未経験入社からわずか半年でつかみとった開発デビュー

山本さんのエンジニアとしてのキャリアは、思いも寄らないところからスタートすることに。派遣先のコールセンターに常駐していたエンジニアから「うちの会社で働いてみたら?」と誘いを受けたのだ。

その会社こそ、今山本さんが勤めているワークスアイディだった。

「エンジニアになりたい思いはあるものの、私には学歴も経験もない。門前払いされてしまうのでは、という不安もありました。

でも、『未経験で入社している人もいるから大丈夫だよ』という言葉に背中を押されて、チャレンジを決めたんです」

緊張しながら臨んだ面接は予想外にフランクで、無事採用。「研修で基礎から学べる」と聞き、安心したと当時を振り返る。

さらに、エンジニアという仕事について知れば知るほど、「自分にぴったりだ」という思いが確信に変わっていった。

「エンジニアはいろんなプロジェクトに関わりますし、クライアント先に常駐することも多い仕事です。

私は新しいことを覚えたり挑戦するのが好きなので、理想的でした。ずっと楽しいこと探しを続けられる仕事なんだ、って。長く働き続けても、飽きることなんてないんだろうなと思います」

バイト、派遣を転々……“スキルなし人間”だった私が未経験でエンジニアになれた理由「やっと、自分を好きになれました」
(画像=『Woman type』より引用)

研修を経て最初に配属されたのは、大手設計事務所のワークフローシステム開発プロジェクト。テスト工程に携わる中で、山本さんの中で「私も開発をしたい」という思いが膨らんでいった。

「研修の時もプログラミングが一番楽しかったし、プログラミングスキルを磨けば『手に職』にもつながりやすいんじゃないかな、と思ったんです。

でも、研修を終えたばかりで実務経験もない自分が『開発をやりたい』と言ったところで、クライアントも納得しないだろう、ということも理解していました」

冷静に考えた山本さんが取った行動は、資格取得だった。通勤時間と帰宅後に独学での勉強を重ね、見事Pythonの資格を取得。勉強開始から3カ月、入社からわずか半年だった。

「資格を取って間もなく、当時アサインされていたプロジェクトのクライアントが『次は開発をやってみる?』と声を掛けてくださったんです。

そのプロジェクトの言語はJavaだったので、資格自体が評価されたわけではなかったのですが、『未経験から半年で資格を取った』『それだけ学ぶ意欲があるエンジニアなんだ』という点を見ていただけた結果だと思っています。

自らチャンスをつかめたことがうれしかったですし、着実に前に進んでいると実感できました」

バイト、派遣を転々……“スキルなし人間”だった私が未経験でエンジニアになれた理由「やっと、自分を好きになれました」
(画像=『Woman type』より引用)

受け身の仕事をやめたら、「働く楽しさ」に気付けた

アサインされたプロジェクトは取得した資格とは異なる言語だったものの「一つの言語をマスターすれば、他の言語に応用するのは難しくない」と山本さんは言う。

その言葉通り、山本さんはPythonやJavaに加え、C#などの言語スキルも身に付けて、さまざまな開発に携わっていった。もともとエンジニアリング未経験だった山本さんだが、意外にも、壁にぶつかることはなかったという。

「いつも近くにサポートしてくれる人がいたので、困ることはなかったですね。

特に、最初に入った開発プロジェクトには60代の超ベテランエンジニアから年の近い先輩、同僚まで、さまざまなメンバーがいたので、全員から学ばせてもらいました」

何よりも、「開発に携わるために」という思いが、山本さんの原動力だった。

「デビュー当初は右も左も分からなくて、慣れるまでは大変でした。

でもそれ以上に、知識やスキルが増えて成長していく実感が得られることがうれしかった。やりたい仕事ができることが、こんなに幸せだなんて思いませんでした」

さらに、エンジニアになったことで仕事に対する姿勢が変わり、働くことが楽しくなったと山本さん。

「振り返ってみると、アルバイトや派遣で働いていた頃はいつも受け身だったし、与えられた仕事をこなすことしか考えていなかった。

でも今は、自分が熱中できる仕事に取り組めているおかげで、もっとこうしたい、と能動的に動けます。『自ら身に付けてきた』と胸を張れるスキルがあるおかげで、自分に自信が持てるようになりました」

バイト、派遣を転々……“スキルなし人間”だった私が未経験でエンジニアになれた理由「やっと、自分を好きになれました」
(画像=『Woman type』より引用)

もともとは「手に職を付けたい」という思いから選んだエンジニアという仕事。その目的は達成されたか尋ねると、「7割くらいかな」と控えめな回答が。

「一人のエンジニアとして自走できるようになった実感はありますね。でも、まだまだできることはたくさんあるかな、って。

それに、エンジニアとしてのスキル以外にも、身についたものはたくさんあるんですよ。私はもともと人見知りが激しい性格でしたが、クライアントやチームメンバーなどさまざまな人とコミュニケーションを重ねていくうちに、人と接することが得意になりました」

思わぬ副産物に、山本さんは笑顔を見せる。

入社3年目の2020年にはチーフに昇格し、さらなる成長を目指す山本さん。最後に、今後の目標を次のように語った。

「フルスタックエンジニアみたいに、何でもできちゃう人になりたいんです。使う言語や役割にしばられることなく、『この案件、できる?』と聞かれたら『できますよ』と答えられるような。だって、それってすごくかっこいいと思いませんか?(笑)

できることが増えれば、その分楽しいことも増える。もっともっと楽しいこと探しを続けていきたいですね」

採用担当より
山本さんの前職はコールセンター勤務でしたが、採用時には、相手に応じて適切な対応を取れるコミュニケーション能力が高く評価されました。また、前職時にIT関連の案内業務を担当し、基礎知識を学習されている点からも、未経験ながら積極的にインプットして自走できるイメージが持てたので、採用に至りました。

実際、入社後も自ら学び資格を取得するなど、着実に力を付けてくれています。未経験入社3年目でのチーフ昇格は弊社内でも早い方ですが、自発的に行動できる点が認められ、満場一致で決定となりました。未経験で入社してくる女性たちの良きロールモデルとしての活躍を期待しています。