「無理なく長く働けそう」「専門知識がなくても大丈夫そう」

事務職に対して、そんなイメージを持つ人は少なくないかもしれません。実際、『女の転職type』においても、事務職は時代を問わず人気のある仕事の一つです。

一方で、「事務職に求められる専門性は、年々高まっている」と、株式会社リクルートスタッフィングによる「未経験からの事務職へのチャレンジ」を応援する無期雇用派遣『キャリアウィンク』で採用を担当する萩谷さん・高田さんは話します。

『キャリアウィンク』の社員として未経験から事務としてのキャリアをスタートした大野さんと大久保さんも、「事務の仕事は想像以上に大変だった」と本音を明かしました。

「手に職」の重要性が高まり続けている今、事務職にとって本当に必要なスキルとは一体何なのでしょうか。4人に詳しく聞きました。

「事務=楽そう」という誤解。求められるのは前向きに学ぶ姿勢

――まずは『キャリアウィンク』の採用担当をされている萩谷さんと、『キャリアウィンク』社員と企業のマッチングやサポートを手掛ける高田さんにお話を伺います。『キャリアウィンク』の採用には、どのような方が応募してくるのでしょうか?

萩谷 販売・サービス職や営業など、接客販売関連職をされていた方からのご応募が非常に多いです。シフト勤務や立ち仕事の大変さから抜け出したい、という思いから、事務職を希望するようですね。

高田 長期的に働くことを考えたときに、結婚や出産を経ても続けられる仕事かどうかは重要なポイントです。将来のライフスタイルの変化を見据えて転職を検討される方が増えています。

未経験から事務職になるには? 現役事務と採用担当に聞く“事務職転職”で後悔しな
(画像=高田さん、『Woman type』より引用)

――事務職に対して「無理なく働けそう」というイメージが強い、ということですね。

萩谷 そうですね。ただ、「楽そうだから」という消去法で事務職を選ぶのは、少し危険だと私たちは考えています。

――危険、というと?

萩谷 事務職=難しくない、楽……と考える方は少なくない印象です。実際には覚えることが多い仕事ですし、PCスキルも求められます。業務によっては、専門知識が必要になることもあります。

企業によっても求められる職務内容も異なりますから、新しい環境に飛び込んで、必要なスキルを身に付けていかなければならない。「楽そう」というイメージが強いと、ギャップを感じるかもしれませんね。

「安定して長く働ける環境」というのは個人の努力があってこそ。受け身の姿勢では成立しません。

ですが裏を返せば、前向きに取り組む姿勢さえあれば、きちんとスキルが身に付く仕事であることも事実です。

未経験から事務職になるには? 現役事務と採用担当に聞く“事務職転職”で後悔しな
(画像=萩谷さん、『Woman type』より引用)

高田 『キャリアウィンク』では事務未経験者の採用も行っていますが、その背景には、取引先企業さまが「スキルを身に付けたいから何でもやってみよう」という前向きな姿勢を評価してくださっている、という点があります。

最初のうちは、できないことや分からないことが多くても問題ありません。分からないことをそのままにせず、自ら聞き、学ぶことが大事なのです。

――とはいえ、デスクワーク経験のない人の場合、いきなり取引先の企業に飛び込むのは不安ですよね。

萩谷 ええ。なので、入社後はビジネスマナーやWord・Excelなどの基本的なPCスキルに関する研修を行っています。業務開始後も、半年に1回は研修を実施したり、定期的に面談をしたりと、サポート体制も充実させているので、ぜひたくさん学んでいただきたいですね。

未経験から事務へ。前向きさが切り開いた理想のキャリア

――続いて、実際に『キャリアウィンク』で事務として働いている大野さん・大久保さんのお話をお聞きします。以前はどのようなお仕事をされていたのですか?

未経験から事務職になるには? 現役事務と採用担当に聞く“事務職転職”で後悔しな
(画像=株式会社リクルートスタッフィング『キャリアウィンク』 大野彩夏さん(左)
新卒で飲食系の専門店に入社。2017年1月に『キャリアウィンク』に転職し、これまで3社で事務として活躍している。
株式会社リクルートスタッフィング『キャリアウィンク』 大久保由香さん(右)
2018年8月に『キャリアウィンク』に入社。プリンター販売企業での勤務を経て、現在IT企業の事務として活躍中。、『Woman type』より引用)

大野 飲食系の専門店で、販売員として働いていました。新卒時に第一志望で入社した会社だったので仕事は好きだったのですが、とにかくハードだったんです……。

シフト勤務だったのですが、社員という立場だったこともあり、土日や早朝・深夜の労働が多く、終電で帰って始発で出勤、なんてこともしばしば。次第に「このままでは働き続けられないかも」と思うようになりました。

大久保 私は、前職はエステティシャンでした。仕事帰りのお客さまが多かったり、閉店後も施術の練習をする必要があったりと、夜遅くなることが多くて……。憧れて始めた仕事でしたが、やる気だけでは体力がついていかなくなってしまったんです。

――お二人ともかなりハードに働かれていたのですね。転職先として『キャリアウィンク』を選んだ理由は何だったのでしょう?

大久保 事務経験がなくてもOKという部分は決め手の一つでした!

前職があまりにも不規則だったので、仕事も自分の生活も大切にできる環境がいいと思い事務職を検討したのですが、事務的な知識やスキルが全くなくて。『キャリアウィンク』の、初歩的なPCスキルから学べるという研修面の手厚さが魅力的でした。

大野 そうですね!スキルが身に付くこと、そして正社員で働ける点に惹かれました。

――『キャリアウィンク』入社後は、どのような取引先で企業働いてきたのですか?

大野 私は『キャリアウィンク』に入社してから計3社で働きました。広告代理店で学生向け情報誌の編集サポートをしたり、宿泊事業の企業で予約関連の業務を担当したりと、企業によって内容はさまざまです。

大久保 私は、3月まではプリンター販売の会社で、問い合わせ対応や消耗品の受注・発注などを担当していました。今年4月からは担当企業が変わり、IT関係の企業での勤務になったところです。

未経験から事務職になるには? 現役事務と採用担当に聞く“事務職転職”で後悔しな
(画像=『Woman type』より引用)

――お二人とも、全く異なる業界での仕事にチャレンジしているのですね。仕事を覚えるまでが大変そうですが、いかがでしたか?

大野 私の場合、入社当時はタイピングもままならない状態だったんですよ。本当に大変でしたし、正直挫折しそうになったこともあります(笑)

でも、企業の方が「未経験だからこそ、吸収が早い場合もあるよ」と言ってくださったんです。それですごく気持ちが楽になったことを覚えています。

できないことばかりの自分に落ち込んでいたのですが「よし、頑張って覚えよう!」と前向きになれました。おかげで、最初の1年間でWordやExcelは使いこなせるようになったんですよ!

――それは、大野さんの前向きさがあってこそですね!

大野 できないことがあると悔しくなる性格なんです(笑)

経験が浅くても、企業さまの社員の一人として仕事を任されることに変わりありません。だからこそ、もっとできるようになりたいと思えましたし、責任感を持って取り組める環境のおかげで、前職以上のやりがいを持って働けています。

入社当時は、働きやすい分やりがいを求めることは難しいかな……と思っていましたが、全くそんなことはありませんでしたね。

未経験から事務職になるには? 現役事務と採用担当に聞く“事務職転職”で後悔しな
(画像=『Woman type』より引用)

――転職後、プライベート面ではどのような変化がありましたか?

大久保 以前は休日や夜遅くに仕事をしていたので諦めていたのですが、転職してからは終業後に友人と食事に行く約束ができるようになりました。自分の自由な時間があるというのは、心にも体にも余裕ができて、仕事のやる気にもつながるんだなと実感しています。

今はコロナ禍で気軽に外食できませんが、お酒が大好きなので、早く職場の方々と飲みに行けるようになったらいいですね(笑)

大野 私は、家族と一緒に夕飯を食べられるようになったことがうれしかったです。

それまでは遅い時間に帰るのでご飯は一人で……ということも多かったのですが、今は定時で帰ることができるので、夕飯をつくる余裕も生まれました。