鹿児島県の奄美群島の中で最大、日本国内で数えても3番目に大きな離島である「奄美大島」(北方領土は除く)。2021年の夏にはユネスコ世界自然遺産へ登録される見通しで、今後さらに人気が高まっていくことでしょう。今回は、そんな「奄美大島」の魅力をチェック。「鶏飯(けいはん)」などのご当地グルメを始め、島内随一の自然スポットでアクティビティも楽しめる「住用町(すみようちょう)のマングローブ原生林」などを紹介します。

|「鶏飯」だけじゃない奄美大島の名物グルメ

奄美大島のご当地グルメとして最も有名なのが「鶏飯」です。鹿児島県内では、奄美大島以外でも提供しているお店がありますが、県外ではほとんど目にすることはないでしょう。

『beauty news tokyo』より引用
(画像=『beauty news tokyo』より引用)

簡潔に説明すると、いろいろな具材が載せられたお茶漬けに近い料理。最大の特徴はその出汁が、丸鶏からとられたものだという点になります。鶏出汁を使う料理としては、秋田のきりたんぽ鍋も有名ですが、同じように滋味深さを感じる郷土料理で、具材は店によって少しずつ違いがありますが、基本的にはほぐした鶏肉・錦糸卵・椎茸などがご飯の上に載っています。

『beauty news tokyo』より引用
(画像=『beauty news tokyo』より引用)

また、そこに刻み海苔や葱を薬味として加えることで、よりさっぱりとした後味に仕上がっているのも特徴の1つ。ディナーのメインというよりは、最後のシメの一杯に最適なので、食事やお酒の席の最後にぜひお試しください。

他にも、奄美ならではのメニューとしては「油そうめん」があります。島のソウルフードとも言われる代表的な郷土料理です。

『beauty news tokyo』より引用
(画像=『beauty news tokyo』より引用)

見た目は、そうめんを具材と一緒に炒める沖縄の「ソーメンチャンプルー」と似ていますが、調理方法に大きな違いが。油そうめんは、麺を茹でた後に油と出汁をからめ、そこに炒めた野菜や豚肉などを載せたものになります。その調理のさじ加減はそれぞれの家庭によって違い、奄美大島では「家庭の数だけ油そうめんの種類がある」と言われることもあるほど、島の文化に深く根付いているのです。家庭だけでなく、居酒屋でも定番のメニューとなっているので、いろいろなお店で食べ比べてみるのも楽しいかもしれません。