フランスの子どもたちも、おにぎりが大好き

──えっ、4合のお米? おにぎり? りんご? それはおやつですか?

「はい。学校のあと、お稽古事がある日などはおやつを持ってお迎えに行って、そのあと車に乗せて連れて行きますが、家でおやつをいただく時間がないので車で移動中のおやつになります」

パリでも割烹着、子どもの靴下は“日本製の白”。中村江里子流ママ・スタイル
(画像=『女子SPA!』より引用)

「食べやすいように一つひとつホイルにくるんだおにぎりと、色が変わらないように皮をむいて塩水につけたりんごがお腹をすかせたわが家の子どもたちも、いっしょに連れて行く子どものお友だちも大好きで。多いときは4合のお米を炊いて、全部にぎって。

 いまはお稽古事が新型コロナウイルスの影響でお休みなので、家でおやつをゆっくりいただくので、おにぎりの出番はありませんが…。もうじき子どものお稽古事が再開しそうなので、そうしたら復活です!」

りんごを塩水につけるのは、母からの伝え

──日本のおにぎりや塩水につけたりんご、フランスの子どもたちは大丈夫なのですか?

「おにぎりの具材は決まっていて、『のりたま』とおかかと昆布の佃煮と鮭フレークですが、フランスの子どもたちも大好きですよ。ちなみに学校のバザーに出したのですが、甘辛く煮たお揚げでつくるお稲荷さんも大人気。  りんごを塩水につけるのは私の母譲りの習慣で、最初はフランスの子どもたちはびっくりしたようですが、ほんのり塩味のりんごは、いまでは『おいしい、おいしい』と大好評です」

パリでも割烹着、子どもの靴下は“日本製の白”。中村江里子流ママ・スタイル
(画像=『女子SPA!』より引用)
パリでも割烹着、子どもの靴下は“日本製の白”。中村江里子流ママ・スタイル
(画像=『女子SPA!』より引用)

──中村さん、「日本の昭和の母」という感じですね。ほかにもこだわりはありますか。

「私自身は自分のことなので、それが人とどう違うのか、特別なことなのかよくわかりませんが、パリでの子育てはまわりに話を聞ける同世代の知人や友人がいない中でスタートしたので、自分が育ったときのことがベースになっているように思います。  そうそう、子どもが小さかったころ、フランス人の夫には『それはいけない』と止められていましたが、夫が出張中にはベッドで子どもたちと川の字で寝るのがとっても好きでした。

 あと、よく人からおもしろいと言われるのは、子どもの靴下は白! ということでしょうか」