24歳の栞

「本映画を観ていると自然と過去の自分と重ねてしまい、当時の自分は誰に近いかを考えてしまう」と書きました。次に浮かんだのは「今の自分はどうか」というテーマです。

このテーマを考えるにあたり、印象的な男子生徒がいました。

35人の中で唯一(というと語弊があるかもしれませんが、私にとって)キラキラとして見えた生徒です。

彼は宇宙に魅せられていて「解明されれば、いつかタイムスリップができるようになるかもしれない!」と熱く語っていました。

一方で、コミュニティに絶望したり、自分を殺しながら過ごしている生徒もいます。100%自分を出しきれてはいないが、突然キャラ変するとおかしいから…。というセリフはなんだかとてもリアルで衝撃的でした。

どちらが良いとか、悪いとか、大変か楽か、という話ではありません。なぜならそれぞれに「価値観」が違うからです。

前者は「自分のやりたいこと」、後者は「仲間との調和」。

ただ1つちがうとすれば、「価値観」の「主語」。

宇宙に魅せられた彼は、周りに何を言われても「自分が」やりたいことをやる強さを持っていました。

「仲間との調和」を価値の中心に置いている生徒のそれは、自分が本当に望んでいるものなのか、それとも仲間が望んでいるものなのか、どちらとも言えない人間らしさは、チャーミングさと同時に、危うさを感じさせます。

「何者になるか」が盛んに問われるこの世の中で、自分らしさとは何かについて考える機会も多いのではないでしょうか。結局、頭で考えても出てこない問題ではあると思いますが、私は。今やっている行動の主語はだれか、という棚卸をたまにします。

例えば、痩せなければいけないと思っているのは、「自分が」好きな服を着たいから?「好きな人が」痩せている人をタイプだと言ったから?みたいに。

主語が自分でないものは全部やらない、という訳ではありません。それでも「もしも主語が私だったら」、を常に知っておくことは大事です。小さなことでも主語が他人の行動が積み重なると、自分らしさが分からなくなってしまうからです。

私は今年、25歳になります。もし、24歳の栞を挟むとしたら1年間大切にしてきたものは何だろう、果たして主語は「自分」だったのか。改めて考えさせられました。

冬と春、どっちつかずの気候のように、こどもと大人の間で揺れ動く彼ら彼女らを見て、多くの事を振り返り、考えました。この映画では、強く問いかけたり、メッセージを訴えかけてくるシーンはありません。

栞のようにただそこに存在し、ページを開かせてくれる。

書いてあることは観る人それぞれで違い、だからこそ多くの人の心に残るのだと思います。

もし、この記事を読んで『14歳の栞』を観に行くことがあれば、是非教えてください!

「働き方」は「生き方」だ。映画『14歳の栞』を観て感じたこと
(画像=『さくマガ』より引用)

それではまた来月お会いしましょう~(/・ω・)/


提供・さくマガ(「やりたいこと」を「できる」に変えるWEBマガジン)

【こちらの記事も読まれています】
生産性向上の方法とは? 3つの具体的施策と2社の成功事例から考える
男性の育休について、男性育児休業取得率から考える
ブラック企業ものがたり。アンガーマネジメントを全て間違えてた課長
フレックスタイム制とは? さくらインターネットでの導入事例を紹介
パラレルキャリアとは? パラレルキャリアのメリットや実践での注意点を解説