同じような仕事をしていても、なぜか男性よりも女性の給与が低いと感じたことはありませんか?男性と女性ではどのくらい平均給与が違うのでしょうか。

女性の給料が低い原因と、給与をアップさせる対策方法をご紹介します。

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女性のお給料は男性より低いという結果

(写真=elwynn/Shutterstock.com)

国税庁から発表された「平成29年分民間給与実態統計調査結果」によると、民間の給与所得者の年間平均給与は432万円でした。前年と比べて2.5%増加したとのことです。

これを男女別にみると、男性532万円、女性287万円です。前年に比べて、男性は2.0%の増加、女性は2.6%の増加となりました。男女の平均給与を比べると、女性が男性よりも245万円も低いという結果です。

さらに、正規の働き方・非正規の働き方での差を比べると、正規494万円、非正規175万円で、非正規の働き方の平均給与が319万円も低くなっています。前年に比べ、正規は1.4%の増加、非正規は1.7%の増加でした。

女性だけの平均給与では、正規377万円、非正規151万円で、非正規の働き方の平均給与が226万円も低くなっています。

女性と男性の平均給与にも大きな差がありますが、女性の中でも正規の働き方と非正規の働き方では平均給与に大きな違いがあることがわかります。

女性の平均給与が低く統計される理由は非正規の働き方が多いことも原因?

(写真=PIXTA)

どのくらいの女性が非正規での働き方を選んでいるのでしょうか。総務省から発表される「労働力調査平成30年」の結果によりますと、正規で働く女性1,137万人、非正規で働く女性1,451万人との結果でした。

非正規で働く女性の方が314万人多いということになります。非正規の働き方をする女性を、年齢階級別にみると45~54歳が365万人(25.2%) と最も多く、次に35~44歳が307万人(21.2%)と続いています。

35~44歳で非正規の働き方をする女性のうち、パート・アルバイトが237万人と1番多く、次に契約社員が31万人、3番目に派遣社員が24万人とのことです。

女性の平均給与が低く統計されるのは、非正規の働き方を選択する人が多いということも理由の一つにあげられそうです。

ただ、正規の働き方をする男女の平均給与の差が依然として大きいことも事実です。doda 女性の転職・求人情報Woman Career(ウーマン・キャリア)が行なった「女性の平均年収ランキング 2018」によると、男性もあわせた全体の平均年収は20代が346万円、30代が452万円、40代が528万円、50代以上が645万円でした。

女性だけの年代別平均年収は、20代が319万円、30代が382万円、40代が413万円、50代以上が442万円という結果でした。30代で70万円、40代で115万円の差があり、女性の年収が低いことが分かります。

女性の正社員と非正規の働き方、お給料の違いは?

(写真=PORTRAIT IMAGES ASIA BY NONWARIT/Shutterstock.com)

正規で働く女性の平均給与は200~299万円が28.1%(前年と同率)と最も高く、次いで300~399 万円が23.7%(前年に比べ0.9ポイントの上昇)という結果になりました。

一方,非正規で働く女性の平均給与は100 万円未満が44.1%(同0.2ポイントの低下)と最も高く,次いで100~199万円が39.1%(同0.3ポイントの上昇)になっています。

平均給与が300~399万円の割合で見ると、正規で働く女性が23.7%なのに対して、非正規で働く女性の割合が3.0%しかありません。非正規で働く場合、正規に比べて給与が低くなってしまうのは避けられないようです。

どうして?非正規の働き方を女性が選ぶワケ

(写真=PIXTA)

給与が低くなってしまうのに、非正規で働く女性の労働人口が多いのはどうしてでしょうか。

非正規を選ぶ理由の割合では、1位「自分の都合のよい時間に働きたいから」が30.9%、2位「家計の補助・学費等を得たいから」が22.5%、3位「家事・育児・介護等と両立しやすいから」が17.8%になっています。

ただ、2位の「家計の補助・学費等を得たいから」の理由を挙げた女性が18万人減っていて、家計の補助ではなく、家計の収入源として働く女性が増えているようです。

ライフスタイルに合わせて働こう

(写真=spass/Shutterstock.com)

女性の年収が低いのは、スキルの低さなど個人の能力としての評価だけではなく、働き方などに左右されていることが分かりました。

低い収入に満足できない場合は、収入アップのために、ステップアップできる転職をしたり、非正規の働き方から正社員になる道を選んだりしてみるとよさそうです。

思い切って転職する時は、一度の転職で年収を大幅に上げることが難しくても、複数回の転職で理想のキャリアを描けるケースもあります。

あなたが求める給与になるように、資格を取って、ステップアップしていくのもおすすめです。これからの人生を考え、ライフスタイルに合わせて働く方法を見つけていきたいですね。

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文・奥野愉加子(美学のある暮らし代表)

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