連載『ポーチでオッケー!BOUSAI!』では、常日頃からできて“持ち歩ける防災”をテーマに、ゲストさんにオリジナル防災ポーチを作っていただきます。
作るにあたって、重要なルールがあります。それは“重さを500gまでに収めること”。

3月のゲストは中村優さん。

中村優さんは奈良県出身のタレントで、デビューのきっかけはミスマガジン2005。私と同期なんです! なので、もう16年の仲!

2008年のホノルルマラソンをきっかけに走るタレントとして活動。友人歴は長いものの、防災の話をするのは初めて!楽しみにしてました。

まずは自然災害について聞いてみました

中村優さん(以下、中村):子どもの頃に覚えてる地震は阪神淡路大震災。このときは子どもながらにすごく怖かった。親が二段ベッドを押さえにきたくらい大きく揺れた記憶があります。
数年前にも伊丹空港で地震に遭って、何が起きたかわからず「飛行機が突っ込んできた!?」と思ったほどです。全ての交通機関が止まって、タクシーやバスは長蛇の列。

5時間は空港で過ごし、このままじゃと思い1時間半かけて歩き、運良く来たタクシーで実家に帰れました。普段から走っているので体力にも自信があったし、スニーカーでよかったです。空港内のトイレも使えて、お店もやってたものの突然のことすぎて空港から何の指示もなかったと思います。

ーー26年前の阪神淡路大震災や経験した地震をリアルに話してくれました。実際に帰宅困難を経験していたとはびっくり!

走るタレント 中村優さんが防災ポーチに入れるもの『ポーチでオッケー!BOUSAI!』
(画像=『さくマガ』より引用)

そんな優さんの普段の防災は?

中村:何度か経験した大地震の中でも一番怖かったのは東日本大震災ですね。それをきっかけに毎日のように考えるようになりました。東京のビルがたくさんあるところで地震にあったら…と思うと毎日怖いです。
家にも備蓄しているものはたくさんあります。料理をするので、もちろん食料も! 乾麺、お菓子、お米、インスタントラーメンは10食以上。カセットコンロとガスボンベも用意しています!
趣味の登山も活かして、アウトドア用品も使えると思って用意しています。準備することしかできないし、怖がっていても仕方ないとは思うけど、ここ10年くらいは嫌でも防災を意識せざるを得なくなりました。

ーー備蓄もばっちりで、アウトドア用品もあるのがすごい! 使ったことがないものは非常時使えないと言われているけど、優さんは実際に使っているものなので心強いアイテムですね! そんな中でも忘れがちなのが帰宅困難になった想定の防災。優さんなりの防災ポーチを作っていただきました。

走るタレント 中村優さんが防災ポーチに入れるもの『ポーチでオッケー!BOUSAI!』
(画像=『さくマガ』より引用)

中村:入れた物はマスク、除菌スプレー、絆創膏、携帯トイレ、ウェットティッシュ、アメニティ用品、お金、アロマ、耳栓、お菓子、手ぬぐい、月経カップ。

いつもやっていることができないとストレスになるので、ストレス軽減グッズを入れました。化粧水やクリーム、綿棒などのアメニティ用品も入れています。
アロマは普段からつけていて安心する香りで、被災時のストレスをリフレッシュするために。避難所とかで落ち着きたいときのために耳栓もいいかなと思って入れました。心がザワザワしているときに欲しくなると思いお菓子もたくさん!
月経カップは使い回すことができるのと医療用シリコンで体に安全なので。ちゃんと使えるように家で練習してます。手ぬぐいはハンカチ、包帯、バッグの代わりになるので、使い道がたくさんあります。

走るタレント 中村優さんが防災ポーチに入れるもの『ポーチでオッケー!BOUSAI!』
(画像=『さくマガ』より引用)

ーー優さん自身が安心するものをたくさん入れて、420g。収まりました。コロナ禍での被災も想定されながら、スポーツのお仕事が多い優さんならではの物も入ってますね!

ストレスを少しでも軽減させることが防災ポーチ、防災バッグの役割なので、アロマと耳栓を入れるというポイントはさすがです! そして、手ぬぐいの万能さには気付かされました。私も入れたいです!