Shin5さん
1986年生まれ。エンジニア時代に始めたTwitterが話題になり、現在フォロワー数が21万人以上。家族の日常ツイートが、多くの共感を集め書籍化。日本だけでなく、海外からの反響も多い。小説家、SNSプランナーとしても活動中。Twitter(@shin5mt)
各業界の著名人にインタビューをしていくこの企画。今回は家族の日常ツイートが好評で、書籍を何冊も出版しているShin5さんにお話をうかがいました。本日11月22日、「いい夫婦の日」にぴったりの内容となっています。これを読めば、いい夫婦でいられるコツが分かるかも!? ぜひ、あなたの大切なパートナーと一緒に読んでいただきたいです。
Shin5さん「家族がいたから頑張ってこられた」
ーーShin5さんといえば、奥さまとの日常についてのツイートが話題ですが、あらためて結婚生活の良さについて教えてください。
結婚ってインターネットを中心にちょっと暗いイメージがありますよね。世間的には『結婚ってすごくいいよ』という感じではないと思うけど、ぼくは10年前に20代前半で結婚して良かったと思っています。
結婚したことで自分の責任を感じますし、仕事ですごく病んでしまった時や嫌なことがあった時も全部受け止めてくれる家族がいたから頑張ってこれたと思っています。結婚したくない、そもそも出会いがないという方もいると思うんですけど、ぼくの出会いも突然だったので、焦らなくてもいいと思います。
結婚してもうまくいかずに別れる人もいますが、結婚してみないと分からないことがたくさんあると思いますよ。
ーー結婚生活10周年を迎えて、心境の変化はありますか?
心境の変化はあまりないですけど、あっという間だなと思いますね。
それくらい毎日コミュニケーションをとっているので、もっといろいろなことを体験したかったなという気もすれば、これから先も楽しいことがたくさんあるんだろうなっていう気がしていますね。
10年たっても妻についてわからないことや、まだ見たことのない表情もあるのでこれから先も楽しみだなと思っています。
Shin5さん「家族の時間をしっかり作る」
ーー現在のワーク・ライフ・バランスについてお聞かせください。
今はわりと朝がゆっくりなんです。10時ごろに家を出て、11時から企業の方と打合せをしたり。午前中は家族との時間を作って、午後から出社したり。わりと自由にやらせてもらってます。
エンジニアとして企業で働いていた時期は金融系や病院といったところにも訪問していたので、朝が早かったです。金融系だと中に入る時間に遅れると入れないところもあるので、朝早くにみんなで待ち合わせをしてから行くことがありました。
現在は、自由に仕事ができるからこそ、仕事が詰まると遅くまで働くこともありますね。あとは、早く帰るけど家で仕事をすることが多いです。
子どもと接する時間って朝が1番長いので、朝ご飯やお弁当を作ってから、子どもたちと一緒に学校に行って、一度家に帰って掃除や洗濯をしてから仕事に行くこともあります。それは妻としてもありがたいんじゃないでしょうかね。
前職を辞めて約1年。全体的に楽にはなったんですけど、忙しい時は本当に忙しいですね。
家事も仕事もアピールすることは大切
ーーShin5さんが朝ごはんやお弁当を作ってらっしゃるんですね! 家事分担は夫婦の間で決めているんですか?
家事分担は決めていないです。気がついたほうがやりますね。お互いにその時間にできることをやるだけで、あとは得意不得意があるので、水回りはぼくがやることが多いです。
お風呂に入りながら掃除したり、トイレは男の子が汚すことが多いので、男の子代表として掃除したりとか。その他には、ぼくが料理好きで台所に立つことが多く、料理をしながら、キッチン周りを掃除することが多いです。
早起きが得意っていうこともあって、朝ごはんはほぼ毎日作っています。土日はホットケーキを焼いたり、ワッフルを焼いたりしていますね。子どもたちの食事が全部終わってから、ぼくと妻のぶんを作って2人で食べます。
そのかわり、妻は平日の昼から夜にかけて子どもたちと向き合いながら、掃除・洗濯・育児をしつつ自分の仕事もプライベートも大切にしていますから、ぼくよりも大変だと思います。
夫婦ともに忙しいと、日々の家事もやったことはアピールしないとわかってもらえないし、気がつく余裕も持ち合わせていなかったりするので、できるだけお互いにアピールしあっています。
今日、2回も洗濯を回したんだって妻が言ったら「ありがとう」。朝、トイレ掃除をしたとぼくが言ったら家をでる前に「ありがとう」。子どもたちもよくお手伝いをした後にアピールしてくるようになったので、「ありがとう」と自然に言っていますね。
子どもたちも両親のやり取りをみているんでしょうね。言わないと伝わらないので、アピールは大切です。

SNSで夢を叶えられるかも
ーーSNSで人生が変わったと思うことについて教えてください。
ぼくがSNSで情報発信をして、大切にしたい相手がいることに気がついたという方も多いですし、自分がSNSを使ってやっていたことが無駄ではなかったなと思っています。
ぼくのツイートを元に新しい作品が生まれたこともあります。絵を描いてくれた方がいたり、歌を作ってくれた方がいたり。コラボしましょうという話になり、漫画もできました。
日本だけでなく、アジアや欧米でも翻訳版の書籍が出版されているのですが、アジアだけではなく、欧米でも反応があるんですね。素直な気持ちを伝えられない人たちがいて、夫婦関係を良くしたいと思ってる人たちが世界中にいるんだなって思うと、発信を続けていこうと思いますね。
今こういった活動を4、5年続けているんですけど、ぼくのことを知ってくれていた方と一緒に広告の仕事をすることも増えてきました。SNSで発信を続けていると会いたい人に会えるかもしれませんし、夢を叶えることができるかもしれません。
ーー出会いの話がありましたが、Shin5さんがいま会いたい方っていますか?
同じように子育てをしている「谷原章介」さんですね。インタビュー記事を読んだり、日々の発言から、参考にさせてもらうことがあります。
他には、夫婦でよくライブに行っている「ドリカム(DREAMS COME TRUE)」さんですね。いつか自分の作品が映像化した時に、主題歌を歌ってもらえたら......うれしい!たのしい!大好き!と妄想しています。
こんな話、実は初めてするんですけど、最近はちゃんと言わないと夢は叶わないと思っていて、どんどん言っていこうと思ってますね。
これからも、自分の作品はたくさん作ろうと思っているので、そのなかで自分の夢を叶えられるかもしれないと思うことは素敵だなと信じています。
Shin5さん「SNSはなんとなく始めた」
ーーSNSの反響がすごいですが、最初からこんなに大きくなると思っていましたか?
いや、最初はなんとなく始めました。エンジニアだったのでTwitterとかFacebook、Instagramが出てきた時には、すぐに試していました。情報収集をしたり、いろいろなイベントカンファレンスに行きましたね。
実際にTwitterで有名な方のサイン会にも行きました。インターネットで情報発信している人って面白いなと思って見に行っていた側なんです。
SNSの活用がうまい人のマネをしてみて、自分はこういうふうに何かを伝えていけたらいいなと思ってやっていたら、どんどん大きくなっていって自分がサイン会をやる側になってました。
会社で働きながらやっていく道もあったんですけど、それだと家族との時間が全然取れなくなるので、SNSプランナーやいろいろな企業のコンサルティングをやってきました。その中でいろいろなアーティストの方とかクリエイターの方と一緒に活躍していけたらいいなと思っています。