「将来性がある仕事がしたい」「手に職を付けたい」そんな理由から、エンジニアになった人もいるだろう。

しかし、エンジニアとしてキャリアをスタートした多くの人がぶつかるのが、「技術を学び続ける壁」だ。

実際、女の転職typeが実施した調査によれば、女性エンジニアの半数以上が「最新技術をキャッチアップし続けること」に難しさを感じており、「キャリア不安」の要因の中で一位となっている。

アパレル店員からエンジニアに転身。技術を学び続ける「つらさ」が「楽しさ」に変わったターニングポイント
(画像=『Woman type』より引用)

現在、ワークスアイディ株式会社でITエンジニアとして働く緒方愛美さんも、かつては技術を学び続けることに壁を感じた一人だった。

アパレル店員からエンジニアに転身。技術を学び続ける「つらさ」が「楽しさ」に変わったターニングポイント
(画像=ワークスアイディ株式会社
DX事業統括本部
DX開発室
緒方愛美さん
1990年生まれ。新卒でアパレル企業に入社し、百貨店での接客販売を2年経験。退職後は家業を手伝いながら簿記3級の資格取得を経て、短期の語学留学へ。帰国後、2016年にワークスアイディ株式会社に入社。ITサポート業務、Javaによる開発、Webディレクター、マーケターなどを経験した後、PMOとして顧客との調整やプロジェクト管理などを担当している、『Woman type』より引用)

緒方さんの前職は、アパレル販売員。未経験からのエンジニアデビューで、人一倍学ぶ必要があったという。

「アパレル販売員はOJTがほとんどですが、エンジニアの場合は自分で学ばなければならないことが多くて。新しい技術が次から次へと出てくるので、アップデートを続けていかなければならない状況に戸惑いました」(緒方さん)

エンジニアになりたての頃をそう振り返る緒方さんの表情は、今ではすっかり明るい。彼女はなぜ「技術を学び続ける壁」を乗り越えられたのだろうか。

<ワークスアイディの過去の記事はこちら>
>>「プログラミング知識だけ」では実務で役立たない? 未経験“エンジニアデビュー”に必要なスキルとは

「うれしい想定外」順調に始まった、エンジニアのキャリア

――以前はアパレルの販売員をされていたそうですが、どうしてエンジニアに転身したのでしょうか?

アパレル業界全体の景気がどんどん右肩下がりになり、将来に不安を感じて転職を考えるようになりました。

長く続けられる手に職が欲しなと思って考えついたのがエンジニア。ただ、当時は、エンジニアリングの知識どころか、デスクワークの経験もほとんどなくて……。

自分がエンジニアとしてやっていけるかどうか不安だったので、最初は研修がしっかりしている会社がいいなと思って選んだのがワークスアイディでした。

ーー研修を重視したとのことですが、実際はいかがでしたか?

座学だけでなく、IT業界のニュースをチェックしたり、最新のテクノロジーやサービスについて調べてみたりして、同時期入社の仲間同士で発表し合う研修がありました。

発表者はその場で他の人からもらった質問に答えるのですが、全員IT初心者だったので分からないことだらけで(笑)。その度に、エンジニアの先輩が解説してくれて、ITに対する理解がどんどん深まっていきました。

自分が普段見ているサイトや使っているサービスも、エンジニアの仕事の先にあるものなんだ、という実感が持てるようになったのもこの時期。研修を通して、エンジニアリングへの興味がますます湧いたのを覚えています。

アパレル店員からエンジニアに転身。技術を学び続ける「つらさ」が「楽しさ」に変わったターニングポイント
(画像=『Woman type』より引用)

ーーかなり順調な学び出しですね。

はい。そこから、開発、インフラ、手順書作成などの実践的な研修へと移っていきました。

想像していた以上に学びの入り口が楽しかったので、技術にアレルギーを感じることなくスムーズに仕事に入れたと思います。

1日4時間の学習タイム。継続のカギは「学びの先」をちゃんと見ること

ーー一方で、エンジニアは基本的な知識を身に着けたとしても、最新の技術を常に学び続けないといけませんよね。

その通りです。

仕事を本格的に始めてみて、研修で学んだことが生かされるシーンはたくさんありました。

でも、それと同時に新しい技術がどんどん登場するのに自分が追いつけず、焦りを感じることもたくさんあります。やりたいことがあるのに自分の知識やスキルがないために、最適な手段が思いつかないケースも。

なので、こうした事態をなるべくなくしていくためにも、常に学び続けなければいけません。

ーー普段はどれくらい勉強しているんですか?

仕事を終えてから毎日4時間くらい、短くても1~2時間は勉強していますね。

正直なところ、現場デビューしたての頃はそういう習慣がついていなかったのでつらいと感じることもありました。

アパレル店員からエンジニアに転身。技術を学び続ける「つらさ」が「楽しさ」に変わったターニングポイント
(画像=『Woman type』より引用)

ーー1日4時間も! 想像するだけで大変そうですが、どうやって継続しているのでしょうか?

継続の秘訣は、一人でやろうとしないことですね。

一人で勉強していてもすぐに行き詰まってしまうので、先輩に相談しながら学ぶようにしてきました。

特に新人時代は、いろいろな人に声を掛けて勉強して。学習を助けてくれる仲間が増えていきました。

また、過去に上司から言われた一言で、技術を学ぶスタンスが変わり、「つらい」から「楽しい」に変わった瞬間がありました。

ーーその言葉とは?

ITはあくまで道具。ITを使って、新しいものを生み出すのが、エンジニアの仕事だよ、と。その言葉がとても印象的だったんです。

なぜかというと、当時の私は技術を覚えること、学ぶこと、それ自体が目的になってしまうことがありました。学び続けることで精一杯になってしまい、習得したITの知識で「何かを生み出す」という発想がなかなか持てずにいたんです。

自分が何のために今こうして技術を学んでいるのか、学びの先を見据えられるようになってから、つらさよりも楽しさがますます湧いてくるようになりました。

ーー学びの先に、自分ができるようになること、作れるようになるものを具体的にイメージするんですね。

はい。「こんなことができるかも」って考えつくと、ワクワクします。

この、ワクワクする、というのは私が仕事をする上でとても大事にしていることで。前職時代から、楽しみながら働くというのがモットーなんです。

アパレル店員からエンジニアに転身。技術を学び続ける「つらさ」が「楽しさ」に変わったターニングポイント
(画像=『Woman type』より引用)

ーーワクワクしながら働くために、緒方さんが大事にしていることは?

自分が作りたいと思ったものを作れること。自分がかなえたいと思ったことを、かなえられること。つまり、自分が描いた理想を、自分で形にできるだけの力を着実に身に付けていくことです。

エンジニアの仕事には、ワクワクできる瞬間がいっぱいあります。自分で手掛けたサービスやシステムが思い通りの仕上がりになって無事に世に送り出せたときや、それを実際に使ってくださった人の役に立てたとき……この上ない喜びを感じますね。