「エンジニアになるため」のスクール。卒業後は確実な実務デビューを目指す

折笠さんを筆頭に、多くの未経験女性を採用してきたワークスアイディでは、現在未経験者を育成するエンジニアリングスクールの立ち上げを計画中だ。

スクール事業責任者を務める松本さんは、その背景についてこう話す。

「プログラミング知識だけ」では実務で役立たない? 未経験“エンジニアデビュー”に必要なスキルとは
(画像=ワークスアイディ株式会社
上席執行役員
DX事業本部 副事業部長
IT事業本部 事業部長
松本竜也さん、『Woman type』より引用)

「コロナ禍以降、『手に職を付けたい』という思いからエンジニアを目指す人が急増しています。一方で、在宅ワークを導入した企業ではリモートでの教育体制が整わず、未経験者の採用は減っている印象です。

プログラミングスクールなどに通い、プログラミングスキルを身に付けてからエンジニアを目指す人も増えていると聞きますが、その後の就職先が決まらない人も多いという現状があります」

プログラミングスクールで学んでも採用に至らない理由について、松本さんは「プログラミングができること」と「エンジニアとして活躍できること」は同義ではないからだと説明してくれた。

「エンジニアとして働くためには、技術の応用やプロジェクトチーム内でのコミュニケーションが必要となります。スクールでプログラミングの方法を学ぶことはできても、実際のプロジェクト内でスキルを活用する術までは学べないケースが大半なのです」

そこでワークスアイディが目指すのは、「知識を身に付けるだけでなく、エンジニアとして実務デビューするためのスクール」の設立だ。

「プログラミング知識だけ」では実務で役立たない? 未経験“エンジニアデビュー”に必要なスキルとは
(画像=『Woman type』より引用)

「弊社には200名以上のエンジニアが在籍していますが、うち8割は未経験での入社。多くの未経験者たちを現場に送り出してきた中で培われた育成ノウハウを、エンジニアリングスクールを通じて提供できればと考えています。

学んで終わりにするのではなく、卒業後はワークスアイディでの雇用を前提にする予定です。そのため、卒業前の約1カ月間はエンジニアデビューに向けた実践的な研修に切り替えていきます。

具体的には、個々のスキルや志向、人柄に合わせ、入社後のプロジェクトをマッチング。そのプロジェクトに必要な知識を学べるように、先輩社員を講師につけてサポートしたいと計画中です。自社雇用前提のスクールならではのカリキュラムを用意したいですね」

女性が持つ可能性を広げ、活躍をサポートしていきたい

ワークスアイディのエンジニアリングスクールは、2021年秋のスタートを見込んでいる。まずは「女性限定スクール」としてスタートする予定だ。

「専門スキルを持つことの重要性は、近年高まり続けています。女性の場合、出産などで現場を離れることもあるかもしれませんが、エンジニアであれば、復帰後も身に付けたスキルを生かして活躍し続けることが可能です。

私がそう思うようになったのも、折笠さんのように未経験で入社した女性の成長と活躍を目の当たりにしてきたから。産休を経て、育児をしながら生産性高く働く姿に大いなる可能性を感じ、同じような女性を増やしたい、応援したいと思ったのです」

「プログラミング知識だけ」では実務で役立たない? 未経験“エンジニアデビュー”に必要なスキルとは
(画像=『Woman type』より引用)

実際、ワークスアイディでは在宅ワークやフレックス勤務などを導入している。折笠さんが二児を育てながらもフルタイムで勤務できている理由はここにもある。今後は多様化する家庭環境に視野を向け、シングルマザーのスキルアップも応援していきたいと考えているという。

「当社で活躍するエンジニアの、約4割は女性です。目標に向けて覚悟を決め、強い意志を持って突き進んでいく女性たちを尊敬しますし、コミュニケーション力やホスピタリティーなどのヒューマンスキルにも長けている人が多いと感じています。

エンジニアとして必要な技術スキルは、私たちがお教えできます。ですが、ヒューマンスキルについては、学んで身に付くものではありません。今回のスクール事業を皮切りに、女性が自分の可能性を広げていく機会を提供し、その活躍をサポートする存在を目指していきたいですね」


提供・働く女のワーク&ライフマガジン『Woman type』(長く仕事を続けたい女性に役立つ、キャリア・働き方・生き方の知恵を発信中)

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