和歌山県へ引っ越しや転勤、移住を考えている人は必見!和歌山県の魅力や基本情報、おすすめの市町村などを紹介しています。和歌山県はミカンの生産量日本一。熊野三山への参詣道と高野山は、2004年に世界遺産に登録されています。魅力あふれる和歌山県の移住支援情報や就業支援情報についてまとめました。和歌山県に興味を持っている方、移住しようと考えている方は参考にしてください。

和歌山県ってどんなところ?

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人口 944,300人(推計人口、2017年10月1日)
和歌山県HP 和歌山県HP

和歌山県は近畿地方にあり、大阪府、奈良県、三重県、兵庫県、海を挟んで徳島県に接しています。紀伊半島の南西側に位置し面積の約8割が山林です。県の中央に大峰山脈、奈良県との県境に紀和山脈など紀伊半島の南端まで山々が連なっています。県庁所在地は和歌山市。

和歌山県の歴史

近畿で初めて発見された貝塚の鳴神貝塚、和歌山市川辺遺跡、橋本市芋尾遺跡、野上町安井遺跡、広川町鷹島遺跡などの竪穴住居の遺跡、ストーン・サークルが見つかった海南市溝ノ口遺跡など、縄文時代の遺跡が多く見つかっています。住みやすい環境で古くから人々が定住していたようです。

平安時代には空海が真言宗の 高野山を開き、現在に至るまで教えが伝えられています。戦国時代には根来寺(ねごろじ)を中心に伝来したばかりの火縄銃を生産し、豊臣秀吉に抵抗しました。江戸時代には紀州徳川家が治め、新田開発や治水が行われています。

和歌山県への交通事情

和歌山県内には南紀白浜空港があり、南紀エリアに訪れる観光客を中心に利用されています。関西国際空港から鉄道やバス、自動車を利用することも多いです。新幹線利用では新大阪からJR西日本きのくに線で白浜まで約150分、阪和線で和歌山まで約60分。

高速道路では大阪市吹田JCTから和歌山ICまで約3時間30分かかります。県内はJR和歌山線、紀州鉄道、バス路線が巡っています。

和歌山県の地理・気候

和歌山県は紀伊半島沖を流れる黒潮の影響で、年間を通して温暖な気候です。ただし山間部の冬は厳しい寒さとなります。特に高野山は冬場の平均気温が青森市や函館市といった北日本並みで雪が降ることも多いです。

沿岸部は気温も高く霜が降りることもありませんが、毎年、夏から秋にかけて台風の上陸が心配されます。潮岬は本州の最南端に位置し、太平洋から瀬戸内海へと続く海に面しています。紀の川沿いの平野を除きそのほとんどが山で、道路や鉄道は海岸線に沿って通っているところが多いです。

和歌山県の産業

和歌山市、海南市は阪神工業地帯に入り大規模な工場もあります。地場産業では、海南市の家庭日用品、御坊市の麻雀パイ・サイコロ、有田市の蚊取り線香、田辺市のボタン、橋本市の高級パイル織物などが有名です。

また、和歌山市南部の三葛と紀三井寺周辺のニット産業の出荷量は全国有数です。農業は温暖な気候のため果物の栽培が非常に盛んで、果樹王国といわれるほど。ミカンをはじめとする柑橘類、ウメ、カキ、モモ、サンショウなどは全国トップクラスで、高級贈答品として重宝されています。

黒潮の影響で魚の種類が多く、漁業も盛んです。マグロ、カツオ、ハモ、タチウオなど。またかつては捕鯨基地として知られた太地(たいじちょう)町には、鯨専門の博物館として世界一の「くじらの博物館」があります。鯨の生態や捕鯨に関する貴重な資料などおよそ1000点が展示されています。

和歌山県の見どころ

自然の恵み、独自の歴史と文化など見どころが多くあります。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」 三重県、奈良県、和歌山県にまたがり、紀伊半島の大部分を占める紀伊山地は聖域とされ、熊野三山、高野山、吉野・大峯の3つの霊場をかかえています。霊場へ続く参詣道には多くの修行僧や参拝者が行き交い宗教や文化が発展してきました。

和歌山県内には熊野三山と高野山があります。熊野三山は古くから信仰されてきた熊野詣での中心地です。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社を合わせて熊野三山と呼びます。参道の熊野古道付近には豊富な温泉があり、自然崇拝の対象となった大滝、巨岩、奇岩などの自然が創り出した荘厳な景観が並びます。

弘法大師、空海によって開かれた高野山は1200年以上続く真言密教の聖地です。高野山全域を「総本山金剛峯寺」とし、特に奥之院と壇上伽藍は2大聖地として信仰されています。117の寺院が現存し厳かな雰囲気に身が引き締まるエリアです。宿坊には一般の参拝客も宿泊することができます。修業体験や空海伝説巡りもオススメです。

和歌山城

和歌山市の虎伏山頂上に立つ白亜三層の大天守閣です。天守からは市街地を見下ろす大パノラマが広がります。現在の天守閣は昭和33年に再建されたもので、徳川家ゆかりの遺品などが展示されています。

羽柴秀吉の命で建てられた和歌山城は、江戸時代に浅野氏が城主となった後、徳川家康の10男、頼宣が拝領し城内、城下町を整備しました。現在では和歌山城公園として庭園、動物園、観光センターなどが設置され、県立近代美術館、県立博物館も隣接し市民の憩いの場として親しまれています。

南紀熊野ジオパーク

南紀熊野ジオパークは、プレートの沈み込みなどによる砂や泥の堆積、マグマの活動などでできた3つの地質が、地殻変動と風化浸食により現在の形となりました。

砂岩と泥岩が折り重なった志原海岸、海岸に散在するサラシ首層、高さ100m、幅約500mの一枚岩、波に浸食された鯛島など、興味深い不思議な造形が観察できます。熊野、白浜・串本、和歌山市近郊、有田・日高など各エリアに温泉も数多く湧いています。

アドベンチャーワールド

ジャイアントパンダ、ライオン、アミメキリン、バンドウイルカなど、140種1400頭の動物たちが展示されている国内有数の大規模動物園。7頭のジャイアントパンダが暮らす、日本一のパンダファミリーが人気です。観覧車やジェットコースター、ゴーカートなど、大人から子どもまで楽しめる遊園地も併設しています。

和歌山県の移住支援・就業支援制度

1.和歌山県に移住したい!どこの市町村がおすすめ?
(画像=『移住支援.com』より引用)

和歌山県が設けている移住支援制度をまとめました。利用する際には詳細な条件などを確認してください。また、各市町村には移住などの相談にのってくれるワンストップパーソンという役場担当者がいます。不明な点があったら問い合わせてください。

田舎暮らし短期滞在住宅

和歌山県への移住の準備をするために利用できる短期滞在住宅があります。実際に住んで引っ越し先を探したり生活体験ができます。施設利用者に対し、地域案内、体験や移住相談などをサポートします。

短期滞在住宅がある市町村は和歌山市、紀美野町、かつらぎ町、高野町、有田市、有田川町、日高川町、田辺市、古座川町、那智勝浦町、串本町です。各施設で利用料金(宿泊料、光熱費など)、設備(冷蔵庫や洗濯機の有無など)が異なります。

移住推進空き家活用事業補助金(空き家改修補助金)

和歌山県では県外からの移住に際し、居住するための空き家改修工事を行った場合にその改修費の一部を補助する制度を設けています。補助額は改修工事にかかる経費の2/3で、上限80万円を上限とします。予算額に到達次第終了となります。補助事業の利用にあたっては、各市町村の役場担当者(ワンストップパーソン)が書類の作成から県への申請まで全面的にサポートしてくれます。事業を行っていない場合もあるので、利用する際は確認してください。

しごとくらし体験

移住希望先で仕事体験ができます。先輩移住者や地域の人との交流、また地域案内や各地域ならではの情報収集も。実際に和歌山県内への移住や地方での暮らしを検討している人が対象です(申込書類や面談などによる選考を行う場合あり)。体験開始時期や滞在期間については相談してください。受け入れ先は、飲食、伝統工芸、食品製造・加工業、デザイン、製造、農林水産、建設、宿泊ほか。居住地から体験先の往復交通費は自己負担になります。

わかやま地域課題解決型起業支援補助金

和歌山県内で地域の課題解決を目的とした起業をする人に補助金を支給します。例えば、商店街の空き店舗や過疎地域の古民家などを活用した起業、特色ある地域資源を使った商品開発・販売を行う事業、AI、IoTを活用した製品開発やサービス提供・販売を行うといった事業が対象になります。最大200万円。今年度の公募期間は終了し、次年度の実施については未定です。また、東京23区の在住在勤から和歌山県内へ移住し、わかやま地域課題解決型起業支援補助金の交付を受けた人は移住支援金を受けることができます。