チークは頬だけでなく、肌全体を血色よく見せるように

 そうしてさっとチークを塗り始める山口さん。

「チークは小鼻の横から外側に向かってフワッと血色をまとうイメージで塗ります。肌全体から自然に血色が湧くように塗るには大きめのブラシを使うと良いですよ」

30~40代メイクで捨てるべき“常識”とは。口紅を「最初に」塗るメリット
(画像=『女子SPA!』より引用)

そうすることでチークがパウダーの役目も果たしてくれる上、くすみがちな40代以降のお肌に、程よいツヤ感を残しつつ自然な血色を与えることができるのだとか。  ちなみにシェーディングも基本的には入れなくてOK。なんと元々の肌のくすみが、ナチュラルなシェーディング効果を生んでくれるのだそうです。

「若い頃は元々の顔に明るさとツヤがあるので、メイクで影をつけて凹凸の“凹”を足していきます。一方の40代以降は、すでに肌にはくすみという“影”がある状態なので、光を使って凹凸の“凸”を出すメイクをしていくことで立体感が生まれます」

時間が本当にないときは「髪の毛からセットしていく」のが◎

 こうして肌だけが完成した状態を見ると、ファンデーションは薄いのに「メイクした感じ」がしっかり出ているのが、なんとも不思議です。

「先ほどメイクは肌作りで5割決まるといいましたが、もっと広げて“人の見た目”でいえば、髪型で見た目の印象は8割決まります。だから時間が本当にないときは髪の毛からセットしていくと、よりバランスを取りやすく、時短にもなります」

30~40代メイクで捨てるべき“常識”とは。口紅を「最初に」塗るメリット
(画像=『女子SPA!』より引用)

大人のヘアメイクは、抜きどころとこだわりどころを決めるのが大事。  今回は大人のメイクの最重要ポイント、肌作りについてしっかり説明しましたが、次回は目元や口元、ヘアセットまで一気に紹介していきます。