「自分らしく働こう、生きようとよく言われるものの、自分の理想が分からない」
「自分らしくと言われても、自分がどうありたいかが分からない」
「自分らしく~と言われると、むしろ苦しく感じる」

20代30代の女性たちから時折、こうした声を耳にします。

友人やインフルエンサーなど、SNSで見かける他者について羨ましいと感じるし、劣等感を持つこともあるけれど、かといって自分がそうなりたいのかというと、それはまた疑問で……。

こんな風に、「自分らしさ迷子」に陥っている人は多いのかもしれません。

私が共同経営している会社では、「Live Your Life すべての人に、自分らしい人生を。」というビジョンを掲げていまして、まさに「自分らしく」生きたい方々を事業を通じてご支援しています。

一方で、「自分らしさが分からない」「むしろ重たく感じる」という気持ちも大変よく分かります。私自身もそう感じることがあるからです。

今回は、自分らしさについて考えることが苦しいときに「やめたらいいこと」を実体験とともにお伝えしたいと思います。

1、「未来」について考えるのをやめる

「自分らしさ探し」に疲れた人へ。苦しくなったときに“今すぐやめていい”3つのこと
(画像=『Woman type』より引用)

「自分らしさが分からない」「自分が何をしたいか分からない」そんな状態のときはいったん、「未来」について考えるのをやめてみてはいかがでしょう?

キャリア形成には、「キャリアデザイン」と「キャリアドリフト」という二つの考え方があります。

キャリアデザインとは「自分のキャリアを自分の手で主体的に構想・設計すること」で、キャリアドリフトとは「予期せぬ偶然の出来事や出会いも柔軟に受け止めながら、状況に流されてみる(drift:ドリフトは、漂う、流されるの意味)」ことを指します。

キャリアを形成していく上ではどちらも大切な考え方ですが、自分らしさを考えることに疲れてしまっているのなら、未来についてあれこれ考え「キャリアデザイン」することを一度手放してみてもいいと思います。

その間は、ひたすら、ドリフト……すなわち周囲の流れに身を任せて「漂って」みるのです。

でも、「漂って」と言われても、具体的にはどうしたらいいのか分からないという人もいるかもしれませんね。そんな場合は、キャリアの自己分析手法の一つ、Will/Can/Mustを使って整理してみましょう。

Will:自分がどうありたいのか
Can:自分が今できること
Must:自分がやらなければならないこと

「自分らしさ探し」に疲れた人へ。苦しくなったときに“今すぐやめていい”3つのこと
(画像=『Woman type』より引用)

自分がどうありたいのか分からないときは、しばらく「Can」と「Must」に集中してみるのも一つの方法です。私自身も「Willが分からないときは、いったんCanとMustに集中!」と自分に日々言い聞かせて生きています(笑)

「Can」にはどんなものがあるかというと、「営業ができる」ことかもしれないし、「接客ができる」ことかもしれません。「経理ができる」という人もいるでしょう。これまでの経験から、自分にできることにフォーカスしてみるのです。

「Must」については、「自分がやらなければいけないこと」なので、きっと誰にでもありますよね。仕事上で会社から期待されている役割や成果という意味もありますし、生活を維持していく上で最低限やらなければいけないことという側面もあります。

先日、尊敬しているキャリアカウンセラーの方が「『自分が何に向いているのか分からない』という相談者さんには、『冷蔵庫が空っぽだと料理のプロでも何も作れない。色々やってみましょう』とお伝えしています」と仰っていて、素晴らしい表現だと感じました。

いったん「Can」と「Must」にフォーカスし、「冷蔵庫の中身」を増やすことに集中する。そういう時期があってもいいはずです。