少年革命家ユーチューバーこと、ゆたぼんについて議論が起こっていた。

この4月から中学生になった彼は、動画で「中学校に行く気はありませーん!」と小学校に続いての不登校を宣言。そのネットニュースへの反応は喧々囂々(けんけんごうごう)、多くの人が持論を述べた。

茂木健一郎氏は擁護、乙武洋匡氏らは否定的

 かねてからゆたぼんと親交がある脳科学者の茂木健一郎氏は、「なんの問題もないと思います」として、自身のチャンネルでゆたぼんを支持する動画を展開して解説。

著名人からの擁護寄りの意見はこれぐらいで、あとはおおむね否定派が多かった印象だ。

 教員の経験がある乙武洋匡氏は「不登校自体は決して咎められることじゃないけれど、教育は受けてほしい。それこそが、まさに保護者の務めでは」とツイート。

 人気ユーチューバーのシバター氏は、動画でゆたぼんと交流するかのように語り掛け「学校はいいぞ」と自身の経験を伝えながら、「(学校に行かないと)選択肢が狭まる」「耳障りのいいことを言う人達は君を実験対象として見ている」などと厳しく指摘していた。

「いちいち過剰な反応をしない」に尽きる

 一昨年に琉球新報など複数のメディアがその存在を取り上げてから、定期的にネットを炎上させ話題を振りまいてきたゆたぼん。

 現行の教育制度に疑問を投げかける存在のようにも見えるが、やはりその実、賛否両論を再生数に換えて稼ぐユーチューバーである。いかにも関西風味のいかした面構え、関西弁でズケズケと物を言うキャラクターを生かし、「不登校」というマイノリティと「若さ」を武器にしている。今やYouTubeの登録者数は13万人を超え、ネット上では一定の知名度を得たと言えるだろう。

 一般のネットユーザーの反応を見ても批判の方が多いのは周知の事実。だが、「みんな行っている学校に行かないなんて」のような意見は少数だ。成熟したネット民は頭ごなしにこんな意見をぶつけても意味がないことを知っている。

 ネットウォッチャーの「最適解」があるならば、「いちいち過剰な反応をしない」。これに尽きるだろう。