報酬はあくまで「市場価格」。相場を知って適正に取引しよう

しかしながら認識しておきたいのは報酬はあくまで「市場価格」だということです。そして市場価格は「需要と供給の逆相関」によって決定されます。

そのスキルを必要としている企業が市場にたくさんいるけれど、逆にそれを提供できる個人が少なければ、報酬は高くなりますし、その逆もあります。これが「逆相関」です。

副業会社員も悩んでいる? 自分の仕事の“適正価格”を知る方法
(画像=『Woman type』より引用)

ですからご自身のスキルを正しく認識して、そのスキルが市場から見たときにどれくらい価値のあるものなのかを知ることが大切なんですね。それが「相場を知る」ということです。

これくらいの時間でこれくらい稼ぎたいから……というロジックで算出することもできるけれど、自分がどんなに「これだけほしい」「これだけ稼ぎたい」と思っても、そのスキルを求めている企業が市場にそれほどいなかったり、自分以外にもそのスキルを提供できる人がたくさんいたりすると、自分が理想としている金額は実現できません。

正社員転職でも「市場価格」は大事

「市場価格」の考え方は副業や独立だけでなく、転職においても重要な考え方です。

また、転職の場合、各企業の方でその職種・職位に関してすでに年収レベルが提示されていますから、基本的にはそこからの大幅アップは難しいと考えておいた方がいいです。

そのため、転職活動をするにあたってご自身の中で「最低限、年収いくら以上はほしい」「これを下回るようであればたとえ内定が出ても辞退する」とレベルを決めたうえで仕事を探すことをおすすめします。

エージェントを利用するようであれば担当者に率直に「報酬の下限」「辞退ライン」を伝えておきましょう。

副業会社員も悩んでいる? 自分の仕事の“適正価格”を知る方法
(画像=『Woman type』より引用)

現職での年収を軸に転職される方が多いと思いますが、大手企業や外資系企業での仕事経験が長いと、市場価格よりも高めの報酬を手にされている方もいます。その場合、年収維持を考えれば現職にとどまったほうがいいケースも…。

ご自身が今得ている報酬が市場価格と考え合わせたときに果たして適正なのかどうか、調べてみてもいいかもしれません。

企業側と報酬面の交渉をする際は、直接交渉するよりもそんなときこそエージェントをうまく活用していただきたいです。

ただ、交渉するにあたってもやみくもに「上げてほしい」ではなかなか難しいもの。あくまで現職での年収などをベースに「現職でこれくらいもらっているのでここまで金額を上げられないか~」など、根拠を示しつつ、交渉したいものです。

加えて転職にあたって大切にしたいのは優先順位です。年収アップを重視するのか、やりがいや働き方の部分を重視するのか…? 明確にして臨むのがベストです。

人生100年時代、1社経験のみで職業人生を終える人の方がめずらしい時代に突入しています。転職や独立、副業……多様な働き方の選択肢を自由に組み合わせて自分らしいキャリアを切り開いていきたいですね。

副業会社員も悩んでいる? 自分の仕事の“適正価格”を知る方法
(画像=『Woman type』より引用)

【この記事を書いた人】
Waris共同代表・国家資格キャリアコンサルタント
田中美和
大学卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現日経BP社)入社。編集記者として働く女性向け情報誌『日経ウーマン』を担当。フリーランスのライター・キャリアカウンセラーとしての活動を経て2013年多様な生き方・働き方を実現する人材エージェントWarisを共同創業。著書に『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。一般社団法人「プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会」理事


提供・働く女のワーク&ライフマガジン『Woman type』(長く仕事を続けたい女性に役立つ、キャリア・働き方・生き方の知恵を発信中)

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