焼きたての甘く香ばしい香り、ふっくらと愛らしい見た目……パンはただ食べておいしいだけでなく、嗅覚や視覚といったさまざまな感覚を満たしてくれます。そんなパンを使ったアート作品が、いまSNSで注目を集めています。

本物のパンを使ったライトにホッコリ。制作者にこだわりを聞いてみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

トーストやクロワッサンなど美味しそうなパンたちがあたたかな光を放つ「パンプシェード」は、パンを模したものではなく、本物のパンを加工してインテリアライトとして生まれ変わらせたもの。今回は、制作者の森田優希子(もりた ゆきこ)さんに、制作の背景やこだわりのポイントなどについて取材しました。

本物のパンを使ったライトにホッコリ。制作者にこだわりを聞いてみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

パンの廃棄に耐えられず、魅力を発信するものづくり開始

 学生時代にパン屋で働いていたことをきっかけに、パンに魅了されたという森田さん。大学卒業後、在学中に生まれたアイデアをもとにパンプシェードの開発をスタートし、それから6年後の2016年に「パンプシェード」ブランドを立ち上げたのだとか。

「パンは食べることはもちろん、あたたかくて優しい不思議な魅力があります。その思いを形にするために、パンを使った作品を作成し始めました。  パン屋では日によっては多くの廃棄が生まれてしまう日があります。廃棄することが耐えられず、『これで何かできないか?』と思ったこともきっかけです」

本物のパンを使ったライトにホッコリ。制作者にこだわりを聞いてみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

パン好きにはたまらない。世界にひとつのインテリア

「パンプシェード(PAMPSHADE)」とは、「パン(Pan(Bread))」と「ランプシェード(Lampshade)」を組み合わせた造語。中身をくり抜き防腐・防カビ加工が施されたパンの中にLEDライトが埋め込まれており、スイッチを入れるとふんわりやさしい光が灯ります。

本物のパンを使ったライトにホッコリ。制作者にこだわりを聞いてみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

パンプシェードの種類は、ことし4月にTwitterユーザーの投稿で16万件以上のいいねを集める話題 となった「トースト(角食)」のほか、「クロワッサン」、「バゲット」、「ブール」などバラエティに富んだ顔ぶれで、パン好きならついつい目移りしてしまうこと間違いなし。種類によっては、置き型だけでなく壁掛けの間接照明としても楽しめます。

本物のパンを使ったライトにホッコリ。制作者にこだわりを聞いてみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

「一番人気の商品は『クロワッサン』で、最近新作で発表した『トースト(山食)』もとても人気があります。

 個人的に思い入れのある作品は『バゲット』です。この配線は難しく、完成に至った際は感動しました」

本物のパンを使ったライトにホッコリ。制作者にこだわりを聞いてみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

形や大きさ、焼き色などがひとつひとつ異なる本物のパンから手作業で制作されるため、“世界に1つだけのライト”という特別感があるのも大きな魅力です。

 また、制作者の森田さんは自身の経験から、パン屋から売れ残りのパンを回収してパンプシェードの素材としてよみがえらせる試みも行っています。