大手を含む多数の企業が副業解禁に踏み切る中、コロナ禍で先行きの不安や収入減、テレワークの浸透、家時間の増加などを理由に、副業を始める人が増えている。

「パラレルキャリア」とも呼ばれる副業には、単に収入を増やすこと以外にもさまざまなメリットがある。また、副業の種類を厳選することで、効率よく収入を得ながら、自分の人生にプラス効果をもたらすことができる。

大企業で副業が可能に

2018年に厚生労働省が企業に副業の容認を推奨する「モデル就業規則改定」を発表して以来、働き方改革の一環として、大手から中小企業まで副業を推奨・容認する企業が増えている。

この傾向はコロナ禍でさらに加速し、就職情報サイト「マイナビ」が2020年7~8月に人事担当者1,910名に実施した調査では、49.6%の企業が「副業・兼業を容認」、57.0%の企業が「将来的に認める・拡充する予定」であることが明らかになった。これらの企業が副業・兼業を認めている理由は、社員の収入を補填するため(43.9%)、社員のモチベーションを上げるため(37.5%)、社員にスキルアップしてもらうため(33.8%)、優秀な人材の確保(28.0%)などだ。

現在はANA、アサヒビール、カゴメ、Yahoo!JAPAN、アクセンチュア、パナソニック、みずほ銀行など、産業を問わず多数の大手企業が次々と副業を解禁しており、今後もさらに増加すると予想されている。

なぜ副業がいいのか?

単にプラスの収入を作ること以外にも、副業には主に以下の4つのメリットがある。

1. 新たなスキルや経験値を獲得し、視野が広がる

本業とは異なる環境で仕事をすることで、多様なビジネスシーンで活かせる新しいスキルや経験値を培うことができる。通常のやり方が通用しない分、「こうすればもっとうまくいくのではないか?」など、考える力が向上する。それと同時に、業務内容から仕事の進め方まで新しい発見を通して視野が広がる。

また、本業ではチャレンジしにくいビジネスにも、副業ならばチャレンジしやすいはずだ。

2. 人脈が広がる

複数の業界に携わると必然的にコミュニケーションの幅が広がり、人脈も広がる。多様多種な人々との交流を通して知識や情報を交換したり、インスピレーションやサポート、アドバイスを受けたりと、キャリアを含む自分の人生にプラスの影響がもたらされる。

また、この人脈を利用してさらに副業の幅を広げたり、起業するチャンスも掴めたりするかもしれない。

3. 会社が倒産したときのリスク分散になる

先行きが不透明な時代、「会社が倒産したらどうしよう」という不安が頭をよぎることもあるだろう。しかし、副業でわずかながらでも別の収入源を確保しておけば、万が一のときにも収入がゼロになる心配はない。副業に力を入れて、収入を増やすことも可能だ。

4. ポスト年功序列時代へのリスクヘッジ

年功序列・終身雇用が当たり前の時代が終わりを告げた現在、将来のことを考えて、本業と副業でキャリアを複数化することがニューノーマルになるかもしれない。企業側でも、生産性の向上を目的に「副業人材」として優秀な人材の確保を拡大する風潮が増えている。