一般論として、見た目にお金をかける富裕層は多い。なぜ富裕層は見た目にお金をかけるのだろうか。今回はその3つの理由について紹介する。

見た目にお金をかける富裕層は多い

人によって濃淡はあるものの、一般論として、見た目にお金をかける富裕層は多い。身につける洋服やバッグ、靴、時計などのファッションアイテムはもちろん、美容、ボディメイクといった自分自身への「投資」も怠らない。

また、健康であることも見た目に大きな影響を与える。そのため、定期的に高級人間ドックに通って病気の早期発見に努めたり、会員制ジムやパーソナルトレーニングに通って適度な運動をしたりする人も多い。人によっては、住んでいる家や乗っているクルマも「見た目の一部」と考え、大きなお金を投じている。

なぜ富裕層は見た目にお金をかけるのか

なぜ富裕層は見た目にお金をかけるのだろうか。もちろん、見栄やぜいたくといった要素がないわけではないが、合理的な理由から見た目にお金をかける富裕層も多い。ここからは「なぜ富裕層は見た目にお金をかけるのか」という疑問に対して、3つの視点から考える。

1.見た目がビジネスにつながる

「人は中身が重要」といっても、やはり第一印象も重要だ。特にビジネスシーンでは、第一印象が契約の可否につながることも少なくない。見た目を整えることで、ビジネスを円滑に進められる確率が上がりやすいため、見た目にお金をかけているというわけだ。

富裕層の中にはビジネスオーナー(オーナー経営者)が多く含まれている。ビジネスオーナーは、自分のビジネスの拡大につながる出費には、比較的前向きになりやすい。特に中小企業の場合は、オーナー経営者自身が営業マンであることも多く、相手を不快にさせず、好印象を持ってもらうことが重要だと考えられているのだろう。

一般のサラリーマンの意識が低いというわけではないが、ビジネスオーナーである富裕層はビジネスにつながりそうな要素への感度が高い。従って、見た目を磨くことへの感度も高いというわけだ。

2.「自分は富裕層である」とシグナルを送って良いサービスを受ける

無理をして見た目にお金をかけるケースがないわけではないが、「見た目にお金をかけることができる」ことは、懐に余裕がある証拠であり、それ自体が「自分は富裕層である」というシグナルとも言える。そして、このシグナルを発信することで、相手が受ける印象をコントロールできることもある。

例えば、明らかに高価なものを身に着けて、「自分は富裕層である」というシグナルを送れば、様々な場面で良いサービスを受けられる確率が上がる。高級ブランド店や高級自動車販売店などに明らかな富裕層が現れれば、期待を持って高待遇で対応するスタッフは少なくないだろう。サービス提供側からすると、対応できる人員や時間は限られており、第一印象である程度「客の値踏み」をすることは十分に考えられる。

その値踏みの際に、自分のステータスを示すわかりやすい材料を富裕層側から提示するということだ。これは顧客理解プロセスの圧縮にもなるので、双方の時間の短縮にもつながる。

反対に、富裕層であることを知られたくないときは、わざとお金がなさそうな格好をして、「自分は富裕層である」というシグナルを送らないケースもある。富裕層の中には、富裕層であることが露見すると営業マンや詐欺師を呼び寄せてしまうことを憂慮し、セミナーなどに行くときは、わざとお金がなさそうな格好をする人もいる。

3.自分のカラダの価値を理解している

これは、どちらかというと健康面に関する理由だ。一般的に、富裕層は高い収入を得ていたり、責任が重い仕事を担ったり、役職に就いていたりすることが多い。

自分の健康を害してしまうと、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼしたり、責任ある決断をくだす際に誤った判断をしてしまったりすることで、収入が大きく落ちこむかもしれない。つまり、多少のメンテナンスコストをかけても「自分が健康でいること」が高い収入を得続ける方法であることを理解しているため、見た目(健康)にお金をかけるというわけだ。

富裕層であってもマス層であっても、自身の健康が重要であることに変わりはない。しかし、背負っているものの大きさや、失う可能性がある金額の絶対値は、富裕層のほうが大きいと言えるだろう。自分のカラダの価値を理解しているため、健康を維持するための出費は惜しまないのである。