仕事・収入・幸福度の相関関係は?
私のベストバランス

仕事が楽しければ、収入が低くても幸せ? 収入が高ければ、忙しくても幸せ? 幸せに働く「ベストバランス」は、意外と分からないもの。そこで、さまざまなキャリアの転機を経験してきた女性たちにインタビュー。仕事・収入・幸福度の相関関係について調べてみました!

安定した収入を捨てても、「やりたいこと」を仕事にすべき……? そんな悩みを抱いたことがある人は、多いかもしれないかもしれない。

「人生を祝うプロデューサー」として活動するオア明奈さんも、その一人。20代後半、順調なキャリアの中で何を仕事にすべきか、どう働いていくか、迷った時期があったという。

29歳でスタートアップ転職、ハードワークでも「幸せに働く」叶えられた唯一の条件【オア明奈さんのベストバランス】
(画像=人生を祝うプロデューサー
オア明奈さん
2008年中小企業支援のコンサルティングファームに入社。経営コンサルタントとしてフランチャイズ加盟店支援と新規事業開発を担当。2015年株式会社CRAZYに参画。オーダーメイドウェディング『CRAZY WEDDING』エグゼクティブプロデューサー、法人向けお祝い事業『CRAZY CELEBRATION AGENCY』創業を経て、2020年に独立。現在は、人が自分の人生を肯定できる祝いの場や空間をさまざまな形でプロデュースしている。米ザッポス社発の企業・組織文化開発プログラム「Delivering Happiness 」コーチサルタントも務める。2021年に初の著書「人生肯定」をクラウドファンディングを通じて出版。
Twitter:@akinaorr919 Instagram:akinaorr、『Woman type』より引用)

オアさんは、中小企業支援のコンサルティングファームに新卒入社して7年間働いた後、オーダーメイドウェディングなどを手掛ける株式会社CRAZYに転職している。同社でプランナーや新規事業の責任者などのポジションを経て、現在は独立を果たした。

新卒時代からがむしゃらに働き、休職や転職、プライベートでは国際結婚も経験し、自分のベストバランスを模索してきたオアさん。幸せを左右するのは忙しさでも収入でもなく「自分自身の納得感」だと力強く語る、その理由とは?

一目惚れの入社。給与を知らずに飛び込んだ、スタートアップの世界

29歳でスタートアップ転職、ハードワークでも「幸せに働く」叶えられた唯一の条件【オア明奈さんのベストバランス】
(画像=就職してから現在までのオアさんのキャリアの転機・年収の増減・幸福度の変化、『Woman type』より引用)

――新卒時代の就活では、どんな基準で仕事や職場を選びましたか?

一社目で重視したのは、自立して生きていくための「仕事力」が磨かれる職場か、ということでした。新卒から担当していたのは、当時アメリカから上陸したフィットネスクラブの日本国内での出店を支援する仕事。

足しげく現場に通い、成果を出すための方策を絞り出し、店舗経営者にアドバイスをし、人材を育成し……という感じで、「何でもやる」精神で泥臭く働いていました。

かなりハードワークでしたが、がむしゃらに仕事していたのでしっかり実績を出すことができて。社内でのポジションも収入も、順調に上がっていきました。

――コンサルティングの仕事ということで、同世代と比べたら年収も比較的高かったのでは?

そうですね、初任給も比較的高くて収入は良かったと思います。

成長実感も持ててやりがいも大きかったです。ハードワークがたたって休職した時期もあったのですが、最終的にはマネジメントに近いポジションで仕事をしていました。

――そんな中、CRAZYに転職されています。これはどうして?

29歳でスタートアップ転職、ハードワークでも「幸せに働く」叶えられた唯一の条件【オア明奈さんのベストバランス】
(画像=『Woman type』より引用)

仕事内容も収入も、特に不満はなかったんですが、27歳くらいの時に「このままここで、この仕事を続けていていいのだろうか」と漠然と不安を感じ始めるようになったんです。

そして、ちょうどその頃に出会ったのが、今のパートナー。29歳で彼と国際結婚をしました。共働きなので、家庭の収入は二倍に。これを機に、「自分のやりたいことをやってみよう」という思いが強くなりました。

――やりたいこと、とは?

実は、自分が結婚式をあげるにあたって、CRAZYに相談しに行ったんです。

その時に、「パッケージ化された日本の結婚式文化を変えたい」と語る当時のCRAZYの代表の話を聞いて、直感的に「私がやりたいことはこれだ!」とひらめきました。

ミッションに一目惚れした感じですね。ビビッとくるものがあって、それから3日後。その時働いていた会社に退職届を出しました。

29歳でスタートアップ転職、ハードワークでも「幸せに働く」叶えられた唯一の条件【オア明奈さんのベストバランス】
(画像=『Woman type』より引用)

――運命的な出会いだったのですね。当時のCRAZYは立ち上げ2年目のスタートアップ。給与も福利厚生も、前職には及ばなかったはずですが、気になりませんでしたか?

全く気にしませんでした。入社するまで、自分の給料も知らなかったくらいです。働き始めてから、あ、だいぶ下がったなぁとは思いましたけど(笑)

心の底から自分が共感できる仕事ができることがうれしくて、「年収はいくらくらいになるんですか?」とかそういう基本的な質問すらしなかったんですよ。

蓋を開けてみたら、年収は新卒時代と同じくらいになりました。

――その後、約5年間CRAZYで働いていますが、収入面に変化はありましたか?

入社時から退職時まで、少しは増えましたが、大きくは変わらなかったですね。当時は勤続年数による昇進がなく、創業初期だったこともあって賞与もあったりなかったりでしたから。

でも、スタートアップなのでそれは当然で、会社の成長=自分たちの給与アップ、という風にみんなが考えていました。仲間とともに走り抜けた5年間は、私にとってまさに第二の青春です。

――そんな、大好きな会社を離れて独立されています。その理由は?

退職を決める少し前、体調を崩した時があったんです。環境変化や、ハードワークがたたってしまって……。

自分が完全に壊れてしまう前にはやく手を打とうと思い、三カ月お休みをいただき、ニュージーランドに行きました。そこでニュージーランドに惚れ込んでしまい、いつかここで暮らしたい、と夢見るように。

29歳でスタートアップ転職、ハードワークでも「幸せに働く」叶えられた唯一の条件【オア明奈さんのベストバランス】
(画像=『Woman type』より引用)

結婚式のプランナーは、必ず式の現場にいる必要があるので、リモートワークは難しいと思ったので、場所にとらわれずに働ける仕事をしてみようと考えて独立を決めました。

29歳でスタートアップ転職、ハードワークでも「幸せに働く」叶えられた唯一の条件【オア明奈さんのベストバランス】
(画像=ニュージーランドにて、『Woman type』より引用)

今でも業務委託でCRAZYのお仕事をすることもありますが、フリーランスになってからは、肉体的にも時間的にも比較的余裕を持って仕事をしています。

収入は、独立後に過去最高額になりました。それも、CRAZYで経験を積んだからこそです。