“キラキラ専業主婦”になれるのはたったの1割
夫の安定した収入が不可欠

“キラキラ専業主婦”に憧れる女性が増えているとは言うものの、男性の収入が減少を続ける現代の日本。実際に、結婚後に“キラキラ専業主婦”になれる女性は、「10人に1人」の低確率だという。

「アメリカの『ハウスワイフ2.0』で紹介されている専業主婦の事例は、安定収入のある男性と結婚しているからこそ実現できる暮らし方です。日本の場合は、生活費を支えてくれる男性の収入は減少傾向にありますから、家計のためにパートで働かなくてはならない主婦が増えています。いくら“キラキラ専業主婦”を目指しても、実際のところはなれない人の方が多いというのが現実です。今の日本人男性の収入を見てみると、妻が専業主婦のままでもマイホームを買えて、子供を大学にまで通わせられる男性は10人に1人しかいません。ある若い女性にそれを話したところ、『私はその10人に1人を見つけて専業主婦になる!』と言っていましたが、運に頼りすぎるのは危険だと思います。残りの9人が結婚相手になる可能性の方が、極めて高いのですから」

また、もしも「10人に1人」の確率で“キラキラ専業主婦”になれたとしても、その後のリスクも高いという。

「日本よりも簡単に離婚できる欧米では、養ってくれる夫がいなくなるリスクはかなり高いでしょう。ですが、女性が再就職しやすい環境もあります。例えばアメリカでは、専業主婦をしていたこともキャリアの一つとして役立つので、会社を辞めたブランクの後でも、キャリアを武器に再就職することができます。もし夫と離婚しても、自分の能力に見合った仕事で経済的自立をやり直すことができるのです」

一方、日本の場合は「新卒一括採用」という独自の採用制度が根付いているため、社内でキャリアアップできる人材は新卒採用された者に偏る傾向がある。そのような環境で、一度でも働くことのレールから外れてしまうと、やり直しがきかなくなる可能性が高い。たとえパートから出直したとしても、正社員へのキャリアアップの壁は非常に高く、非正規雇用での出世は難しいというのが現状だ。家庭の生計を支えてくれていた夫との離婚や万が一の死別などを考えると、その後の生活に大きなリスクがあることは否めない。

運任せに生き方を決めるのは危険
長く働くことを視野に入れてリスクヘッジを

“キラキラ専業主婦”になりたいという願望を持つこと自体は問題ではない。だが、いくら憧れていてもなれない可能性が高いこと、結婚後の経済的自立が難しくなることを忘れてはいけない。

「価値観は人それぞれなので、『ハウスワイフ2.0』のような専業主婦生活を目指して婚活をするのも良いとは思います。しかし、安定した高収入で、かつ、妻が好きな仕事に挑戦しても理解を示してくれる理想的な男性に好かれるかどうかは、あくまで“運”なのです。だからこそ、結婚できなかったときや、相手の収入が低かった場合を考えてリスクヘッジをしておくことが大切ですね」

将来のリスクを少しでも減らしておきたいと考えるなら、築いたキャリアを安易に捨ててしまうようなことはしない方が得策。今の職場では家庭と仕事の両立がどうしても難しいと思うなら、新しい職場を探してみるのも良いだろう。日本における社会環境や制度上の問題が、欧米のように変わっていくにはまだまだ時間がかかる。それを考えると、「素敵な男性と結婚してキラキラ専業主婦になりたい」と夢を見続けるよりも、自分にとって理想的な形で働き続ける方法を模索していく方が良さそうだ。


提供・働く女のワーク&ライフマガジン『Woman type』(長く仕事を続けたい女性に役立つ、キャリア・働き方・生き方の知恵を発信中)

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