今は正社員として働いているけれど、将来的に子どもを持ったら時間に自由なバイトやパート、派遣などの仕事をするのもいいな、と考えている女性も中にはいるだろう。だが、仮に定年まで働き続けた場合、退職までに受け取れる生涯賃金は、ワークスタイルによって大きく違ってくる。目先の収入だけでなく、生涯賃金というもっと長い視点から将来の働き方を考える方法を、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに教えてもらった。

著者名

35歳を過ぎた女性に贈る「これからのお金」のお作法
ちょっと気になるけど今さら聞きづらい…「持ち家を買うべき?ずっと賃貸でも大丈夫?」「シングル女性がかならず入るべき保険は?」「婚活にはどんな方法があっていくらかかる?」そんな疑問に答えます!

ワークスタイル別に生涯賃金を発表!
正社員女子と非正規女子の収入差は1億円以上

「結婚したらパート」で1億円を失う! ワークスタイル別、女の生涯賃金を公開【FP監修】
(画像=※いずれも、32歳で1度出産を経験し、定年まで働き続けた場合で算出
※①については、20代後半で400万円前後の年収がある想定で算出
※②については、非正規社員になってからの年収を300万円前後で算出、『Woman type』より引用)

まず、大卒で就職し、定年まで仕事を続けた場合、生涯正社員として働いた女性が得られる生涯年収は2億以上。一方で、出産を機に派遣やパート・アルバイトなどの非正規社員になった場合は約1億円。何と、正社員として働き続けた場合と出産を機に非正規社員になった場合とでは、一生に稼げる金額が1億円も違ってくるのだ。

正社員として働き続けた場合の生涯年収が顕著に高くなる背景にあるのは、定期的な昇給とボーナス。派遣やパート・アルバイト等の非正規社員では、昇給チャンスが少なくボーナスが無いことがほとんど。転職で仕事を変える際も、正社員ならもらえる可能性が高い退職金が出ないことが多いだろう。

また、出産時に働き続けているかどうかで、出産・育児手当金などの収入にも大きな差が出てくる。

「出産時に正社員として働いていると、産前産後休暇と育児休業期間の合計約13か月半の間に、加入している健康保険組合や雇用保険から、出産手当金、出産育児一時金、育児休業給付などが支給されます。年収360万円の人であれば合計で約290万円がもらえるはずですよ。出産前に会社を辞めてしまえば産後にベビーカーを押していても1円も入ってきませんが、育休中の身分であれば、お金が入ってくるのです」

さらに、「非正規社員の場合、仕事が途切れることなく定年まで働いていくこと自体が難しいということも忘れてはいけません」と氏家さんは念を押す。