でも、Webデザインは違ったんです。先ほどお話ししたように、作業工程自体も楽しいと思えたし、何より自分のスキルが「社会の役に立つ」ということを実感できたので。

実は私、コロナ禍で困っている飲食店の皆さんのために自分にも何かできないかと思って、飲食店向けのテイクアウトサイトを作ったんです。育休復帰が延期になって時間だけはあったもので。

コロナショックで仕事が激減「職場に戻りたいのに戻れなかった」 国際線CAを支えたWebデザイナーの副業
(画像=『Woman type』より引用)

それをきっかけに、「うちのサイトも作ってくれない?」っていう風に声を掛けていただけることが増えて、少しずつお仕事をいただけるようになったんです。

実績が一つできると、次の仕事を呼び込んで……というふうに、つながっていきました。

「本業とかけ離れた副業」が気づかせてくれたCAとしての成長

コロナショックで仕事が激減「職場に戻りたいのに戻れなかった」 国際線CAを支えたWebデザイナーの副業
(画像=『Woman type』より引用)

Webデザインの仕事を個人で受けるようになって気づいたのは、CAの仕事と全く関係のない仕事のように見えて、実はCAとしてつちかったスキルが存分に生きるということ。これは、私自身もすごく意外なことでした。

例えば、コミュニケーションスキル。これは個人で仕事を受ける上でも、デザイナーとして働く上でも、絶対になくてはならないスキルです。

Webデザインというと、パソコンでひたすら作業をするイメージを持っている人も多いかもしれませんが、発注者がいる仕事であれば、どんな目的があるのか、どんなイメージで仕上げたいのか、認識合わせをしながら制作を進めていくが大事ですよね。

そして、Webサイトには必ずユーザーがいるわけなので、使う人の使いやすさや好みも反映しなければいけない。CAの仕事をしてきたことで「人の要望を察する力」をしっかり磨いてきましたから、そこに壁を感じることなく仕事ができました。

「実は私、こんなに成長していたんだ」そう気付かされましたね。

自分がルーティンだと思っていた機内での業務も、実はちゃんと経験・知識として蓄積されていて、どこへ行っても使える立派なポータブルスキルになっていた。これは、副業をしたからこそ発見できたことです。

それに、自分がいかにCAの仕事が好きか、改めて認識することができました。Webデザインの仕事はすごく楽しいんですけど、これ一本で働くことを想像すると性格的に自分には無理だなって思ったのも事実。

私はもっと外に出たいし、海外にも行って、たくさんの方と直接触れ合いながら働きたい。まさにCAの仕事は、自分が働く上で大事にしたいことや欠かせないことがぎゅっとつまった仕事だと気づきました。

あんなに「このままでいいのか」「40歳までに辞めなきゃ」なんてキャリアについてもやもや考えていたけれど、そんなに悩む必要なんてなかったのかも。

今は、こうやって好きな仕事ができてちゃんと成長できているなんて、すごく幸せなことじゃないかってはっきり分かります。