「メイド・イン・アフリカ」のブランド力向上を目指して

MY DREAM.orgでわたしたちが行っているのは、教育、保健・衛生分野の社会還元活動と、縫製、農業などの分野の収入向上活動を軸にした取り組みです。寄付ばかりでは自立を支援することにはなりません。

縫製の支援を始めたのは2014年のことです。当時ボナイリ村では、ほかの団体から技術支援を受けた女性たちが、手回し式ミシンを使って縫製する一定の技術は持っていました。しかし、品質にバラつきがあり、販路も開拓できていませんでした。

そこで、縫製スキルの向上を目指してチームを組成し、日本の物販イベントでコンテストを実施しました。だれの作品が最も売れたのかを競うシンプルなものです。上位3人には自分のブランドを立ち上げることができるという特典を用意しました。すると、全員の目の色が変わり、積極的に縫製スキルを学ぶようになりました。目標意識を持ってもらうことで、スキルの向上、そして人の育成につなげることができました。

アフリカで奮闘する元外交官・原ゆかりが抱く夢「メイド・イン・アフリカ製品を世界中に届けたい」
(画像=『Woman type』より引用)

現在では、彼女たちの作品による売上は、MY DREAM.orgの重要な財源になっています。2018年にはミシンも一部を電動式に買い替えました。当初は、プロジェクト開始から10年後の2022年に寄付をゼロとする目標でしたが、予想よりも早いペースで完全な自立ができそうです。

わたしたちの目標は、ボナイリ村の収益向上を実現していくと同時に、その収益をもって教育や保健・衛生設備を整備して、子どもたちが将来の夢をかなえていける環境を作ることです。ボナイリ村の“持続可能性”を考えたとき、いつまでも自分のような外国人が居座っている状況は好ましくありません。最近は、意図的にボナイリ村に行く頻度を減らしているのですが、「もう来なくて大丈夫だよ」と村の人に言ってもらうことが最終目標ですね。

2017年には総合商社を退職し、自分で会社を立ち上げました。MY DREAM.orgで生産している布製品の輸入販売に加えて、アフリカ進出を目指す日本企業へコンサルティングサービスを提供しています。また、南アフリカ初の黒人女性醸造家が生み出したワイン「ASLINA(アスリナ)」やケニアティー「Kericho Gold」、ガーナ発のコスメブランド「Skin Gourmet」など、アフリカの造り手が誇りを持って手がける“真に良いもの”を日本に届けるサポートも開始しました。“メイド・イン・アフリカ”の価値を高めて、世界中の人が手に取ってくれる商品をさらに送り出したいですね。

■会社概要:株式会社SKYAH
本社所在地:東京都千代田区
設立:2018年(平成30年)5月
資本金:100万円
代表者:原ゆかり
事業内容:日本企業・団体のアフリカ事業支援、アフリカ企業・団体の日本事業支援、ガーナNGO法人MY DREAM.orgの収益事業、イベントの企画・運営・管理など

■プロフィール:原ゆかり(ハラ・ユカリ)
株式会社SKYAH CEO、ガーナNGO法人 MYDREAM.org共同代表。2009年に東京外国語大学を卒業後、外務省に入省。在職中にMYDREAM.orgを設立し、ガーナ共和国ボナイリ村の支援活動を開始。2015年に外務省を退職後、三井物産ヨハネスブルグ支店に勤務しながらNGO活動にも尽力し、2018年に独立。


提供・働く女のワーク&ライフマガジン『Woman type』(長く仕事を続けたい女性に役立つ、キャリア・働き方・生き方の知恵を発信中)

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