最近よく耳にする「電子マネー」。お金をデータ化してやりとりするキャッシュレス決済方法のひとつです。だんだんと普及してきたとはいえ、どうやって使うかわからなくて実際には使ったことが無いという人は案外多いと思います。今回はiDやSuica、WAON、nanacoといった主要なプリペイド式電子マネーを比較し、これから電子マネーを使いたい人や他の電子マネーと比べてみたい人にどのように選んだらよいかをわかりやすく解説します。

電子マネーとは

(写真=PR Image Factory/Shutterstock.com)

「電子マネー」とは、お金をデータ化したものです。レジで商品の代金を支払うとき、現金やクレジットカードではなく、貯まったポイントなどを利用するのも電子マネー決済のひとつ。

なかでも人気のSuicaやnanacoなどは、事前にチャージして支払う電子マネーで、前払い式(プリペイド)と呼びます。他にも、クレジットカードの利用額としてまとめて支払う後払い式や、デビットカードと連携した即時払いがあります。最近では、スマホ決済やQRコード払いなども普及し始め、支払い方法を選べる電子マネーも増えています。

自分にあった電子マネーを選ぶポイント

(写真=Mivolchan19/Shutterstock.com)

よく行くお店で利用できるか

電子マネーの選び方に迷ったら、まずはよく行くお店のレジをチェックしてみましょう。各決済のロゴが表示されていると思います。特にiDやEdyは利用可能な店舗も多く、知っていて損はない電子マネーです。

普段貯めているポイントで選ぶ

電子マネーで決済すると、連携している各ポイントが貯まります。有名なのはdポイントやTポイント、楽天スーパーポイントやWAONポイント、nanacoポイントなどです。電子マネーでの決済は現金払いよりも還元率がよいこともあり、できるだけ貯めるポイントを絞りキャンペーンなどを上手に利用すると、効率よく貯まるでしょう。

支払い方法で選ぶ

電子マネーには、主に3種類の支払い方法があります。1つは前払い式(プリペイド)といって事前にチャージして、その金額内で決済できるタイプ。2つめは、即時払いまたはデビット型と呼ばれるもので、デビットカードのように決済と同時に口座から引き落とされるものです。残高の範囲内で使える上に通帳に明細が残るので、使い過ぎを防ぎたい人におすすめ。

3つめは後払い(ポストペイ)といって、クレジットカードとの連携によってカード利用額と一緒に月々まとめて請求されるタイプです。後払いの場合は、万が一の場合もクレジットカード会社の補償が受けられることが多く、分割払いなど臨機応変な出費にも対応しやすいメリットがあります。また、例えばiDのように、同じ電子マネーでも支払い方法を選べるものもあります。

ここからは、人気の高いプリペイド型電子マネーに的を絞り、特徴を比較しながらご紹介します。

「Suica」首都圏在住なら便利

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Suicaは、事前に利用額をチャージして交通費の決済ができます。JR東日本が発行しているため交通系ICとして知られていますが、コンビニや飲食店、タクシーやレンタカー代、自販機など使える場所が増えています。

独自ポイント「JRE POINT」が貯まり、駅ビルでの買い物やネットショッピング、Suicaへのチャージにも利用可能。ただし、JRE POINT WEBサイトに未登録の場合はポイントが貯まらないので注意しましょう。最近では利用開始登録をすることによってSuicaで新幹線にも乗れるようになりました。

「WAON(ワオン)」地方都市や郊外で人気

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イオン系列店のある地方都市や郊外で人気の高いイオン系列の電子マネー。利用には事前チャージが必要で、発行手数料300円がかかります。クレジットカードのイオンカードやモバイルWAONは無料で発行でき、イオンカードからWAONカードへオートチャージの設定をすると200円で1ポイント貯まるのでおすすめです。

近くにイオン系列のお店があれば、毎月10日はWAONで支払いをすることでポイントが5倍になりますし、お客様感謝デーとして食料品などが5%オフになる日が定期的にあるので還元率も良くなりますが、普段イオンを使わない人にとっては大きなメリットはないかもしれません。

「nanaco」公共料金の支払いができる

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セブン&アイ・ホールディングスの系列であるセブン・カードサービスが発行する電子マネーです。nanacoカードの発行には300円がかかりますが、スマホ画面だけで管理するnanacoモバイルなら無料で発行が可能。税金などの公金支払いができることが特徴です。

さらにnanacoはポイント還元率が1%と良く、1nanacoポイントで電子マネー1円になります。ポイント交換提携先が多いのも特徴で、セゾンカードやNICOSカード、JCBカードなど他社のクレジットカードのポイントと互換できます。

「楽天Edy」ローソンで高還元

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プリペイド式電子マネーのなかでも歴史がある楽天Edy。2019年3月には楽天ポイントと統合して「楽天ペイ」という便利なアプリ決済サービスが始まりました。

加盟店数が多く、SuicaやWAONのように地域による需要の差がないうえに、ネットショッピングも網羅している利便性が人気です。ローソンで利用するとdポイントやpontaポイントとあわせてポイント二重取りができることもメリットです。

利用可能店舗の多さなら「iD」

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iDはクレジットカードやプリペイドカードを利用して、店頭でスムーズに支払うことができる電子マネーです。基本的には連携したクレジットカードに応じたポイントが貯められますが、NTTdocomoのサービスなのでdポイントが高還元で貯まります。

他に先駆けて始まった電子マネーのひとつであり、ずば抜けた対象店舗の多さが人気の理由。コンビニやファミレス、イオンやイトーヨーカドーなどの大型ショッピングモール、書店やガソリンスタンドまで、iDのマークのある場所ならどこでも利用でき、国内約90万箇所で利用できます。

以前は「後払い型」が主流でしたが、最近では前払い型のほか、三井住友カードと連携できるようになったため即時払いの「デビット型」の3種類から選べるようになりました。

ライフスタイルを振り返ってみよう

(写真=PR Image Factory/Shutterstock.com)

たとえば地方に住んでいてほとんど電車に乗らない人は、Suicaを発行するメリットがありません。よく利用する店舗がイトーヨーカドーやセブンイレブンならnanaco、ローソンなら楽天Edy、イオンならWAONなど、いかに高還元でポイントを貯められるかを基準に選んでみると、おのずと選択肢も狭まってくるでしょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャルプランナー)

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