就職情報サイト「キャリタス」が2020年に卒業する学生を対象に実施したアンケートのうち、女性の就職希望企業ランキングで5位に輝いたJAL(日本航空株式会社)。多くの人が勤めたいと思う企業の年収はいくらなのか、最新の有価証券報告書から従業員の年間給与を紹介します。

有価証券報告書とは?

日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のこと」とあります。

子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されています。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。子会社の経営状況は少なからず親会社に影響しますので、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されています。

有価証券報告書には、会社の歴史や経営に影響を及ぼすリスクにまで詳細に記載されています。これらの情報は就職や転職時にも大変役に立ちます。特に過去大きな事件やトラブルなどがあった企業への就職を希望する場合、正しい情報を把握しておくことが大切です。

JALの平均年間給与は866万円

JALの平均年間給与は866.7万円です。詳細を見ると、空港などに勤務する地上社員の平均年間給与は590.5万円、一般的にパイロットと言われる運航乗務員が2,105.1万円、客室乗務員が552.5万円となっています。平均年齢は40.1歳で平均勤続年数は15.2年です(2018年3月31日現在における提出会社単体の数字)。

営業利益を子会社を含めた連結ベースで見てみると、2014年度は1兆3,093億円で2017年に1兆2,889億円と落ち込みましたが、2018年度は1兆3,832億円に回復しています。