2人に祝福の声が殺到する理由
彼らのように、周りから「素敵なカップル」と祝福される熟年カップルはどういうものなのだろうか。
このふたりは長年、第一線で活動し地道に実力を積み上げてきた。10代半ばでデビューして一気に人気者となった原田は、おそらくこのままでいいのかと迷ったこともあるだろうし、いつまで人気が続くのかと、不安を覚えたこともあるだろう。
一方の椎名は、20代のころ、いくつになっても売れなかったらどうしよう、俳優の道を続けていていいのかという悩みもあったかもしれない。早熟と晩熟、対照的なふたりだが、迷ったり悩んだりしたのは同じ、共感できるところがあったのではないだろうか。
そして、どんな思いも乗り越えて、「我が道を行く」と決め、着実に足跡を残してきた。そんなふたりに見えるのだ。だからこそ、支持する声も多いのではないだろうか。
周囲から祝福される熟年カップルとは
ここで、一般の人の事例も紹介しよう。会社員のタマミさん(38歳)はこう話す。
「会社の先輩がつい最近、50代で結婚したんです。彼女は20代で離婚してから仕事一途だったそう。親の介護とか大変なこともあったようですが、私が新卒で彼女の下で働くようになってから、本当に素敵な先輩だと尊敬してきました。いつも穏やかで感情的にならず、とにかく親切。会社始まって以来、初の女性役員になりましたが、彼女ならみんな納得でした」
先輩の相手は取引のある会社に勤める1歳年下の男性だという。
「まったく噂にすらなっていなかったので、いきなり結婚発表があってみんなびっくり。私も相手の方を知っていますが、とってもいい人なんですよ。お似合いだねという声ばかりです。長い間、知り合い以上友人未満みたいな関係だったらしいですが、この1年くらいで急速に親しくなったそうです」
独身女性たちの間では、「あの年齢になってから落ち着いて結婚するのもいいかもね」という声が上がっているのだという。
熟年の恋や結婚は“大人だからこそできる選択”
今どきの50代はまだ若い。他者からみれば仕事も人生も落ち着いてきただろうと思うかもしれないが、おそらく本人の中では「まだまだがんばりたい」と感じているはずだ。
だが、後半生を歩んでいる自覚はある。ふと周りを見渡すと、家族を作らずひとりでいるのが妙に寂しいと感じる瞬間があるだろう。そんなとき、恋愛や結婚のチャンスがあれば、豊かな時間を過ごすために、つかみとろうとするのは当然だ。
何があっても責任をとれると判断した上でのこと。熟年になってからの恋や結婚は、大人だからこそできる選択なのかもしれない。
<取材・文/亀山早苗> 亀山早苗 フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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