卵子凍結は「将来の選択肢」への投資

――振り返って、お二人は卵子凍結をしたことをどう思いますか?

栗原:間違いなくやって良かったです。後悔したことは一度もないですね。

オア:同感です。私もやって本当に良かったなと思います。

――それはどうしてでしょう?

栗原:やはり一つの安心材料ができたのは大きいです。

もちろん妊娠・出産は不確実なものですし、卵子凍結をしたからといって将来確実に子どもが産めるわけではありません。期待をし過ぎてはいけないとも思います。

それでも、仕事に集中する中で「子どもを産むなら早くしなきゃ」「まずは結婚しなきゃ」という焦りが減ったのは、私にとってとても良い変化でした。

オア:まさにその通りで、将来子どもが欲しくなったときに妊娠できる可能性が高まったことは、心の余裕につながっていると感じます。

あとは私の場合、今後仮に自然妊娠したとしても、第二子が欲しい時に自然妊娠では難しい年齢になっている可能性が高いんです。そういう意味では、第二子の備えにもなっています。

――第一子がいる人にとっても、卵子凍結は選択肢になりうるわけですね。逆に、卵子凍結のマイナス面についてはどう思いますか?

オア:薬を使って人工的なことを体に施すわけですから、体力的にも精神的にも負担は掛かります。時間的にも気持ち的にも、ある程度の余裕を持っておくことは必要だと思いますね。

栗原:お金の負担も大きいですよね。ただ、お金に関しては必ずしも一人で準備しなくてもいいと思います。

将来の家族に関わる話ですから、パートナーに半分負担してもらったり、家族に一部出してもらったりと、協力を仰ぐのも一つの手です。

オア:私は、卵子凍結は「将来の選択肢」への投資だと思っています。

目の前に70万円があったとして、貯金をするのも海外旅行に行くのもいいけれど、70万円で将来の選択肢が買えるのだとしたら、その方が絶対にいい。

お金は頑張れば後からいくらでも稼げますが、卵子はどんなに頑張っても二度と若返りません。もちろん卵子凍結をしたからといって必ず妊娠できるわけではないですが、可能性は大きく異なります。

そう考えると、私にとってはやらない理由がありませんでした。

キャリアも結婚も出産も、もっと高望みをしていい

――仕事を頑張りたい女性の中には、妊娠・出産の問題に悩みや不安を抱えている人が少なくありません。そんな女性に伝えたいことはありますか?

オア 少し先輩として、特に20代の女性に伝えたいのは、これくらいの年齢で結婚して、出産して……という固定概念を壊して、自分の人生を自分でつくっていってほしいということ。

私がパートナーがいる中で卵子凍結を選んだのも、自分の人生なのだから、もっと主体的になっていいと思ってのことです。

パートナーがいてもいなくても、何も諦めないための選択肢の一つが、私にとっては卵子凍結でした。

オア:ウェディングの仕事を長く続ける中で思うことですが、決して結婚・出産が人生のゴールではありませんよね。だからこそ「自分が主体的に生きていける選択肢をいかに増やすか」が大事だと思うんです。

そのために必要なのが、自分の体を正しく理解すること。卵子凍結までしなくとも、卵巣年齢を調べるなど、今からできることはたくさんあります。

私は31歳の時にお互いが妊娠できる体なのかを病院でパートナーと一緒に検査しましたが、体の状態を知っておくのはパートナーと共に生きていく上でも重要です。

不妊治療もそうですが、妊娠・出産は男女双方が関わること。女性だけの問題ではなく、男性ももっとコミットできる問題だということは忘れないでほしいと思います。

――栗原さんはいかがですか?

栗原:私が一番伝えたいのは「もっと高望みをしていい」ということ。キャリアも結婚も出産も、欲しいものは諦めずに突き詰めていいと思うんです。

卵子凍結はそのための選択肢の一つ。私は会社を経営している立場ですが、今後社員への適切なサポートができるようにしたいですし、企業・行政の支援が進むことを願って、今後も発信を続けていきたいと思っています。

卵子凍結をした女性二人の体験談「キャリアも出産も、何一つ諦めなくていい」
(画像=栗原さんは自身のブログやYouTubeで卵子凍結について発信、『Woman type』より引用)

栗原:一方で、個人が人生の選択肢を増やすには、経済力が必要です。卵子凍結をしてより一層強く思うようになったのは、女性が稼ぐことの大切さ。

いざという時の選択肢を掴めるように「自分で稼いでいくんだ」というモチベーションを忘れないでほしいなと思います。


提供・働く女のワーク&ライフマガジン『Woman type』(長く仕事を続けたい女性に役立つ、キャリア・働き方・生き方の知恵を発信中)

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