独立する前にやっておくべき準備

資格に関連する実務経験を積んでおく

ほとんどの求人は実務経験者を優遇します。例えば税理士なら「連結決算業務の経験」「金融機関対応経験」「監査対応経験」を優遇する求人が散見されるので、資格取得前後にかかわらず、実務経験は積んでおくべきでしょう。

仕事の知り合いとのネットワークを築く

ネットワークは顧問先開拓にももちろん役立ちますが、それだけではありません。独立後のスキームを検討する上でも、ネットワークからの情報は確実に役立つはずです。

では、どうやって強固なネットワークを築くか。そのカギを握るのは、あなた自身のヒューマンスキルです。

士業といえば専門知識を有したプロであり人づきあいが悪くても許される……というのはもう昔の話です。士業もクライアントの利益のために働くサービス業であるという認識がないと開業し、拡大・成長していくのは困難でしょう。

会社員のうちにローンなどは契約をしておく

独立すると、今まで当たり前のようにできたローン契約は厳しくなります。ローンは極力、独立前に組んでおきましょう。

資格で独立する際の注意点

資金繰りは独立前に計画を立てる

起業する人のうち、金融機関から融資を受けることができるのは2割程度とされています。独立する前に事業計画を立て、できれば銀行にも相談して融資可否についても確認しておくのが賢明です。情報豊富な金融機関と関係を作っておくことは、独立後のスキーム構築にも役立つはずです。

事前に独立することを伝えておく

独立直後はクライアントがおらず、売上や資金繰りに苦労することが予想されます。それらをクリアするためには少しでも早く仕事を得て売上を作ることが大切ですが、顧問契約を結んだとしても入金されるのは数カ月後になります。早期に売上をたてるためには、独立前から周囲やクライアントになってくれそうな企業などに声をかけておき、開業後すぐ契約を結んでもらえる状態を作っておくことが理想です。もちろん、独立間もない実績が乏しい士業事務所に仕事を依頼する人は多くないので、仕事からの人間関係や信頼がものをいうのは言うまでもありません。

業務過多による過労に注意

企業に勤めていれば、仕事は複数人で分担して行い、長時間残業は会社が規制したりオーバーすれば産業医の面談を受けたりします。独立すれば個人事業主ですから、外注しない限りすべての仕事は一人で行い、業務時間の把握、残業規制などは個人の裁量になります。いかにセルフマネジメントするかがとても大切なのです。

時代のトレンドに敏感になる

AIの到来を待つまでもなく、IT化とBOP(アウトソーシング)の波は士業を席巻しています。例をあげると、社労士の社会保険業務や税理士の記帳・決算業務はクラウドによるIT化とアウトソーシングが急速に進んでいます。このトレンドに乗れない、例えば税理士なら記帳・申告書作成を代行するだけの昔ながらの「街の事務所」は確実に淘汰されるでしょう。

逆にAIとの共存や、AIが及ばない範囲の専門性を高めて自身の特徴にできれば、足し算ではなく掛け算レベルで顧問先を増やせます。アンテナを高くして情報を集め、強みを活かしていく姿勢を保ち続けましょう。

独立できる資格は自分にあったものを

トッカン 特別国税徴収官、税務調査官・窓際太郎の事件簿……いずれもドラマの人気シリーズですがあなたはと興味がわきますか?もし違うなら、税理士はやめておいた方が良さそうです。また、興味がわいたとしても、ドラマはあくまでドラマ。現実と異なる点は多々あります。印象だけで資格取得や転職を目指すと、現実とのギャップに戸惑うかもしれません。

どんな資格を選ぶにせよ、仕事は華やかでやりがいに満ちているときだけでなく、単調で苦しく、ときに修羅場を迎える時もあります。 資格取得の目的や将来のキャリアプランを踏まえ、まずは自分と向き合うことからはじめましょう。

提供・ANA Financial Journal

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