セゾンカードの「ポイント運用サービス」は、貯まった永久不滅ポイントを使って投資の疑似体験ができるサービスです。投資の経験がない人でもポイントを使って投資信託や株式の運用に参加でき、金融市場の大まかな状況をつかむ勉強をすることができます。サービスの仕組みや利用方法、投資の種類や注意点などについて紹介します。

永久不滅ポイントを使い投資や運用を疑似体験できるサービス

(写真=PIXTA)

永久不滅ポイントで投資ができる「ポイント運用サービス」は、投資信託を対象として2016年12月にスタートし、2018年9月には株式が新たに加わりました。画期的なサービスとして注目を集め、現在の利用者数は40万人を突破しています。

このサービスの大きな特徴を2つ挙げると、まずは「お金でなくポイントを利用して投資・運用する」という点。自分が貯めている永久不滅ポイントを使うため、保有しているポイント以上に投資をすることはできませんが、保有ポイントを超えた損失が生じるリスクもありません。

もう1つは「あくまでも疑似体験サービスである」という点で、自分が投資信託や株式に直接投資するのではありません。対象となる指数や投資信託、株式の変動に合わせてポイントを変動させることで投資の疑似体験ができるサービスと考えてください。

「ポイント運用サービス」を利用するためには、まずはセゾン会員やUCカード会員向けのネットサービス「Netアンサー」か「アットユーネット」に登録する必要があります。ポイントの運用や相場の確認を、ネット経由で行うためです。IDを取得すればすぐに運用口座を開くことができます。

その後、持っている永久不滅ポイントを同サービスの運用口座へ100ポイント単位でチャージします。いったんチャージすれば1ポイントから運用でき、さらに1ポイント単位で自由に取り出して通常のポイントとして使えるので安心です。

「投資信託」や「株式」の5コースから運用方法を自由に選択

(写真=PIXTA)

口座のポイントを運用するには、大きく分けて「投資信託コース」と「株式コース」の2コースがあり、体験したい運用方法を選べます。

投資信託コース

「投資信託コース」には4種類の投資方法が用意されています。一つ目が国内の東証株価指数に連動する「日本株コース 」です。「日本株コース」は東証第1部に上場する全銘柄の株価を対象とした東証株価指数(TOPIX)に基づいており、国内企業の株価や景気に連動してポイントが増減します。

次に「アメリカ株コース」は米国市場の主要500銘柄の株式指数に連動しているもので、主に米国を軸に活躍する企業の業績に連動する指数に合わせてポイントが増減します。

その他「投資信託コース」には投資顧問会社の運用状況によって変動するものが2種類あります。外国株式・債券を中心に運用され積極的に利益を狙う「アクティブコース」と、国内債券を中心に運用され安定的な運用を目指す「バランスコース」です。

「アクティブコース」では永久不滅ポイントが年間15%程度、「バランスコース」では年間3%程度増減する可能性があります。

株式コース

「株式コース」は実在する企業の株価に連動してポイントが増減するコースで、運用体験はカルビー、日清食品、ホンダなどの主要銘柄から選べます。「ポイント運用サービス」経由で株価連動型ポイントの提供会社STOCK POINTに登録すると同社のストックポイントに交換され、実際に企業の株価に応じて増減する仕組みです。

ポイントが1株の価値になった場合、専用アプリをインストールすることで、実際の株式に交換することも可能です。

実際にポイントを運用する方法

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ポイントの運用方法としては、好きなコースを選んで買い付けし、日々変動する価格をチェックしながら値上がりした時点で売却します。運用中のポイント数や、ポイントの運用申し込み履歴はポイント運用口座の「取引履歴」で確認できます。

毎月一定額金額を投資信託に積立てるように、ポイントの「つみたて機能」もあります。ポイント運用口座で積み立てたいコースとポイント数をあらかじめセットすれば、毎月決まった日に自動買い付けをしてくれるため便利です。

ポイント投資を始める前に知っておきたい注意ポイント

(写真=PIXTA)

運用に当たり注意すべき点もいくつかあるので確認しておきましょう。まずは、実際にポイントを運用するため、増える楽しみがある一方で減ってしまうリスクもあることを認識しておいてください。

運用中のポイントは商品や現金と交換することはできないので、いったん運用口座から取り出したうえで交換します。また「投資信託コース」は手数料が一切不要なものの、「株式コース」は所定のポイント交換レートがあることを事前に理解しておきましょう。

また「ポイント運用サービス」は申し込み後のキャンセルができません。ただ、運用中のポイントを自由に取り出して永久不滅ポイントに戻せるため、すべて取り出してしまうことで運用を中止することができます。

自分の才覚が生かせて金融知識も身に付く投資の疑似体験をしてみよう

(写真=PIXTA)

「ポイント運用サービス」は、疑似体験とはいえ投資に興味があってもなかなか踏み切れなかった人や、これから投資をしてみたいと考えている人にとっては、実際に投資を知るためのよい機会といえるでしょう。

日々動いている相場のグラフをチェックしてポイントを運用していると、実際に投資をしているような気分が味わえるのに加え、金融知識も身に付きます。

ポイントを貯めるだけではなく、自分の知識や才覚で増やせるとしたらワクワクしますよね。夢と実用性を備えたサービスとして、一度試してみてください。

貯蓄におすすめのネット銀行比較表

銀行名 ソニー銀行 auじぶん銀行 GMO
あおぞらネット銀行
ジャパンネット銀行 イオン銀行 楽天銀行 住信SBI
ネット銀行
東京スター銀行 SBJ銀行 新生銀行
預金金利(%) 普通:0.001
定期:1年0.05
5年0.02
普通:0.001
定期:1年0.05
5年0.03
普通:0.001
定期:1年0.03
5年0.02
普通:0.01
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.05
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.02
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.001
定期:1年0.02
5年0.02
普通:0.1
定期:1年0.015
5年0.015
普通:0.02
定期:1年0.12
5年0.02
普通:0.001
定期:1年:0.01
5年0.01
ATM出金手数料 月4回まで無料
以降100円
月1~11回無料 月2~15回無料
以降110円
月1回無料
以降165円または330円
指定機関で無料
その他110円または220円
月最大7回まで無料
以降220円または275円
月2~15回無料
以降110円
月8回まで実質無料 月10回~無制限で無料 110円/回
振込手数料 同行あて:無料
他行あて:月1-11回無料
以降は200円
同行あておよび
三菱UFJ銀行あて:無料
他行あて:月1-15回無料
同行あて:55円
他行あて:月1-15回無料
以降110円
同行あて:55円
他行あて:176~275円
同行あて:無料
他行あて:月1-5回無料
以降220円
同行あて:無料
他行あて:月3回まで無料
以降は168~262円
同行および
三井住友信託銀行あて:無料
他行あて:月1-15回無料
以降は157円
同行あて:同一店は無料
それ以外110円~330円
他行あて:220~440円
同行あて:無料
他行あて:月7回まで無料
以降は220円
同行あて:無料
他行あて:月1-10回無料
以降は105~314円
特徴 海外旅行好きの方におす
すめ!Visaデビットの海
外事務手数料が0円
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実しており、非常に使い
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外貨預金に興味がある方
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文・渡辺友絵(ライター・編集者)

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