(本記事は、細入 徹氏の著書『将来の年金不安を解消したいなら今すぐiDeCo・つみたてNISAをはじめなさい』自由国民社の中から一部を抜粋・編集しています)

プロなら市場を出し抜けるの?

あなたはプロの腕に託しますか、市場の動きに委ねますか?

投資信託は大きく分けると、インデックスファンド(「パッシブファンド」とも呼ばれています)とアクティブファンドとに分かれます。

インデックスファンドとは日本株式で言えば、日経平均とかTOPIX(トピックス、東証株価指数)のような株式市場の推移を示す指数と同じ値動きをするようにつくったファンドです。日経平均は大ざっぱに言うと一部上場企業約2000銘柄中の代表的な225銘柄の株価の平均を示しています。トピックスはその約2000銘柄の時価総額(それぞれの銘柄の株価と株数をかけて時価を出し、それを総合計したもの)の推移を示しています。

インデックスファンドはプロが苦労して値上がりしそうな銘柄を探し出しているのではなく、市場の銘柄の構成をそのまま模倣しているだけなので、当然費用が安くなります。

一方、アクティブファンドは運用のプロの力でこれから成長しそうな銘柄や割安な銘柄を探し出し、市場を出し抜いた運用を目指すファンドです。エコノミスト、運用戦略を立てるストラテジスト、企業調査の専門家であるアナリスト、そしてそれらの情報を背景に運用を担当するファンドマネージャー等の総力の結晶として高度な運用力を発揮しようとしています。高い運用成果を期待できるかもしれませんが、プロが絡むので当然、コストが高くなります。

プロでもなかなか市場を出し抜けない!

さて、図表7−6は、左が日本の株式市場、右が外国の株式市場で、二十銘柄前後のアクティブファンドをランダムに引っ張り出し、リーマンショックを挟んだある期間の推移を市場の指数(インデックス)と比較したものです。

どれも市場と全く同じ動きをしています。プロに任せれば、市場が低迷してるときに市場とかけ離れた動きで一人、市場を出し抜いた運用をしてくれるなどといことは考えにくいのが現実です。

ましてアクティブファンドは費用が高くなるので、左右どちらの図でも分かるように、市場に負けているケースが多いのも事実です。

ところで、左の日本株式のグラフで図中ではグラフが重なり合って判別できないのですが、この間、かなり頑張ってインデックスファンドにくっついているファンド(Aファンドと仮称します)があり、次項でこのファンドに焦点を当ててみます。