日本には、お中元やお歳暮などのシーズンギフトを通じて、日頃からお世話になっている人へ感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣があります。お中元やお歳暮を贈らないという人でも、友人の誕生日や家族の慶事など特別な日にはプレゼントをすることもあるでしょう。

しかし最近は、何でもない日にプチギフトをプレゼントして、友人や知人とコミュニケーションを図りたいと考えている人が増えているようです。

「日常生活とギフトに関する調査」(DNPが2014年11月、2015年3月に実施)によると、「良いコミュニケーションの機会になる」ことを意識して贈るプレゼントの第1位は、「日常的なプチギフト」で、31.6%の人が回答しています。

好感度を上げるコミュニケーションを目的にした「プチギフト」にはどんなものがふさわしいのでしょうか。コミュニケーションを図るためのプレゼントとなると、豪華なものを想像される方もいるかもしれません。しかし、プチギフトとはカジュアルな贈り物。高額なプレゼントはかえって相手を恐縮させてしまいますので、相手の負担にならないプチプラのアイテムを選ぶのが基本です。それでは贈る相手ごとにいくつかご紹介しましょう。

仲のいい友人 普段の会話でヒントを見つけておいて

(写真=Ivanko80/Shutterstock.com)

仲のいい友人に贈るのにふさわしいのは、普段の会話の中ででてきた相手が欲しいと考えているアイテムです。例えば雑貨や本など、1,000円~1,500円のアイテムをチョイスすると、相手がお返しの心配をすることもありませんので、とても喜んでもらえます。

もし迷った時には、リップやハンドクリームなどの基礎化粧品も良いかもしれません。お肌に合うかどうかという心配もありますが、仲のいい友なら色の好みも関係なく、また多くの女性が日常的に消費するアイテムですので、「雑誌で紹介されていて良さそうだったから、あなたの分も買っておいたよ」などの一言を添えると、さりげなく贈ることができ、好感度アップにつながります。

職場の同僚や後輩 シェアできるものを

(写真=Stokkete/Shutterstock.com)

職場の同僚や後輩とは、仕事を円滑に進めるうえでも常に良いコミュニケーションを図りたいものです。そこで大げさにならずに手渡せるアイテムとして、職場で一緒に食べられる、お菓子やコーヒー、お茶などの食品類がプチギフトとして喜ばれています。

日常的に顔を合わせている相手にプチギフトを贈る際は、会議の資料作りを手伝ってもらった時など、ちょっとした口実があるタイミングだと違和感なく贈ることができます。その際、「いつもありがとうね」の一言を添えると、相手の印象に強く残ります。

恋人やパートナー いつも使っているものよりちょっといい、身に着けるものを

(写真=George Rudy/Shutterstock.com)

恋人やパートナーにプチギフトを贈りたい理由は何か、まず考えてみましょう。毎日自分や家族のために頑張って働いてくれることに対する感謝の気持ち、ケンカの仲直り、マンネリ打開のサプライズなどさまざまな理由があると思います。

しかし、こうした理由がない時に贈るからこそ相手は喜んでくれるものです。そもそも普段から近くにいる相手ほど、誕生日や記念日以外のプレゼントの機会は少なくなってしまうもの。本来ならば最も親密なコミュニケーションを図るべき相手だと分かっていても、プレゼントを渡すタイミングが見つからないという人もいるでしょう。

そこでネクタイやハンカチ、財布など身に着けるアイテムをプレゼントに選ぶと自然に手渡すことができます。価格は普段買っているものよりワンランク上のアイテムやブランドにすると、ほんの少し特別感が演出できて相手に想いが伝わりやすくなります。

サプライズを狙いたいのなら、「いつもありがとう」など感謝の気持ちを書いたメッセージカードをつけると小さな感動を生む演出ができます。

何でもない日に贈るからこそ、形式的にならずプレゼントに託した本当の思いが伝わりやすいとも言えます。相手に合わせた大人の女性らしい気の利いたプチギフトを贈って、円滑なコミュニケーションを図りましょう。

文・あさみず美保(日常系ライター)

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