東京・目黒の「ホテル雅叙園東京」内の唯一の木造建築「百段階段」を会場に、現在アートイルミネーションイベント「和のあかり×百段階段 2021」が開催中です。2015(平成27)年から始まり、今年で6回目となる同企画。今回は「ニッポンのあかり、未来のひかり」をテーマに、日本ならではの感性と技術によって生み出されるさまざまなアート作品が展示されています。

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(画像=beauty news tokyoより引用)

▲7つの部屋を99段の長い階段廊下がつなぐ「百段階段」は1935年(昭和10年)に建立。東京都の有形文化財にも指定されています

映えスポットも多数!幻想的な空間アートが文化財を彩る

百段階段の7つの部屋には、日本各地から「まつりのあかり」、「ガラスのあかり」、「紙のあかり」、「木のあかり」、「土のあかり」を表現する作品が集結。99段の階段を上がるたびに、日本文化を旅するかのような展示構成も見どころのひとつです。各部屋の中では、幻想的なアート作品とともにオリジナルの楽曲やアロマの香りを楽しむことができ、浴衣姿が映えるフォトスポットも多く用意されています。

最初の部屋となるのが「十畝(じっぽ)の間」。23面のふすま仕立ての鏡面には、長崎の日本画家である荒木十畝の四季の花鳥画が描かれ、部屋のいたるところに黒色の漆(うるし)に貝殻などの素材をはめ込んだ「螺鈿(らでん)細工」が施されています。

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(画像=beauty news tokyoより引用)

「癒しの森」をテーマにした和紙や木を使った灯りが織りなす光景は、まさに幻想的。灯りの内部には竹などの枠を使わず、せんすや風呂敷のように畳むことができるという「日本のテクノロジー」を取り入れています。

映えスポットも多数!幻想的な空間アートが文化財を彩る【和のあかり×百段階段 2021】3.jpg
(画像=beauty news tokyoより引用)

続いてはすべて純金箔などで仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた「漁樵(ぎょしょう)の間」。

息を呑むほどの美しいこの部屋には、熊本県山鹿市の和傘と笹などを使った「七夕」がテーマの空間アートが展示されています。また、部屋の入り口には願いごとを書ける短冊も設置されているので、ぜひ書き留めてみましょう。

秋田杉を使った天井などに群馬県の日本画家である礒部草丘の「四季草花絵」などが描かれている「草丘(そうきゅう)の間」。